予実管理システム · 基礎知識
予実管理システムの料金の読み方|初期費用・月額・ライセンス・年契約と税表記【2026年版】
予実管理システムの料金は、初期費用と月額、ユーザー数やライセンスの数え方、契約期間、税の表記がサービスごとに違います。掲載サービスの公式表記をそのまま並べて、比べ方を整理しました。
予実管理システムの料金は、公開しているサービスと問い合わせのサービスに分かれます。公開していても、1社あたりか1ユーザーあたりか、税込か税抜かが違います。
この記事では、掲載サービスの料金ページの表記を、書き方のまま並べて読み方を整理します。
料金を公開しているサービスの表記
今回の15社で、金額を公式に載せていたのは次のサービスです。税の書き方も公式どおりに写しています。
| サービス | 料金の表記 | 税の表記 |
|---|---|---|
| bixid | 1社あたり月額 シミュレーション10,000円/プランニング25,000円/プロフェッショナル50,000円 | 税抜 |
| YOJiTSU | スマートパック5,000円/月(初期費用0円) | 税抜 |
| Scale Cloud | 月額15万円から | 税表記なし |
| IBM Planning Analytics | Essentials 基本額¥139,500 JPY | 税別 |
| fusion_place | standardは利用料0円(3ユーザーまで) | — |
IBM Planning Analyticsの基本額は、確認したページからは月額か年額かを読み取れませんでした。単位が書かれていない金額は、見積で必ず確かめてください。
問い合わせ型の料金の構成
金額を出していないサービスも、何に費用がかかるかは料金ページに書いています。構成を知っておくと、見積の比較がしやすくなります。
| サービス | 費用の構成(公式記載) |
|---|---|
| Diggle | 初期費用+月額費用+オプション費用(API連携、IPアドレス制限、アカウント追加など) |
| Manageboard | 初期費用(アカウント開設・環境構築)+ユーザー数に応じた月額従量課金 |
| BizForecast Standard | サブスクリプション費用(SaaS利用料)+初期設定支援費用 |
| fusion_place cloud | 年間ご利用料金制(ソフトウェア使用料金+プラットフォーム料金) |
| Sactona | ユーザーライセンス形式 |
Diggleでは会計サービスとのAPI連携がオプション費用の扱いです。欲しい機能が基本料金に入るのか、オプションなのかを見積の段階で分けて聞いてください。
ユーザー数とライセンスの数え方
同じ月額でも、何を単位に数えるかで総額が大きく変わります。予算を入力する部門長が多い会社ほど、ここが効いてきます。
- bixid: 料金は1社単位で、アカウント作成は無制限。アカウント数による従量課金はないと記載
- Manageboard: ユーザー数に応じた月額従量課金
- fusion_place: ユーザー数が増えるにつれユーザー単価が逓減する体系。エンタープライズは5ユーザーから
- YOJiTSU: 2ユーザー以上の同時利用には共有IDの追加(1ID 1,000円/月・税抜)が必要
- IBM Planning Analytics: 料金表でプランごとにExcel・Webの画面の範囲などの違いを並べている
入力する人と見るだけの人を分けて数えられるかも、見積の前に確かめたい点です。閲覧者が多い会社では、この違いだけで費用が変わります。
契約期間と解約の条件
クラウドでも、月単位で解約できるとは限りません。契約期間と途中解約の扱いは、料金と同じくらい大事です。
| サービス | 契約期間・解約(公式記載) |
|---|---|
| Manageboard | 年単位の契約。契約期間中の解約は残契約期間に応じて違約金が発生(FAQ) |
| BizForecast | 契約期間はいずれも1年契約。期間中のユーザー追加は残期間分を請求 |
| fusion_place | 年間ご利用料金制。standardは年1回のライセンス更新手続き |
| YOJiTSU | 30日間の無料試用後、申し込まなければ自動解約。支払いはクレジットカードのみ |
年契約のサービスは、予算編成の時期に合わせて契約開始日を決めると無駄が出にくくなります。導入準備の期間も含めて、いつから費用がかかるかを確かめてください。
導入支援の費用も見積に入れる
月額のほかに、立ち上げの支援に費用がかかるサービスがあります。初年度の総額は、ここを入れて比べてください。
- bixid: 初期導入サポートは有償で、Zoomで300,000円~(税抜)。初期設定の支援、会計データ登録や各機能の操作説明
- BizForecast: Standardは初期設定支援費用、Enterpriseは別の導入支援サービス
- Manageboard: 初期費用にアカウント開設・環境構築を含む
- Diggle: 初期費用に目標設定、現状の整理、スケジュール策定、初期設定の支援を含む
支援の中身が設定代行なのか、操作説明なのか、運用ルールの設計まで含むのかで、社内に残る作業量が変わります。見積書の項目名だけでなく、作業の範囲を聞いてください。
公開価格で年間の費用をざっくり出す
料金を公開しているサービスは、月額を12倍すると年間の目安が分かります。ここでは公式の月額表記をそのまま12倍しただけで、初期費用やオプション、導入支援は入っていません。
| サービス・プラン | 公式の月額 | 12か月分の目安 |
|---|---|---|
| YOJiTSU スマートパック | 5,000円(税抜) | 60,000円(税抜) |
| bixid シミュレーション | 10,000円(税抜・1社) | 120,000円(税抜) |
| bixid プランニング | 25,000円(税抜・1社) | 300,000円(税抜) |
| bixid プロフェッショナル | 50,000円(税抜・1社) | 600,000円(税抜) |
| Scale Cloud | 15万円から(税表記なし) | 180万円から(税表記なし) |
bixidは初期導入サポートを付けると、300,000円~(税抜)が別にかかります。YOJiTSUは同時に使う人が増えると共有IDの追加が必要です。
無料で使える範囲を確かめる
費用をかけずに試せる範囲もサービスで違います。無料の範囲が終わったあとに何が起きるかまで、公式の書き方を確かめてください。
- fusion_place standard: 利用料0円、機能・利用期間の制限なし、3ユーザーまで。保守サービスはなく、年1回のライセンス更新手続きが必要
- YOJiTSU: 30日間の無料試用期間。自分で継続の申し込みをしない限り自動解約で、課金されない
- Workday Adaptive Planning: 無料トライアルの申込窓口がある(日数は確認したページに記載なし)
- IBM Planning Analytics: 製品ページに「無料評価版を試す」の窓口がある(期間は確認したページに記載なし)
無料の範囲で作った設定やデータを、有償の契約に引き継げるかも聞いておきたい点です。試した設定を作り直すことになると、その分の手間がかかります。
見積を取るときに伝えること
最後に、見積を正確にしてもらうための情報をまとめます。これがそろっていると、各社の金額を同じ条件で比べられます。
- 予算を入力する人数と、見るだけの人数
- 子会社や事業部の数
- 使っている会計ソフトと、取り込みたい他のシステム
- 必要な計画バージョンの数(予算・見込を何回作り直すか)
- 使い始めたい月と、最初の予算編成の時期
計画バージョンの数は、Manageboardのようにプランで上限が違うサービスがあります。見込を毎月作り直す会社は、上限に収まるかを最初に確かめてください。
この記事に出てくるサービス
- bixid(株式会社YKプランニング)中小企業が公開価格で始めるなら
- BizForecast(プライマル株式会社)Excelの画面を残して連結まで広げるなら
- Diggle(ディグル株式会社)脱エクセルで見込管理まで一元化するなら
- fusion_place(株式会社フュージョンズ)無償版でまず動かしてみるなら
- IBM Planning Analytics(日本IBM)Excelから大規模モデルを動かすなら
- Manageboard(マネーフォワードコンサルティング株式会社)クラウド会計とAPIでつなぐなら
- Sactona(アウトルックコンサルティング株式会社)Excel UIで多次元管理をするなら
- Scale Cloud(株式会社Scale Cloud)KPIと予算をつなぐなら
- Workday Adaptive Planning(Workday)海外拠点を含む全社計画なら
- YOJiTSU(株式会社シスプラ)会計データから低コストで始めるなら
参照元
よくある質問
税込と税抜、どちらで比べればよいですか?
公式の表記のまま確かめ、比べるときはどちらかにそろえてください。bixidとYOJiTSUは税抜、IBM Planning Analyticsは税別、Scale Cloudの月額15万円からは税表記がありません。
料金を公開していないサービスは高いのですか?
金額だけでは分かりません。Diggle、Manageboard、BizForecastなどは費用の構成を料金ページに書いていて、ユーザー数や機能で見積が変わります。
途中で解約できますか?
サービスによります。Manageboardは年単位の契約で、期間中の解約は残期間に応じた違約金がかかるとFAQにあります。BizForecastも1年契約です。
【目的別】予実管理システムおすすめ3選
部門のExcel提出はそのままに、全社の予算・見込・実績をシステムで一元化するなら
Loglass(株式会社ログラス)
自社フォーマットのExcel・Googleスプレッドシートで予算を回収し、約2ヶ月の伴走で立ち上げる
予算策定では、自社フォーマットのExcelやGoogle Spreadsheetのファイルをそのまま連携でき、部門ごとの提出用ファイルを自動で作って送り、提出されたデータを全体予算に統合すると公式に記載。提出履歴はバージョンごとの差分をハイライト。導入支援は導入プロジェクト約1ヶ月+運用テスト約1ヶ月の約2ヶ月を標準的な目安としている。
Excelの画面を変えずにシステム化し、連結会計までグループで広げるなら
BizForecast(プライマル株式会社)
「活Excel」の予算管理BCと連結会計FCを同じシリーズで。SaaSのStandardから始めてEnterpriseへ
Excelの長所を活かす「活Excel」を掲げ、予算管理・管理会計のBC、連結決算・連結会計のFC、人事評価・目標管理のHRで構成。BCは単体PLの予算策定から連結ベースの計画・業績管理、人員計画・設備投資計画・PSI管理まで扱うと記載。予実管理特化のSaaS(Standard)と、要件に合わせて構築するEnterpriseの2エディションがある。
中小企業が、会計データから予算と資金繰りを公開価格で始めるなら
bixid(株式会社YKプランニング)
1社月10,000円・25,000円・50,000円(税抜)の3プラン。部門別の予実はプロフェッショナルで
会計データをアップロードすると実績が反映され、月次決算・予算管理・キャッシュフローをグラフや数表で見える化すると記載。料金は1社あたりシミュレーション10,000円、プランニング25,000円、部門別に予算と実績を管理するプロフェッショナル50,000円(いずれも月額・税抜)で、アカウント作成は無制限。freee会計・勘定奉行との組み合わせを紹介するページがある。