3比較ハブコンテナ洗浄機

コンテナ洗浄機 · 基礎知識

バッチ式とコンベヤ式の違い|処理枚数・設置スペース・人手で比較

コンテナ洗浄機のバッチ式とコンベヤ式を、公式カタログの処理能力(枚/時)、本体寸法、必要な人手、電源・蒸気などのユーティリティで比較します。1日500枚の目安、Uターン式・リターン式、バッチ式に脱水を付けた機種まで整理します。

公開 2026年9月29日

コンテナ洗浄機の最初の分岐は、容器を「庫内に入れて洗う」バッチ式か、「流しながら洗う」コンベヤ式かです。この記事では、両者を公式カタログの数値で比べます。

1日500枚が公式の分岐点

クレオは公式サイトで、バッチ式を「一日500枚未満向け、省スペース」、コンベヤ式を「一日500枚以上向け、大量処理」と分けています。オリコン洗浄機では、バッチ式100枚/時、コンベヤ式300〜2,000枚/時と処理能力も明記しています。

  • バッチ式:容器を数枚〜数十枚まとめて庫内に入れ、扉を閉めて洗い、終わったら取り出す。投入と取り出しは人が行う
  • コンベヤ式:容器を入口に置くと、チェーンやベルトが洗浄ゾーン・すすぎゾーンを順に通す。マルゼンのMDCCXは「ガイドに沿って投入するだけで自動搬送・洗浄→すすぎ→水切りを自動で実行」
  • AIHOは「多量の容器をあつかう大型施設に最適な連続式と、設置場所の限られた小規模施設向けのバッチ式から選べる」と、施設規模で分けている

500枚はあくまでクレオの目安です。1日の枚数と洗浄に使える時間から時間あたりの必要枚数を出し、次の表の処理能力と照らしてください。

処理能力を公式値で並べる

バッチ式は数十枚/時、コンベヤ式は数百〜2,000枚/時が公式カタログの範囲です。同じ機種でも容器の大きさで能力は変わります。

方式メーカー・機種公式の処理能力
バッチキョウドウ ミトラ/KRS/KR30〜150枚/時/30〜240枚/時/30〜150枚/時
バッチキサミツ技研 Mithra ワンマンタイプ30〜90個/時(最大500W×700D×350H mm)
バッチキサミツ技研 KWB-10S/10E約120個/時
バッチヒタカ精機 HRM 容器回転式50〜100ケース/時
バッチ有光工業 MMシリーズ30〜180ケース/時(型式により)
バッチショウワ SPW・SPM120枚/時以下(洗浄〜遠心脱水まで自動)
バッチ小嶺機械 KWM-888CB約40個/時(洗浄時間1分)
コンベヤキョウドウ KY-3/KY-5200〜700枚/時
コンベヤキサミツ技研 KWY-15/17/25420/550/760個/時
コンベヤ中西製作所 CWM-151/CWM-251300〜600個/時/800〜1,000個/時
コンベヤヒタカ精機 MCSD-350300〜600ケース/時(洗浄部600・乾燥部650)
コンベヤ北沢産業 KWVシリーズ500〜2,000枚/時
コンベヤショウワ CFW300〜2,000枚/時
コンベヤ有光工業 SPCシリーズ250〜500/500〜1,000/1,000〜1,500ケース/時

イースタン技研のEAD-3Bは、240mmの箱で130〜170個/時、600mmの箱で65〜85個/時と、容器の長さで能力が2倍違います。カタログの上限値だけで判断せず、自社の容器寸法での値を確認してください。

本体寸法と洗い場の広さ

バッチ式は1〜1.5m角に収まる機種が多く、コンベヤ式は長さ約1.9〜10mを取ります。洗い場の図面に寸法を落として、搬入経路と作業スペースを確かめてください。

方式メーカー・機種公式の本体寸法
バッチキサミツ技研 Mithra950W×1,000D×2,111(1,550)H mm
バッチキサミツ技研 KWB-10S/10E1,150×1,150×1,680mm
バッチヒタカ精機 HRM1,200W×1,220L×1,275H mm
バッチクロダ技研 汎用型プラコン洗浄脱水乾燥機設置スペース6㎡(約2坪)から
コンベヤキョウドウ KY-3/KY-5/KY-331,870×800×1,230/2,000×920×1,290/3,000×1,100×1,270mm
コンベヤ北沢産業 KWC-15TC〜27TC間口2,500〜3,700×奥行700/880×高さ1,450mm
コンベヤ中西製作所 CWM-1512,760×1,429×1,988mm
コンベヤヒタカ精機 MCSD-350(洗浄+乾燥)2,350H×1,250W×4,000L mm
コンベヤ北沢産業 KWV-47L/R-D(2,000枚/時)10,200×1,720×2,736mm

奥行きが取れない現場向けに、入口と出口を同じ側にした機種があります。キョウドウのKUDシリーズ(Uターン式、200〜500枚/時)、東光技研工業の通い箱・トレー洗浄機(リターン方式、100〜200ケース/時)、イースタン技研のU字型コンベア(幅3,200mm)がこれにあたります。

作業に付く人数はどう変わるか

バッチ式は投入と取り出しに人が要り、コンベヤ式は入口と出口に人が要ります。出口を入口に戻す構造にすると1人で回せます。

  • イースタン技研:リターン(U字)コンベア採用で一人作業が可能、作業効率約3倍。自動車部品メーカーの事例では深さ250mmの通い箱800個を3名8時間の手洗いから1名8時間に変えた
  • ホバート・ジャパン FUX-C:オプションの反転機で1オペレーションが可能
  • キサミツ技研 Mithra:機種名に「ワンマンタイプ」と付くバッチ機
  • クロダ技研:カゴ台車一体型・汎用型とも作業員1名。R食品会社は1.5坪のスペースで汎用型を作業員1人で運用
  • ショウワ:無人ロボット搬送タイプは1名作業可能
  • 八木厨房機器製作所:コンパクトなバッチ式で狭い厨房でも設置でき一人で操作可能

コンベヤ式でも、段ばらし・段積み機を付けなければ、出口で容器を積み直す人が要ります。

電源・蒸気・水で見る設備要件

バッチ式には単相100Vで動く機種があり、コンベヤ式は三相200Vと蒸気を使う機種が多いです。蒸気配管がない工場では電気加熱の型式を選びます。

メーカー・機種電源蒸気・熱源水
カンキ工業 KN-CWSS(バッチ・ブラシ)単相100V 0.4kW記載なし給水ホース内径φ14mm
アイエムエイ ぴかじゅう(バッチ)単相100V 1.5kW記載なし約10L/分
キサミツ技研 KWB-10S/10E(バッチ)記載なし蒸気60kg/H(10S)/電気5.0kW(10E)記載なし
キサミツ技研 Mithra(バッチ)電気2.65kW蒸気60kg/h(電気式別対応)給水5L/min
ヒタカ精機 HRM(バッチ)ポンプ2.2kW蒸気30kg/H記載なし
キョウドウ KY-3/5/33(コンベヤ)3相200V蒸気90〜120kg/h18L/分
ヒタカ精機 MCSD-350(コンベヤ)3相200V 12kWh蒸気350kg/H1,000〜1,500kg/H
北沢産業 KWV-15L/R(コンベヤ500枚/時)3φ200V 4.75kW記載なし記載なし
北沢産業 KWV-47L/R-D(コンベヤ2,000枚/時)44.85kW記載なし記載なし

ホバート・ジャパンのFUX-Cは電気式または蒸気式加熱を選べ、八木厨房機器製作所の器具洗浄機は蒸気・電気・ガスの3熱源から選べます。クロダ技研は3相200V30Aに100Vの温水ボイラーを組み合わせ、熱源を使わない脱水で乾かします。

バッチ式に脱水・乾燥を付ける選択肢

「バッチ式は洗うだけ」ではありません。少量でも乾いた状態で戻したい現場向けに、脱水や乾燥を一体にしたバッチ機があります。

  • ショウワ SPW・SPM:洗浄〜遠心脱水まで自動、120枚/時以下
  • キョウドウ アスラ:バッチ式洗浄遠心脱水機、60枚/時
  • クロダ技研 汎用型:最大400クレート/時を重ねたまま洗浄・脱水・乾燥、熱源ゼロ
  • 有光工業 CMMP-10BSⅡ:パレット10段を回転洗浄と高速遠心回転で脱水乾燥、最大60枚/時
  • プラテック 小型パレット洗浄機:10〜20枚/時、熱源なし、天日干し不要

コンベヤ式で乾燥を省く場合は、ショウワの遠心脱水機SPD-2(500〜2,700枚/時、残水1%)のような別置きの脱水機を組み合わせる構成もあります。

迷ったときの見分け方

枚数・面積・人数の3点で、どちらから検討を始めるかを決めてください。

  1. ピーク日の枚数÷洗浄時間が100枚/時以下で、洗い場が2坪程度:バッチ式から検討する
  2. 300枚/時を超え、コンベヤの長さ3m以上を置ける:コンベヤ式から検討する
  3. その中間:バッチ式の複数台か、Uターン式・小型コンベヤ(キョウドウKY-3は1,870×800mm)を比べる
  4. 乾いた状態で戻す必要がある:方式に関わらず、脱水・乾燥の有無を先に決める

コンベヤ式は容器サイズで能力が変わるため、自社の容器で何枚/時出るかをメーカーに確認してください。

この記事に出てくるメーカー

参照元

よくある質問

バッチ式とコンベヤ式はどちらを選べばよいですか?

クレオは公式に1日500枚未満ならバッチ式、500枚以上ならコンベヤ式を目安としています。バッチ式は30〜240枚/時(キョウドウ)、コンベヤ式は300〜2,000枚/時(北沢産業・ショウワ)が公式の処理能力の範囲です。

コンベヤ式のコンテナ洗浄機はどのくらいの長さが必要ですか?

小型で約1.9m(キョウドウKY-3 1,870mm)、中型で2.5〜4m(北沢産業KWC 間口2,500〜3,700mm、ヒタカ精機MCSD-350 4,000mm)、2,000枚/時の大型で10.2m(北沢産業KWV-47L/R-D)です。奥行きが足りなければUターン式・リターン式があります。

バッチ式のコンテナ洗浄機は1人で使えますか?

投入と取り出しを同じ人が行うので1人で使えます。キサミツ技研はワンマンタイプのMithra、クロダ技研は作業員1名の汎用型を公式に載せています。コンベヤ式でもイースタン技研のU字コンベアやホバート・ジャパンの反転機オプションで1人運用ができます。

単相100Vで動くコンテナ洗浄機はありますか?

あります。カンキ工業のKN-CWSS(単相100V 0.4kW)とアイエムエイのぴかじゅう(単相100V 1.5kW)が公式カタログに記載しています。コンベヤ式の多くは三相200Vで、蒸気を使う機種もあります。

【条件別】コンテナ洗浄機メーカーおすすめ3選

※2026年9月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

1日500枚以上を、ラインで洗うなら

株式会社クレオ(THE CREO CO.,LTD)

国内トップシェア(公式)。羽生の施設で自社のコンテナを実機テストしてから決められる

1日500枚未満向けのバッチ式と500枚以上向けのコンベヤ式に加え、洗浄乾燥機・洗浄脱水機・パレット洗浄機まで12製品をそろえる。低圧多水量方式と水リサイクル装置で省水・省エネ、全国8拠点のメンテナンス体制。埼玉県羽生市の「羽生プラーツ」で実機テスト洗浄とATPふき取り検査ができる。

株式会社クレオ(THE CREO CO.,LTD)の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

物流のオリコン・カゴ台車を、2坪・1人で洗うなら

クロダ技研株式会社

カゴ台車に積んだまま、たたんだまま洗う。熱源ゼロの脱水で設置6㎡から

オリコンやクレートをカゴ台車に積んだまま、または折りたたんだまま洗浄・脱水・乾燥できる業界初(公式)の方式。設置スペース6㎡(約2坪)から、設置約1時間、作業員1名で最大400〜800個/時。熱源を使わない特許の脱水方式で静音、水量は約200Lで3日間。工場のデモ機を見学できる。

クロダ技研株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

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株式会社ショウワ

2022年から完全無人化ラインを納入。飲料大手・パレットレンタルの実績

物流用コンテナとオリコンを、ロボット・カメラ・AIで投入から段積みまで無人で行う洗浄システムを2022年から納入。コンベヤタイプは300〜2,000枚/時、遠心脱水機は残水1%、洗浄〜遠心脱水まで自動のバッチタイプも用意する。会社全体の会社全体の主要納入先としてアサヒビール、キリンビール、サッポロビール、江崎グリコ、カゴメ、日本パレットレンタル、協同乳業、タカノフーズなどを公式に列挙する。

株式会社ショウワの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

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