3比較ハブコンテナ洗浄機

コンテナ洗浄機 · 基礎知識

必要な処理能力の計算方法|1日の枚数・洗浄時間・ピークから機種を絞る

コンテナ洗浄機の処理能力(枚/時)をどう決めるか。ピーク日の枚数と洗浄に使える時間から必要能力を出す手順、容器サイズ・除滴・乾燥で公式カタログの数値が変わる理由、能力帯ごとに該当する機種を35社の公式値で整理します。

公開 2026年9月29日

コンテナ洗浄機のカタログには「300〜600個/時」のように幅のある処理能力が書かれています。この記事では、自社に必要な枚/時を出し、カタログの数値と正しく突き合わせる手順を説明します。

計算式は「ピーク日の枚数÷洗浄に使える時間」

必要な処理能力は平均ではなくピークで決めます。平均で選ぶと、繁忙日に洗い残しが翌日に回ります。

  1. ピーク日の洗浄枚数を数える(週末前や月末など、1年で最も多い日)
  2. 洗浄に使える時間を決める(例:午後の3時間、夜間の6時間)
  3. ピーク枚数÷時間=必要枚/時を出す
  4. 段取り・容器の補充・清掃の時間を除くため、必要枚/時の1.2〜1.5倍を候補機種の目安にする(当サイトの目安)

例えば、ピーク日1,200枚を3時間で洗うなら400枚/時が必要です。1.2〜1.5倍の480〜600枚/時が候補の目安になります。

三協は見積依頼にあたり「洗浄物の寸法・1日又は1時間あたりの洗浄処理個数をお知らせ下さい」と案内しています。この2つがそろえば、メーカー側で機種を提案できます。

公式カタログの数値が幅を持つ理由

同じ機種でも、容器の大きさ・汚れ・除滴の有無で処理能力は変わります。カタログの幅の上限ではなく、自社条件に近い側の値で計算してください。

変動の要因公式の記載例
容器の長さイースタン技研 EAD-3B:240mmの箱130〜170個/時、600mmの箱65〜85個/時
除滴の有無中西製作所 CWM-151:除滴無し300〜600個/時、除滴有り500個/時
コンベヤ速度の段階ホバート・ジャパン FUX-C:2段変速で300/150容器/時
洗浄時間の設定アイエムエイ ぴかじゅう:1台約10秒〜可変、最大360台/時。小嶺機械 KWM-888CB:洗浄時間1分で約40個/時
容器の段数クロダ技研 カゴ台車一体型:オリコン20段×2山×カゴ車2台で最大800個/時(1時間に8〜10回)
洗浄部と乾燥部の差ヒタカ精機 MCSD-350:洗浄部600ケース/時、乾燥部650ケース/時
コンテナの寸法クロダ技研 ラベルはくり全自動機:400〜600枚/時(コンテナ寸法により異なる)

キョウドウのKY-33は「300〜1,000枚/時(620mm容器)」と、基準となる容器寸法を併記しています。数値の前提が書かれていない場合は、自社の容器寸法での値を問い合わせてください。

能力帯ごとに該当する公式機種

必要枚/時が出たら、能力帯で機種を絞ります。以下は各社が公式に記載する処理能力を帯ごとに並べたものです。

必要な能力該当する公式機種(処理能力)
〜100枚/時小嶺機械 KWM-888CB(約40個/時)、キサミツ技研 Mithra(30〜90個/時)、キョウドウ アスラ(60枚/時)、ヒタカ精機 HRM(50〜100ケース/時)、有光工業 MM-02ATSⅤ等(30〜180ケース/時)、クレオ オリコン洗浄機バッチ式(100枚/時)
100〜300枚/時キサミツ技研 KWB-10S/10E(約120個/時)、ショウワ SPW・SPM(120枚/時以下)、キョウドウ KRS(30〜240枚/時)、ヒタカ精機 MC-190(100〜150ケース/時)、東光技研工業 通い箱・トレー洗浄機リターン方式(100〜200ケース/時)、岡常歯車製作所 CC-1N(200個/時以上)
300〜700枚/時中西製作所 CWM-151(300〜600個/時)、ヒタカ精機 MCSD-350(300〜600ケース/時)、七宝商事 SDC105(300〜600個/時)、キサミツ技研 KWY-15/17(420/550個/時)、ヤマザキエンジニアリング トレー洗浄ライン(500枚/時)、東光技研工業 大規模工場向け(300〜600ケース/時)、キョウドウ KY-3/KY-5(200〜700枚/時)
700〜1,000枚/時中西製作所 CWM-251(800〜1,000個/時)、キサミツ技研 KWY-25(760個/時)、北沢産業 クレート洗浄機(700〜1,500個/時の型式)、有光工業 SPCシリーズ(500〜1,000ケース/時の型式)、ショウワ CVW(300〜1,000枚/時)
1,000〜2,000枚/時北沢産業 KWVシリーズ(500〜2,000枚/時)、ショウワ CFW(300〜2,000枚/時)、クレオ オリコン洗浄機コンベヤ式(300〜2,000枚/時)、有光工業 SPCシリーズ(1,000〜1,500ケース/時の型式)

1,000枚/時を超える機種は本体も大きく、北沢産業のKWV-47L/R-D(2,000枚/時)は10,200×1,720×2,736mmです。能力帯を上げるほど、設置面積と電力(同機は44.85kW)も上がります。

脱水・乾燥の能力も同じ枚/時で確かめる

洗浄機の能力が足りていても、脱水や乾燥が遅ければラインはそこで詰まります。洗浄・脱水・乾燥の3つを同じ単位で並べてください。

  • ショウワ:遠心脱水機SPD-2は500〜2,700枚/時(残水1%)、コンベヤタイプ洗浄CFWは300〜2,000枚/時
  • キサミツ技研:容器乾燥機KD-575/KD-511/KD-275Vは420/760/420個/時、洗浄乾燥機KWD-1575/1275Vは430/420個/時
  • ヒタカ精機 MCSD-350:洗浄部600ケース/時に対し乾燥部650ケース/時
  • クレオ:パレット洗浄機PRD60は段ばらし・洗浄・脱水・熱風乾燥・段積みまで含めて60枚/時

北沢産業は洗浄乾燥機(KWV-1〜4L/R-D)を洗浄能力500〜700/700〜1,500/1,500〜2,000個/時の3段階で用意しています。乾燥を後付けする場合は、乾燥側の能力が洗浄側を下回らない組み合わせを選んでください。

パレットは枚/時の桁が一つ小さい

パレット洗浄機は容器用と比べて処理能力の桁が小さく、10〜210枚/時の範囲です。パレットは1日の枚数が容器ほど多くないため、必要枚/時も小さくなります。

メーカー・機種公式の処理能力
プラテック 小型(熱源なし)10〜20枚/時
キサミツ技研 パトラⅡ(バッチ式)20枚/時
プラテック 直投入・直取り出し20〜30枚/時
クレオ PAR3030枚/時
イシダテック パレット洗浄機40〜200枚/時
キサミツ技研 KP-5050枚/時
プラテック 中機(熱風ブロア乾燥付)50〜60枚/時
有光工業 CMMP-10BSⅡ最大60枚/時(10段・総重量300kg以内)
クレオ PRD60/PRD100/PRD150/PRD20060/100/150/200枚/時
プラテック 物流向け/大型機・洗浄事業用80〜100枚/時/180〜210枚/時

キットのパレット洗浄機は24時間稼働を公式に掲げています。時間あたりの能力が小さくても、稼働時間を延ばせば1日の処理枚数は増やせます。

計算結果をメーカーに渡すときの書き方

問い合わせの時点で次の項目を数字で渡すと、メーカーは自社の型式表から候補を返せます。テスト洗浄の依頼にもそのまま使えます。

  • 容器の種類・寸法(最大と最小)・材質・重ね方(段積みの段数)
  • ピーク日の枚数、平均日の枚数、洗浄に使える時間帯
  • 必要枚/時(計算値)と、その1.2〜1.5倍の候補帯
  • 乾燥の要否(乾いた状態で戻すか、水切りでよいか)
  • 洗い場の寸法、搬入口の幅、電源(単相100V/三相200V)と蒸気の有無
  • 汚れの種類(油脂・でんぷん・土・ラベル糊)と、汚れてから洗うまでの時間

洗い場の面積が先に決まっている場合は、設置面積から逆算して能力帯を選ぶ順でも構いません。狭い洗い場の選び方は、狭い洗い場で1人で回す洗浄機の記事で扱います。

この記事に出てくるメーカー

参照元

よくある質問

コンテナ洗浄機の処理能力はどう計算しますか?

ピーク日の枚数を洗浄に使える時間で割ります。ピーク日1,200枚を3時間で洗うなら400枚/時です。段取りや清掃の時間を見込み、その1.2〜1.5倍を候補機種の目安にしてください。

カタログの処理能力が「300〜600個/時」と幅があるのはなぜですか?

容器の大きさや除滴の有無で変わるためです。イースタン技研のEAD-3Bは240mmの箱で130〜170個/時、600mmの箱で65〜85個/時、中西製作所のCWM-151は除滴無しで300〜600個/時、除滴有りで500個/時と公式に記載しています。

1時間に1,000枚以上洗えるコンテナ洗浄機はありますか?

あります。北沢産業のKWVシリーズは500〜2,000枚/時、ショウワのCFWは300〜2,000枚/時、クレオのオリコン洗浄機コンベヤ式は300〜2,000枚/時を公式に記載しています。北沢産業の2,000枚/時機は本体長10.2mです。

パレット洗浄機の処理能力はどのくらいですか?

公式値で10〜210枚/時です。プラテックの小型機が10〜20枚/時、クレオのPAR30〜PRD200が30〜200枚/時、イシダテックが40〜200枚/時、プラテックの大型機が180〜210枚/時です。

【条件別】コンテナ洗浄機メーカーおすすめ3選

※2026年9月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

1日500枚以上を、ラインで洗うなら

株式会社クレオ(THE CREO CO.,LTD)

国内トップシェア(公式)。羽生の施設で自社のコンテナを実機テストしてから決められる

1日500枚未満向けのバッチ式と500枚以上向けのコンベヤ式に加え、洗浄乾燥機・洗浄脱水機・パレット洗浄機まで12製品をそろえる。低圧多水量方式と水リサイクル装置で省水・省エネ、全国8拠点のメンテナンス体制。埼玉県羽生市の「羽生プラーツ」で実機テスト洗浄とATPふき取り検査ができる。

株式会社クレオ(THE CREO CO.,LTD)の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

物流のオリコン・カゴ台車を、2坪・1人で洗うなら

クロダ技研株式会社

カゴ台車に積んだまま、たたんだまま洗う。熱源ゼロの脱水で設置6㎡から

オリコンやクレートをカゴ台車に積んだまま、または折りたたんだまま洗浄・脱水・乾燥できる業界初(公式)の方式。設置スペース6㎡(約2坪)から、設置約1時間、作業員1名で最大400〜800個/時。熱源を使わない特許の脱水方式で静音、水量は約200Lで3日間。工場のデモ機を見学できる。

クロダ技研株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

物流用コンテナを、AIとロボットで無人化するなら

株式会社ショウワ

2022年から完全無人化ラインを納入。飲料大手・パレットレンタルの実績

物流用コンテナとオリコンを、ロボット・カメラ・AIで投入から段積みまで無人で行う洗浄システムを2022年から納入。コンベヤタイプは300〜2,000枚/時、遠心脱水機は残水1%、洗浄〜遠心脱水まで自動のバッチタイプも用意する。会社全体の会社全体の主要納入先としてアサヒビール、キリンビール、サッポロビール、江崎グリコ、カゴメ、日本パレットレンタル、協同乳業、タカノフーズなどを公式に列挙する。

株式会社ショウワの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

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