3比較ハブコンテナ洗浄機

コンテナ洗浄機 · 基礎知識

コンテナ洗浄機の費用と見積の取り方|価格が公開されない理由と確認項目

コンテナ洗浄機は公式サイトに価格を載せる会社が少なく、35社中で明記は4社です。公開されている価格の実例、見積を構成する本体・周辺機器・工事・ユーティリティの要素、ランニングコストで確認する数字、複数社に同じ条件で見積を頼む手順を整理します。

公開 2026年9月29日

コンテナ洗浄機の価格は、公式サイトを見てもほとんど分かりません。この記事では、公開されている数少ない価格と、見積を取るときに何を聞けばよいかを整理します。

公式に価格を載せているのは35社中4社

国内35社の公式サイトを確認したところ、本体価格を数字で明記しているのは4社でした。それ以外は「お問い合わせ」「見積」の案内のみです。

メーカー公式に記載された価格対象
マルゼンコンベアタイプMDCCX-L/R ¥33,670,000(税抜)、バッチタイプMDBCX-L/R ¥17,580,000(税抜)、器具・容器洗浄機MDP-LT ¥2,580,000/MDP-HT ¥2,940,000(税抜)学校給食用コンテナ、大型バット・ホテルパン
アイエムエイぴかじゅう 70万円(Ⅰ型)・80万円(Ⅱ型)・100万円(Ⅲ型)〜折コン・ばんじゅう・苗トレイ、単相100V、最大360台/時
SJM JAPANFAQに「小型の洗浄機で本体が250万〜、条件・場所等で異なりますが、諸経費等で50万位かかります」。納期は詳細仕様決定後1.5〜2カ月程度コンテナ殺菌洗浄機
キサミツ技研Q&Aに「容器洗浄機の価格は数百万円から数千万円まで幅があり、処理数・前後装置の規模等で変わる」。問い合わせ→概設計→別途見積容器洗浄機全般

このほか、東光技研工業は簡易コンテナ洗浄機に「標準化により、価格が安くなりました。リースも可能」、ヒタカ精機はHRMに「低価格を実現」と記載していますが、金額は載せていません。

価格が公開されない3つの理由

各社の公式記載から、価格を載せない理由が読み取れます。同じ型番でも中身が変わるため、定価をつけにくいのが実態です。

  • 受注ごとに仕様が変わる:キョウドウは「お客様仕様のため同一型を量産しないカスタム対応」、東洋機器工業は「送り出す全ての製品はお客様の細かな要望に応えるオーダーメイド」と記載
  • 周辺機器で総額が変わる:キサミツ技研は「処理数・前後装置の規模等で変わる」、北沢産業は「洗浄物・洗浄レベル・容器種類・洗浄枚数・自動化率など要求仕様に応じた」洗浄システムを提案
  • 洗浄テストの結果で設計が決まる:OMCは「コンテナの形状や前後の設備に対応させ、必要能力および洗浄テストにより設計・製作」

マルゼンが価格を載せられるのは、学校給食用コンテナという規格が決まった対象向けの標準機だからです。番重・折コン・パレットは容器の寸法と汚れが現場ごとに違います。

見積を構成する5つの要素

見積書には本体以外の項目が並びます。総額を比べるには、各社の見積が同じ範囲を含んでいるかを先にそろえてください。

要素内容公式記載の例
本体洗浄機本体(洗浄・すすぎ・脱水・乾燥のどこまで含むか)ショウワは洗浄のみ(CFW)と洗浄乾燥一体型(CVW)を別機種で用意
周辺機器段ばらし・段積み・反転機・ラベル剥離機・遠心脱水機・台車移載機三協のSCSはアンスタッカー→反転→洗浄・乾燥→スタッカー・遠心脱水→台車移載で構成
オプションブラシ、殺菌水、節水仕様、除滴SJM JAPANはブラシ洗浄システムがオプション、小嶺機械は給水節水仕様がオプション、中西製作所は除滴機能を選択可能
据付・工事搬入、据付、電気・蒸気・給排水の接続SJM JAPANは諸経費等で50万位と記載。クロダ技研は設置約1時間
保守定期メンテナンス、部品供給キョウドウは定期メンテナンスプラン、田中機器製作所は洗浄機部品の約90%を社内製作し補修パーツも迅速対応

ヒタカ精機は「仕様外の容器寸法については別途ご相談」と記載しています。容器が標準寸法を外れると、本体の改造費が加わります。

ランニングコストで聞く数字

本体価格が安くても、水・蒸気・電気で逆転します。カタログに数値がある機種は同じ単位で並べ、無い機種は見積時に聞いてください。

  • 蒸気消費量:ヒタカ精機MCSD-350は350kg/H、マルゼンMDCCXは480kg/h、キサミツ技研KWY-15/17/25は120/160/240kg/H、七宝商事SDC105は130kg/h、東光技研工業の通い箱・トレー洗浄機は100kg/hr(リターン方式)・240kg/hr(大規模工場向け)
  • 消費電力:カンキ工業KN-CWSS 0.4kW、アイエムエイ ぴかじゅう1.5kW、七宝商事SDC105 5.95kW、ヒタカ精機MCSD-350 12kWh、有光工業CMMP-10BSⅡ 19.25kW、キット パレット洗浄機35kW、北沢産業KWV-47L/R-D 44.85kW
  • 給水量:小嶺機械5L/分程度、アイエムエイ約10L/分、キサミツ技研すすぎ水16L/min、キョウドウ18L/分、七宝商事20L/分、ヒタカ精機MCSD-350 1,000〜1,500kg/H
  • 燃料:クロダ技研の事例では、スチームボイラー式で月80万円の油代がかかっていたC社が省エネの高圧洗浄ラインに切り替えた

人件費も含めて比べてください。イースタン技研の事例では通い箱800個の洗浄が3名8時間から1名8時間に、岡常歯車製作所の事例ではもやし栽培用トレーの洗浄が3人作業から1人になっています。

複数社に同じ条件で見積を頼む手順

条件がばらつくと見積が比べられません。次の順で進めると、2〜3社の見積を同じ土俵に載せられます。

  1. 容器の種類・寸法・段積み数、ピーク日の枚数と洗浄時間、洗い場の寸法、電源・蒸気の有無を1枚にまとめる
  2. 乾燥の要否(水切りでよいか、乾いた状態で戻すか)と、人を何人付けられるかを決める
  3. 三協が案内するとおり「洗浄物の寸法・1日又は1時間あたりの洗浄処理個数」を各社に同じ数字で伝える
  4. テスト洗浄ができる会社には、自社の容器を持ち込んで処理速度と汚れ落ちを確かめる
  5. 本体・周辺機器・工事・保守を分けて見積をもらい、蒸気・電気・水の消費量を同じ単位で書いてもらう

キサミツ技研は他の洗浄機メーカー向けにOEM製作を行っており、公式に主な客先としてクレオ、KyoDo、北沢産業、マキテックを挙げています。販売元と製造元が違う場合があるため、保守の窓口がどこになるかも見積時に確認してください。

予算が合わないときの選択肢

見積が予算を超えたときは、仕様を落とすか、支払い方法を変えるか、補助金を使うかの3通りです。

  • 仕様を落とす:乾燥を省いて脱水のみにする、周辺機器を後から足す、バッチ式で複数台にする
  • リース:東光技研工業は簡易コンテナ洗浄機で「リースも可能です(経費で処理できます)」と記載
  • 補助金:中小企業省力化投資補助金(一般型は補助上限最大1億円、カタログ注文型は最大1,500万円)、ものづくり補助金、省エネ・非化石転換補助金。対象可否は事務局とメーカーに確認

補助金の詳細は、導入に使える補助金の記事で扱います。申請には公募期間があるため、見積の取得と並行して進めてください。

この記事に出てくるメーカー

参照元

よくある質問

コンテナ洗浄機の価格はいくらですか?

公式に価格を載せているのは35社中4社です。アイエムエイのぴかじゅうが70〜100万円〜、SJM JAPANが小型で本体250万円〜+諸経費50万円位、キサミツ技研が数百万円から数千万円、マルゼンの学校給食用コンテナ洗浄機がバッチ1,758万円・コンベア3,367万円(税抜)です。それ以外は見積です。

なぜコンテナ洗浄機は価格が公開されていないのですか?

受注ごとに仕様が変わるためです。キョウドウは同一型を量産しないカスタム対応、キサミツ技研は処理数・前後装置の規模で価格が変わると公式に記載しています。周辺機器と洗浄テストの結果で設計が決まります。

見積を取るときに何を伝えればよいですか?

容器の種類・寸法・段積み数、ピーク日の枚数と洗浄時間、洗い場の寸法、電源・蒸気の有無、乾燥の要否、付けられる人数です。三協は「洗浄物の寸法・1日又は1時間あたりの洗浄処理個数」を伝えるよう案内しています。

コンテナ洗浄機はリースできますか?

東光技研工業は簡易コンテナ洗浄機について「リースも可能です(経費で処理できます)」と公式に記載しています。他社はリースの記載がないため、見積時に確認してください。

【条件別】コンテナ洗浄機メーカーおすすめ3選

※2026年9月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

1日500枚以上を、ラインで洗うなら

株式会社クレオ(THE CREO CO.,LTD)

国内トップシェア(公式)。羽生の施設で自社のコンテナを実機テストしてから決められる

1日500枚未満向けのバッチ式と500枚以上向けのコンベヤ式に加え、洗浄乾燥機・洗浄脱水機・パレット洗浄機まで12製品をそろえる。低圧多水量方式と水リサイクル装置で省水・省エネ、全国8拠点のメンテナンス体制。埼玉県羽生市の「羽生プラーツ」で実機テスト洗浄とATPふき取り検査ができる。

株式会社クレオ(THE CREO CO.,LTD)の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

物流のオリコン・カゴ台車を、2坪・1人で洗うなら

クロダ技研株式会社

カゴ台車に積んだまま、たたんだまま洗う。熱源ゼロの脱水で設置6㎡から

オリコンやクレートをカゴ台車に積んだまま、または折りたたんだまま洗浄・脱水・乾燥できる業界初(公式)の方式。設置スペース6㎡(約2坪)から、設置約1時間、作業員1名で最大400〜800個/時。熱源を使わない特許の脱水方式で静音、水量は約200Lで3日間。工場のデモ機を見学できる。

クロダ技研株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

物流用コンテナを、AIとロボットで無人化するなら

株式会社ショウワ

2022年から完全無人化ラインを納入。飲料大手・パレットレンタルの実績

物流用コンテナとオリコンを、ロボット・カメラ・AIで投入から段積みまで無人で行う洗浄システムを2022年から納入。コンベヤタイプは300〜2,000枚/時、遠心脱水機は残水1%、洗浄〜遠心脱水まで自動のバッチタイプも用意する。会社全体の会社全体の主要納入先としてアサヒビール、キリンビール、サッポロビール、江崎グリコ、カゴメ、日本パレットレンタル、協同乳業、タカノフーズなどを公式に列挙する。

株式会社ショウワの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

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