コンテナ洗浄機 · 用途別
物流センターの折りたたみコンテナ・カゴ台車を洗いたい|折コン対応9社・カゴ台車対応3社
物流センターで回収した折りたたみコンテナ(オリコン)とカゴ台車を洗いたい方向けに、折コン対応を公式に記載する9社とカゴ台車対応3社の方式、たたんだまま・積んだまま洗える機種、ラベル剥離、型崩れ防止、物流会社の導入事例、改正物流効率化法との関係を整理します。
物流センターでは、店舗や取引先から戻ってきた折りたたみコンテナ(折コン・オリコン)とカゴ台車を洗って次の配送に回します。このページでは、折コンとカゴ台車を洗える機種を公式記載から整理します。
折コンが番重と違う3つの点
折コンは折りたたんで回収されるため、番重用の洗浄機がそのまま使えないことがあります。クロダ技研はライン型洗浄+ネスティング機について「折りたたみコンテナには不向き、クレート・番重向け」と公式に明記しています。
- 形が変わる:たたんだ状態と組み立てた状態があり、どちらで洗うかで機械が変わる
- 型崩れしやすい:澁谷工業はオリコン洗浄システムで「ガイド機構で洗浄中の型崩れを防止」し、低圧水洗浄を採用
- ラベル・シールが貼られる:配送ラベルを剥がす工程が要る。澁谷工業はエアアシストノズルによるラベル剥離とラベルろ過装置、クロダ技研は高圧水でラベル・シールを剥離
折コンのサイズは物流会社ごとに違います。岡常歯車製作所のCC-1NはW530×D366×H325mmの大型折りたたみコンテナに対応と寸法を明記しており、自社の折コンの寸法(展開時・折りたたみ時)を先に測ってください。
折コン対応9社の方式を並べる
35社のうち、折コン(オリコン・折りたたみコンテナ)への対応を公式に記載するのは9社です。洗う状態と処理能力を表にします。
| メーカー | 機種 | 洗う状態 | 公式の処理能力 |
|---|---|---|---|
| クロダ技研 | カゴ台車一体型プラコン洗浄脱水乾燥機 | カゴ台車に積んだまま、またはたたんだまま | 最大800オリコン/時(20段×2山×カゴ車2台、1時間に8〜10回) |
| クレオ | オリコン洗浄機 バッチ式/コンベヤ式/洗浄脱水機 | 記載なし | 100枚/時/300〜2,000枚/時/500〜2,000枚/時(熱風不使用) |
| ショウワ | コンテナ洗浄機(無人ロボット搬送タイプほか) | 物流用コンテナ及びオリコン | 最高2,000枚/時の大型ライン、500枚/時の小型ライン |
| イシダテック | 折りたたみコンテナー洗浄脱水装置 | 洗浄後に機械で折りたたみ→段積み→遠心脱水 | 大きさ・折りたたみ方法・処理能力によりバリエーション |
| 澁谷工業 | オリコン洗浄システム | 低圧水洗浄、ガイド機構で型崩れ防止、ラベル剥離 | 記載なし |
| プラテック | オリコン洗浄機 | 回収後に短時間で洗浄し流通システムに戻す全自動ライン | 記載なし(千葉・埼玉・宮城・兵庫に設置例) |
| 岡常歯車製作所 | 折りたたみコンテナ洗浄機 CC-1N | W530×D366×H325mmの大型折コン、高圧温水噴射 | 200個/時以上 |
| キサミツ技研 | 容器洗浄機(オリコン処理可能) | ラベル自動剥離機構を付加可能 | KWY 420〜760個/時(容器洗浄機として) |
| アイエムエイ | ぴかじゅう | 折コン・ばんじゅう・苗トレイ | 最大360台/時、横520mm以下・高さ500mm以下 |
「たたんだまま洗える」と公式に明記しているのはクロダ技研です。イシダテックは洗った後に機械で折りたたむ方式で、回収時の状態が違えば向く機械も変わります。
カゴ台車をどう洗うか
カゴ台車(ロールボックス)は大きく、折コンのように機械に流せません。公式にカゴ台車・台車の洗浄を記載する3社の考え方を比べます。
| メーカー | 公式の記載 |
|---|---|
| クロダ技研 | 業界初「オリコン・クレートをカゴ車に積んだまま」洗浄・乾燥が可能。カゴ台車2台分またはキャリー台車4台分を1時間に8〜10回洗浄・乾燥。設置スペース6㎡(2坪)〜、設置約1時間、作業員1名 |
| キサミツ技研 | 台車・容器ダブル洗浄機:上下2段で容器と台車(ドーリー)を1台で洗浄。コンテナ自動洗浄乾燥システムにはドーリー移載機を組み込む |
| 三協 | バッチ式の台車洗浄脱水機、周辺機器の台車移載機。洗う・乾燥・台車移載までのラインシステム |
クロダ技研の方式は、カゴ台車と中の折コンを同時に洗います。台車だけを別に洗う運用なら、キサミツ技研や三協の台車洗浄機が候補です。
物流会社の公式導入事例
物流センターへの納入を公式に記載している事例を挙げます。会社名が伏せられている事例は公式の表記のままです。
- クロダ技研 S物流会社:工場デモ機見学後にカゴ台車一体型・汎用型を導入しコストダウン
- クロダ技研 某物流会社:重ねたままの洗浄脱水をデモ機で確認し各センターへ汎用型を導入
- 北沢産業:納入実績表にカスミ 中央流通センター・佐倉流通センター、フレッシュ・ロジステック(守谷・狭山・新潟・旭川)、三井食品、シモハナ物流を記載
- ショウワ:会社全体の主要納入先に日本パレットレンタルを列挙(オリコン洗浄機の納入先としての記載ではない)。無人タイプの用途に容器レンタルを記載
- プラテック:オリコン洗浄機の納入例として千葉・埼玉・宮城(半自動洗浄水切装置)・兵庫の設置例を掲載
- 岡常歯車製作所:折りたたみコンテナ洗浄機の導入先に官公庁、清掃局
- 七宝商事:SDC105の納入先に食品スーパーマーケット、物流業、卸売業
イースタン技研は通い箱について「設計から開発、納品、メンテナンスまで一貫対応」で本社1・営業所15・工場5の21拠点を持つと記載しています。全国に複数センターを持つ物流会社は、保守拠点の分布も比べてください。
洗った後に乾かして戻すまで
物流センターでは洗った折コンをすぐ次の便に使うため、乾き方が運用を決めます。方式ごとの公式記載を並べます。
- クロダ技研:エアーを活用し熱源無しで水分を除去する特許の脱水方式。静音稼動。水量約400L(循環式水槽)で3日間
- クレオ オリコン洗浄脱水機:遠心力で水滴除去、熱風不使用、500〜2,000枚/時
- イシダテック:折りたたんで段積みした状態で遠心脱水
- ショウワ 遠心脱水機SPD-2:500〜2,700枚/時、残水1%
- 岡常歯車製作所 CC-1N:大型水切りブロワー+熱風乾燥ブロワー装備
ボイラーのない物流センターでは、熱源を使わない方式が選びやすくなります。クロダ技研は電源を3相200V30A+100V温水ボイラーと公式に記載しています(蒸気配管の要否は公式に記載なし)。
物流効率化の法改正と洗浄の位置づけ
物流センターの設備投資は、法改正の流れの中で判断されます。国土交通省の公表内容を確認しておきます。
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 2025年4月1日 | 改正物流効率化法により、荷主・物流事業者の努力義務(積載効率向上、荷待ち・荷役時間の短縮 等)が施行 |
| 2026年4月1日 | 一定規模以上の特定事業者の指定と中長期計画作成義務が施行 |
| 令和4年6月27日/令和6年6月28日 | 官民物流標準化懇談会のパレット標準化推進分科会が中間とりまとめ/最終とりまとめを公表 |
食品を運ぶ折コンには、食品衛生法施行規則 別表第17の運搬の条文も関わります。「食品又は添加物の運搬に用いる車両、コンテナ等は、必要に応じて洗浄及び消毒をすること」「品目が異なる食品や食品以外の貨物の運搬に使用したコンテナ等は、効果的な方法により洗浄し、必要に応じ消毒を行うこと」と定められています。
センターの回収状況から機種を絞る
折コンの洗浄機は、回収されてくる状態で候補が決まります。次の3つを確かめてから問い合わせてください。
- 回収状態:たたんだ状態で戻るなら、たたんだまま洗える機種(クロダ技研)か、展開して洗い機械でたたむ機種(イシダテック)かを選ぶ
- カゴ台車の有無:カゴ台車に積んだまま戻るなら、台車ごと洗う(クロダ技研)か、台車と容器を分けて洗う(キサミツ技研、三協)かを決める
- ラベルの有無:配送ラベルが貼られていれば、剥離機構(澁谷工業、クロダ技研、キサミツ技研)とラベルの回収方法(澁谷工業のラベルろ過装置)を確認する
クロダ技研の公式事例には、デモ機を見てから導入した物流会社が2件載っています。回収した折コンを実際に持ち込んで、たたんだ状態で汚れが落ちるかを見てから決めてください。
この記事に出てくるメーカー
- 株式会社クレオ(THE CREO CO.,LTD)大量ライン・実機テストの本命
- イースタン技研株式会社(EASTERN TECHNICS Corp.)深い通い箱を乾燥まで1人で
- 有限会社アイエムエイ100V・70万円台の小型機
- 株式会社イシダテック折コン折りたたみまで自動化
- 株式会社キサミツ技研自社製作・OEM元の実力派
- 北沢産業株式会社省エネ大型ラインと全国保守
- クロダ技研株式会社2坪・1人・カゴ車ごと洗う
- 株式会社岡常歯車製作所大型折コンの高圧温水+乾燥
- 株式会社プラテックパレット枚数別の型式が豊富
- 株式会社三協ライン一括プランナー
- 澁谷工業株式会社ラベル剥離込みの大手ライン
- 株式会社七宝商事北陸限定・代理店経由
参照元
- クロダ技研 製品紹介
- クロダ技研 お客様の声
- 澁谷工業 ケース・パレット・コンテナ洗浄
- 岡常歯車製作所 洗浄機
- 岡常歯車製作所 導入事例
- クレオ オリコン洗浄機
- ショウワ コンテナ洗浄機
- ショウワ 無人化コンテナ洗浄システム
- イシダテック 折りたたみコンテナー洗浄脱水装置
- プラテック オリコン洗浄機
- プラテック 納入実績
- キサミツ技研 容器洗浄機
- キサミツ技研 製品一覧
- アイエムエイ ぴかじゅう カタログ
- 三協 バッチ式洗浄機
- 三協 周辺機器
- 北沢産業 容器洗浄システム
- 七宝商事 コンテナ洗浄機 SDC105
- イースタン技研 会社情報
- 国土交通省 物流効率化法
- 国土交通省 パレット標準化推進分科会
- 食品衛生法施行規則 別表第十七(e-Gov法令検索)
よくある質問
折りたたみコンテナをたたんだまま洗える機械はありますか?
あります。クロダ技研は「オリコンをたたんだまま」「カゴ車に積んだまま」洗浄・乾燥できると公式に記載し、カゴ台車一体型は最大800オリコン/時です。イシダテックは洗浄後に機械で折りたたみ・段積み・遠心脱水する方式です。
カゴ台車ごと洗える洗浄機はありますか?
クロダ技研のカゴ台車一体型プラコン洗浄脱水乾燥機は、カゴ台車2台分またはキャリー台車4台分を1時間に8〜10回洗浄・乾燥し、設置スペース6㎡から、作業員1名と公式に記載しています。台車を容器と分けて洗うならキサミツ技研の台車・容器ダブル洗浄機や三協の台車洗浄脱水機があります。
折コンに貼った配送ラベルは洗浄機で剥がせますか?
澁谷工業のオリコン洗浄システムはエアアシストノズルでラベルを剥離しラベルろ過装置を備えます。クロダ技研は高圧水でラベル・シールを剥離し全自動機で400〜600枚/時、キサミツ技研はラベル自動剥離機構を付加できると公式に記載しています。
物流センター向けの折コン洗浄機の導入事例はありますか?
クロダ技研はデモ機見学後に導入したS物流会社と各センターへ展開した物流会社の事例、北沢産業はカスミ流通センター・フレッシュ・ロジステック・シモハナ物流などの納入実績、プラテックは千葉・埼玉・宮城・兵庫の設置例を公式に載せています。
【条件別】コンテナ洗浄機メーカーおすすめ3選
1日500枚以上を、ラインで洗うなら
株式会社クレオ(THE CREO CO.,LTD)
国内トップシェア(公式)。羽生の施設で自社のコンテナを実機テストしてから決められる
1日500枚未満向けのバッチ式と500枚以上向けのコンベヤ式に加え、洗浄乾燥機・洗浄脱水機・パレット洗浄機まで12製品をそろえる。低圧多水量方式と水リサイクル装置で省水・省エネ、全国8拠点のメンテナンス体制。埼玉県羽生市の「羽生プラーツ」で実機テスト洗浄とATPふき取り検査ができる。
物流のオリコン・カゴ台車を、2坪・1人で洗うなら
クロダ技研株式会社
カゴ台車に積んだまま、たたんだまま洗う。熱源ゼロの脱水で設置6㎡から
オリコンやクレートをカゴ台車に積んだまま、または折りたたんだまま洗浄・脱水・乾燥できる業界初(公式)の方式。設置スペース6㎡(約2坪)から、設置約1時間、作業員1名で最大400〜800個/時。熱源を使わない特許の脱水方式で静音、水量は約200Lで3日間。工場のデモ機を見学できる。
物流用コンテナを、AIとロボットで無人化するなら
株式会社ショウワ
2022年から完全無人化ラインを納入。飲料大手・パレットレンタルの実績
物流用コンテナとオリコンを、ロボット・カメラ・AIで投入から段積みまで無人で行う洗浄システムを2022年から納入。コンベヤタイプは300〜2,000枚/時、遠心脱水機は残水1%、洗浄〜遠心脱水まで自動のバッチタイプも用意する。会社全体の会社全体の主要納入先としてアサヒビール、キリンビール、サッポロビール、江崎グリコ、カゴメ、日本パレットレンタル、協同乳業、タカノフーズなどを公式に列挙する。
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