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食品工場の番重を毎日大量に洗いたい|番重対応13社のライン構成と処理能力

製パン・製菓・弁当・惣菜の工場で番重(ばんじゅう)を毎日数百〜数千枚洗いたい方向けに、番重対応を公式に記載する13社のコンベヤ機・ライン機の処理能力と寸法、段ばらし・反転・脱水・段積みの自動化、蒸気・水の消費量、テスト洗浄の窓口を整理します。

公開 2026年9月29日

番重は製パン・製菓・弁当の工場で毎日回転する容器で、1日の洗浄枚数が数百〜数千枚になります。このページでは、番重への対応を公式に記載する13社の機種を、枚数と構成で整理します。

番重を洗う機械に求められる4条件

番重は浅く、積み重ねて回収され、でんぷんや油脂の汚れが乾いて固まります。この性質から、洗浄機に求められる条件が決まります。

  • 枚数:毎日数百枚以上を数時間で洗い切る処理能力。クレオは1日500枚以上ならコンベヤ式を目安としている
  • 段積みへの対応:回収された状態(積まれた状態)から1枚ずつばらし、洗った後に再び積む。シブヤ精機の番重洗浄ラインは「番重が回収された状態で受取り、自動で段バラシ、洗浄、脱水までを行う」
  • 固着汚れ:八木厨房機器製作所は「浸漬・下洗い不要、上下+側面からの強力噴射で固着汚れも一発洗浄」、キョウドウは直噴ノズルと広角ノズルの組み合わせで前洗い不要
  • 乾燥:食品衛生法施行規則 別表第17は器具の消毒・乾燥を求めているとされる。翌朝の製造に間に合う乾き方が要る

番重の寸法はメーカーごとに違います。シブヤ精機は2寸・5寸(L550×W490×H87/167mm)、ホバート・ジャパンのFUX-Cは600×400mmの容器・番重専用と公式に記載しており、自社の番重寸法を先に測ってください。

番重対応13社の機種と処理能力

35社のうち、番重(ばんじゅう・クレート・搬送ケース)への対応を公式に記載するのは13社です。処理能力を公式値で並べます。

メーカー機種公式の処理能力方式
北沢産業容器洗浄機 KWVシリーズ500〜2,000枚/時コンベヤ、排熱回収付き洗浄乾燥機あり
キョウドウKY-3/KY-5/KY-33200〜700枚/時/300〜1,000枚/時(620mm容器)コンベヤ、蒸気90〜120kg/h
キサミツ技研KWY-15/17/25420/550/760個/時コンベヤ伏せ置き、蒸気120〜240kg/H
中西製作所CWM-151/CWM-251300〜600個/時/800〜1,000個/時コンベヤ、仕上げ水再利用
ヤマザキエンジニアリングトレー洗浄ライン500枚/時洗浄・脱水・積み重ねをライン化
シブヤ精機番重洗浄ライン1350cpm(公式表記のまま)段バラシ→天地反転→洗浄→反転→段積→脱水
ホバート・ジャパンFUX-C最大300ラック/時(2段変速300/150)コンベヤ、600×400mm専用、反転機オプション
クロダ技研ライン型洗浄(ラベル剥離)+ネスティング機全自動機で400〜600枚/時(寸法による)クレート・番重向け、熱源ゼロ脱水
イースタン技研EAD-3B240mm箱130〜170個/時、600mm箱65〜85個/時コンベヤ、約60℃温水、エアー乾燥
アイエムエイぴかじゅう最大360台/時(1台約10秒〜可変)バッチ、単相100V、70万円〜
東洋機器工業コンテナ洗浄・乾燥機記載なし(オーダーメイド)段積み・段バラシ、乾燥機、脱水機と組合せ
AIHOCBV-600(連続式)/CBB-61(バッチ式)記載なし蒸気式、ガイドロッドで番重・米飯用コンテナに対応
ウィンターハルター・ジャパンUFシリーズ 器具洗浄機最大40/24/12ラック/時ラック式(番重専用機ではない)

番重専用と明記しているのはシブヤ精機とホバート・ジャパンです。ほかは番重を含む容器全般に対応する機種で、番重の寸法に合わせてガイドやコンベヤ幅を調整します(AIHOはガイドロッド調節、キサミツ技研はコンベア幅540/740mm)。

1日1,000枚を超えるならライン化を考える

コンベヤ式でも、入口で人が1枚ずつ載せ、出口で積み直す運用では人が2人要ります。1日1,000枚を超える工場では、段ばらしと段積みを機械に任せる構成が候補です。

メーカーライン構成(公式記載)
シブヤ精機段バラシ→天地反転→洗浄(汚れ・ラベル除去)→反転→規定数段積→脱水→ストックヤード排出。交互に積まれた番重を同一方向で供給し、交互に段積みし直す
ヤマザキエンジニアリング洗浄機1,850W×2,900L×1,300H、脱水機(1枚ずつ高速回転)1,200W×1,450L×2,250H、スタッカー(タッチパネルで段数設定)880W×1,200L×2,550H。L字レイアウト可
三協SCS:アンスタッカー→反転→洗浄・乾燥→スタッカー・遠心脱水→台車移載(ローダー/アンローダー)
北沢産業自動化レベルに応じた周辺機器(反転機、遠心脱水、段積・段バラシ機)。洗浄前後の作業運用を含めた全体システムを提案
キサミツ技研コンテナ自動洗浄乾燥システム:ドーリー移載機、反転機、ラベル剥離機、洗浄機、乾燥機を一連のラインで構成
クロダ技研ライン型洗浄+ネスティング機でコンベアライン上の洗浄と段積みを自動化(折りたたみコンテナには不向き、クレート・番重向け)

ライン化すると設置面積が伸びます。ヤマザキエンジニアリングの3機の公式寸法を直線に足すと長さ約5.5m、北沢産業の2,000枚/時機KWV-47L/R-Dは単体で10.2mです。洗い場の図面に落として、搬入経路も含めて確認してください。

乾燥をどこまで求めるか

番重は翌朝の製造で使うため、乾いた状態で戻せるかが運用を左右します。方式ごとに公式の記載を並べます。

  • 遠心脱水:ヤマザキエンジニアリングは1枚ずつ高速回転、シブヤ精機は段積み後に脱水、ショウワの遠心脱水機SPD-2は500〜2,700枚/時で残水1%
  • 熱風乾燥:キョウドウKCFシリーズは200〜600枚/時で高温乾燥100℃、キサミツ技研KWD-1575は430個/時で乾燥機蒸気150kg/H
  • エアー:イースタン技研は回転衝撃エアノズル16式で深さ300mmまで、クロダ技研は熱源ゼロの特許脱水
  • 排熱回収:北沢産業の洗浄乾燥機は全て排熱回収装置付き、ダブルリンスと機体断熱で熱量を削減

番重は浅い容器なので、深い通い箱ほど乾燥は難しくありません。ただし積み重ねた状態で戻すと底の水が溜まるため、脱水後に積むか、積んだ後に脱水するかの順番を確認してください。

蒸気・水・電気の消費量を見積に入れる

毎日数時間動かす機械なので、ランニングコストが本体価格に迫ります。公式カタログに数値がある機種を並べます。

メーカー・機種蒸気水電気
キョウドウ KY-3/5/3390〜120kg/h18L/分3相200V
キサミツ技研 KWY-15/17/25120/160/240kg/Hすすぎ水16L/min記載なし
北沢産業 KWV-15L/R(500枚/時)記載なし記載なし4.75kW
北沢産業 KWV-47L/R-D(2,000枚/時)記載なし記載なし44.85kW
イースタン技研 EAD-3B記載なし(循環式温水)循環式AC200V 3相 75KVA
アイエムエイ ぴかじゅう記載なし約10L/分単相100V 1.5kW

ヤマザキエンジニアリングのパン製造B社の事例では、ろ過循環で給水使用量を節約しています。中西製作所は仕上げ水の再利用システム、八木厨房機器製作所は洗浄水・洗剤・蒸気の循環ろ過を公式に記載しています。

導入前に自社の番重でテスト洗浄する

番重の汚れは製品によって違い、でんぷん・油脂・焼き付きでは落ち方が変わります。テスト洗浄やデモ機を公式に案内している会社で、自社の番重を洗ってから決めてください。

  • キョウドウ:デモ機を使った汚れ落ちの実験で納得のいくまで洗浄テストを繰り返す
  • クレオ:羽生プラーツ(埼玉県羽生市)で実機テスト洗浄、ATPふき取り検査が可能
  • 北沢産業:テストキッチン(全国の支店・営業所)で機器を試用可能(機器によっては試用不可)
  • クロダ技研:工場のデモ機を見学できる
  • 八木厨房機器製作所:製品ページにカスタム設計・デモ依頼の問い合わせ窓口
  • 東光技研工業:テスト洗浄を受託(本社・試験場)

テストでは処理速度と汚れ落ちに加えて、番重を積んだ状態で乾くか、番重の寸法変更にどう対応するかを見てください。北沢産業の納入実績表には戸田フーズ、熊本プリマ、四国明治乳業など食品工場が並び、ヒタカ精機はパン粉工場・弁当工場・麺工場・ラスク工場への納入を公式に記載しています。

枚数別に見た機種の当たりを付ける

最後に、1日の番重枚数からどの構成を最初に検討するかをまとめます。処理能力はピーク日の枚数÷洗浄時間で出し、1.2〜1.5倍の余裕を見てください。

  1. 1日300枚以下:バッチ式(キョウドウ ミトラ30〜150枚/時、キサミツ技研 Mithra30〜90個/時、アイエムエイ ぴかじゅう)
  2. 1日300〜1,000枚:小型〜中型コンベヤ(キョウドウKY-3/KY-5、中西製作所CWM-151、キサミツ技研KWY-15、イースタン技研EAD-3B)
  3. 1日1,000〜3,000枚:中型コンベヤ+段ばらし・段積み(ヤマザキエンジニアリング、中西製作所CWM-251、キサミツ技研KWY-25、三協SCS)
  4. 1日3,000枚以上:大型コンベヤライン(北沢産業KWV、シブヤ精機、クロダ技研ライン型)

1日500枚を境にバッチ式とコンベヤ式を分けるのがクレオの公式目安です。境目の枚数では、複数台のバッチ式と1台のコンベヤ式を、人数と面積で比べてください。

この記事に出てくるメーカー

参照元

よくある質問

番重を洗える洗浄機はどのメーカーにありますか?

35社中13社が番重への対応を公式に記載しています。コンベヤ式では北沢産業(500〜2,000枚/時)、キョウドウ(200〜1,000枚/時)、キサミツ技研(420〜760個/時)、中西製作所(300〜1,000個/時)、番重専用ラインではシブヤ精機、600×400mm専用ではホバート・ジャパンのFUX-Cがあります。

番重を1日2,000枚洗うにはどんな機械が必要ですか?

3時間で洗うなら約670枚/時、余裕を見て800〜1,000枚/時の機種が目安です。中西製作所CWM-251(800〜1,000個/時)、キサミツ技研KWY-25(760個/時)、北沢産業KWVシリーズ(500〜2,000枚/時)が公式値で該当し、段ばらし・段積み機を付けると人手が減ります。

番重の段ばらし・段積みまで自動でできますか?

できます。シブヤ精機の番重洗浄ラインは段バラシ→反転→洗浄→反転→段積→脱水まで自動、ヤマザキエンジニアリングは洗浄・脱水・積み重ね(タッチパネルで段数設定)をライン化、三協のSCSはアンスタッカーからスタッカー・台車移載までを構成します。

番重洗浄機の蒸気消費量はどのくらいですか?

公式値で、キョウドウのKYシリーズが90〜120kg/h、キサミツ技研のKWY-15/17/25が120/160/240kg/Hです。蒸気がない工場向けにはキサミツ技研KWB-10E(電気5.0kW)やホバート・ジャパンFUX-C(電気式または蒸気式)があります。

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