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予実管理システムのExcel UI維持型と置き換え型の違い|画面・集計・運用で比べる【2026年版】

予実管理システムは、Excelの画面を残して裏側を整える型と、システムの画面に移す型に分かれます。掲載サービスの公式表記をもとに、両者の違いと選び方を整理しました。

公開 2026年10月1日

予実管理システムを探し始めると、最初にぶつかるのがExcelをどうするかです。今の帳票を残したい人もいれば、Excelをやめたくて探している人もいます。

この記事では、掲載サービスの公式表記をもとに、Excel UI維持型と置き換え型の違いを整理します。

2つの型と、その中間

Excelとの関係は大きく3つに分けられます。どれが優れているかではなく、入力する人と集計する人の負担をどこに置くかの違いです。

型考え方掲載サービスの例
Excel UI維持型Excelの画面や帳票を残し、データの保管と集計をシステムで行うBizForecast、Sactona、fusion_place、IBM Planning Analytics(PAfE)
中間型部門の提出はExcelやスプレッドシートで受け、集約と比較をシステムで行うLoglass、STRAVIS(Excel連携ツール)
置き換え型入力から分析までシステムの画面で行うDiggle、Manageboard、Scale Cloud、bixid、YOJiTSU、Anaplan

同じExcel UI維持型でも、Excelの中で動くのか、Excelに似た画面なのかで操作感は変わります。デモでは、実際に入力する部門の担当者に触ってもらってください。

Excel UI維持型の各社の書き方

Excel UI維持型の製品は、公式サイトでExcelとの関係をはっきり書いています。言い回しを並べると、狙いの違いが見えてきます。

  • BizForecast: Excelの長所を活かしつつ効率化する考え方を「活Excel」と呼び、既存のExcel資産を活用できるとしている
  • Sactona: Excel UIを採用しつつ、多次元データベースで整合性を自動確保すると記載。Googleスプレッドシートにも対応
  • fusion_place: エクセルを生かしながらデータを統合し、レイアウト自由なエクセル連携を備えると説明
  • IBM Planning Analytics: 使い慣れたExcelはそのままにTM1を加えるPAfEを紹介し、料金表でもExcelまたはWebの画面をプランごとに示している

どの製品も、数字そのものはExcelファイルではなくデータベースに置くのが共通点です。ファイルの版が分かれて最新が分からない、という問題はここで解消を狙います。

置き換え型が得意なこと

置き換え型は、システムの画面で入力から分析までを完結させます。Excelのファイルを配って回収する作業そのものをなくす考え方です。

サービス公式の書き方Excelの扱い
Diggle予算策定から見込の更新、予実分析までをすべてシステム上で行えるエクセルやCSVのデータを自動でフォーマット変換して取り込む
Manageboard会計ソフトからAPI連携で仕訳データを取り込み、転記作業を削減Googleスプレッドシートの拡張機能で予算や非財務の実績を取込
Scale Cloud予算・実績・見込を一元化し、PLとKPIをつなぐExcel・スプレッドシート中心の運用からの移行を想定
bixid会計データをアップロードして実績を反映会計データの取込が中心

置き換え型でも、Excelからの取り込み口は用意されています。完全にExcelを捨てるのではなく、入口を整えて手作業の転記をなくす、と考えると分かりやすいです。

中間型という選択肢

部門の担当者が多いと、全員に新しい画面を覚えてもらうのが一番の負担になります。そこで、提出はExcelのまま、集約はシステムという形があります。

  • Loglass: 自社フォーマットのExcel・Google Spreadsheetファイルをそのまま連携でき、部門ごとの提出用ファイルを自動生成・自動送付する
  • Loglass: Google SpreadsheetはAPI連携しており、Web上でワンクリック提出ができる
  • STRAVIS: Excel連携ツールでSTRAVISとExcelの入出力をリアルタイムに行う

中間型は、経営企画の集計作業を減らしつつ、現場の入力のやり方はほぼ変えずに済みます。提出されたデータの履歴が残るかどうかも、あわせて確かめてください。

自社がどちらに向くかの見分け方

型を決めるときは、機能よりも社内の事情から考えると迷いにくくなります。次の表は、よくある状況と向く型の目安です。

社内の状況向く型最初に見るサービス
部門の入力担当が多く、Excelに慣れているExcel UI維持型・中間型BizForecast、Loglass、Sactona
Excelのマクロや関数が複雑で、作った人しか直せない置き換え型Diggle、Manageboard
まず少人数で試したいExcel UI維持型(無償版)fusion_place standard(3ユーザーまで無償)
会計ソフトの数字から予実を始めたい置き換え型bixid、YOJiTSU、Manageboard

どちらの型でも、最初の設定で勘定科目や部門の体系を作り直すことになります。今のExcelの科目体系が整理されているかを、先に見直しておくと導入が進めやすくなります。

Excel UI維持型で気をつけたいこと

Excel UI維持型は現場の抵抗が少ない反面、Excelの自由さをどこまで残すかの線引きが要ります。自由に列や式を足せるままだと、結局は人ごとの帳票に戻ってしまいます。

  • 入力欄と計算式の欄を分け、計算式は管理者だけが変えられるようにする
  • 部門ごとに独自のシートを作るのを認めるかどうかを、最初に決める
  • 承認ワークフローや権限の機能を使い、誰がいつ数字を変えたかを残す
  • Excelのバージョンや動作環境の条件を、情報システム部門と確かめる

Sactonaはリアルタイム更新、権限管理、承認ワークフローを標準搭載と書いています。Excelの見た目を残しても、こうした管理の機能が付くのがシステム化の利点です。

置き換え型で気をつけたいこと

置き換え型は、Excelの属人化を断ち切れる一方で、今の帳票の形をそのまま再現できないことがあります。経営会議で使っている資料の形が出せるかは、早めに確かめてください。

確かめること理由
経営会議の資料に近いレポートを作れるか資料作りだけExcelに戻ると二重管理になる
CSVやExcelへの出力ができるか銀行や株主向けの資料で使うことがある
独自の切り口(顧客別・商品別など)を足せるか事業ごとに見たい軸が違う

Manageboardはカスタムレポートの作成数がプランで違い、スタンダードは100個、エッセンシャルは10個までと料金ページに書いています。必要なレポートの数を数えてから、プランを選んでください。

デモで画面を見るときのチェック項目

最後に、デモで確かめたいことをまとめます。型の違いは、実際に触ると一番よく分かります。

  1. 部門の担当者が、今の予算フォーマットに近い形で入力できるか
  2. 提出されたデータの履歴とバージョンの差分を後から追えるか
  3. 実績の取り込みが、会計ソフトからのAPI連携か、ファイルのアップロードか
  4. 組織変更のときに、過去の数字を新しい組織で並べ直せるか
  5. 閲覧と入力の権限を、部門ごとに分けられるか

組織変更への対応は、Loglassが複数の組織図の管理にも対応すると書いているように、製品ごとに差が出やすい項目です。自社で毎年どれくらい組織が変わるかを伝えて、デモで見せてもらってください。

この記事に出てくるサービス

参照元

よくある質問

Excel UI維持型と置き換え型、どちらがよいですか?

入力する人の数とExcelへの慣れで決めます。部門の担当者が多くExcelに慣れているならBizForecastやSactonaのようなExcel UI維持型か、Loglassのような中間型、Excelの属人化をなくしたいならDiggleやManageboardのような置き換え型が候補です。

Excelの画面のままでも、データは一元管理できますか?

できます。BizForecast、Sactona、fusion_place、IBM Planning Analyticsは、Excelの画面や連携を使いながらデータをデータベースで管理する考え方です。

Googleスプレッドシートにも対応していますか?

Loglassは提出をGoogle SpreadsheetのAPI連携で受けられ、Manageboardは拡張機能での取り込み、SactonaはGoogleスプレッドシート対応と記載しています。

【目的別】予実管理システムおすすめ3選

※2026年10月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

部門のExcel提出はそのままに、全社の予算・見込・実績をシステムで一元化するなら

Loglass(株式会社ログラス)

自社フォーマットのExcel・Googleスプレッドシートで予算を回収し、約2ヶ月の伴走で立ち上げる

予算策定では、自社フォーマットのExcelやGoogle Spreadsheetのファイルをそのまま連携でき、部門ごとの提出用ファイルを自動で作って送り、提出されたデータを全体予算に統合すると公式に記載。提出履歴はバージョンごとの差分をハイライト。導入支援は導入プロジェクト約1ヶ月+運用テスト約1ヶ月の約2ヶ月を標準的な目安としている。

Loglass(株式会社ログラス)の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

Excelの画面を変えずにシステム化し、連結会計までグループで広げるなら

BizForecast(プライマル株式会社)

「活Excel」の予算管理BCと連結会計FCを同じシリーズで。SaaSのStandardから始めてEnterpriseへ

Excelの長所を活かす「活Excel」を掲げ、予算管理・管理会計のBC、連結決算・連結会計のFC、人事評価・目標管理のHRで構成。BCは単体PLの予算策定から連結ベースの計画・業績管理、人員計画・設備投資計画・PSI管理まで扱うと記載。予実管理特化のSaaS(Standard)と、要件に合わせて構築するEnterpriseの2エディションがある。

BizForecast(プライマル株式会社)の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

中小企業が、会計データから予算と資金繰りを公開価格で始めるなら

bixid(株式会社YKプランニング)

1社月10,000円・25,000円・50,000円(税抜)の3プラン。部門別の予実はプロフェッショナルで

会計データをアップロードすると実績が反映され、月次決算・予算管理・キャッシュフローをグラフや数表で見える化すると記載。料金は1社あたりシミュレーション10,000円、プランニング25,000円、部門別に予算と実績を管理するプロフェッショナル50,000円(いずれも月額・税抜)で、アカウント作成は無制限。freee会計・勘定奉行との組み合わせを紹介するページがある。

bixid(株式会社YKプランニング)の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

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