3比較ハブコンテナ洗浄機

コンテナ洗浄機 · 用途別

洗浄工程を無人化・省人化したい|ロボット・AGV・段積み自動化の公式仕様と人員削減事例

コンテナ洗浄の人手をゼロに近づけたい工場・物流センター向けに、ロボット・カメラ・AIによる完全無人化ライン、AGV搬出入、段ばらし〜段積みの自動化、洗浄機自身の自己洗浄など各社の公式仕様と、3名→1名などの人員削減事例、省力化投資補助金の枠組みを整理します。

公開 2026年9月29日

洗浄は作業者が嫌がりやすく、人が集まりにくい工程です。このページでは、洗浄工程の人手を減らす手段を「完全無人」「段積みまで自動」「1人運用」の3段階に分け、公式仕様で整理します。

無人化の3段階と該当する機種

無人化と一口に言っても、どこまで人を外すかで設備の規模が違います。3段階に分けて、公式に該当する機種を挙げます。

段階人の関わり公式に該当する機種
完全無人投入から段積みまで機械。人は監視のみショウワ 無人ロボット搬送タイプ(ロボット・カメラ・AIで全工程無人化)、東光技研工業 食品コンテナ洗浄装置(AGV搬出入の全自動ライン)
段ばらし〜段積みまで自動積んだ容器を置く・積んだ容器を運ぶシブヤ精機 番重洗浄ライン、イシダテック 折コン洗浄脱水装置、クレオ パレット洗浄機PAR30〜PRD200、三協 SCS、キサミツ技研 コンテナ自動洗浄乾燥システム、澁谷工業 ネスティングケース洗浄システム、ヤマザキエンジニアリング トレー洗浄ライン、キット パレット洗浄機
1人運用1人が投入と取り出しを兼ねるイースタン技研 U字コンベア、ホバート・ジャパン FUX-C(反転機)、クロダ技研(作業員1名)、キサミツ技研 Mithra(ワンマンタイプ)

1人運用の詳細は、狭い洗い場で1人で回す洗浄機の記事で扱います。このページは上の2段階を中心に説明します。

ロボット・カメラ・AIで全工程を無人にする

完全無人化を公式に掲げているのはショウワです。2022年に完全無人化洗浄ラインの納入を開始したと記載しています。

  • 対象:物流用コンテナ及びオリコン。ロボット・カメラ・AIを活用し無人で全工程を行う
  • 能力:最高2,000枚/時の大型ライン、500枚/時の小型ライン
  • 人員・面積:1名作業可能、設置スペース従来比1/3
  • 用途:食品加工、容器レンタル、自動車部品
  • 会社全体の主要納入先(公式列挙・一部。無人ラインの納入先としての記載ではない):アサヒビール、江崎グリコ、カゴメ、キリンビール、サッポロビール、日本パレットレンタル、協同乳業、タカノフーズ

OMCは搬送をロボットに任せる方式です。ロボット搬送式コンテナ洗浄機は大型ロボットで搬送しコンベヤを不要にし、内外面自動洗浄・水切りと蓋の同時洗浄で9基/時、ロボット式洗浄システムは小型ロボット(IP67)が洗浄パターンを指定して洗い、1基/時です。

東光技研工業の食品コンテナ洗浄装置はAGVで搬出入する全自動ラインで、処理能力8〜10基/時、装置外形は長さ22,000×幅15,000×高さ5,300mmです。大型サニタリーコンテナ(ワーク寸法1,180□またはΦ×2,200H、6種)が対象で、番重・折コン用ではありません。

段ばらしから段積みまでを機械に任せる

番重・折コン・パレットで人手が最もかかるのは、積まれた容器をばらして洗浄機に入れ、洗い終わった容器を積み直す作業です。この前後工程を自動化した公式構成を並べます。

メーカー対象公式のライン構成処理能力
シブヤ精機番重(2寸・5寸)段バラシ→天地反転→洗浄→反転→規定数段積→脱水→ストックヤード排出1350cpm(公式表記のまま)
イシダテック折コン洗浄→すすぎ→折りたたみ→段積み→遠心脱水を自動で実行バリエーションあり
クレオパレットPAR30は段ばらし+洗浄・脱水+段積み、PRD60は段ばらし・洗浄・脱水・熱風乾燥・段積み30〜200枚/時
三協コンテナ・容器SCS:アンスタッカー→反転→洗浄・乾燥→スタッカー・遠心脱水→台車移載(ローダー/アンローダー)記載なし
キサミツ技研コンテナドーリー移載機、反転機、ラベル剥離機、洗浄機、乾燥機を一連のラインで構成KWY 420〜760個/時
澁谷工業ネスティングケース段積みケースを1段ずつバラして供給、洗浄・ラベル剥離・水切り後に異物有無とケース方向を検査して段積み記載なし
ヤマザキエンジニアリング番重・搬送ケース洗浄・脱水(1枚ずつ高速回転)・積み重ね(タッチパネルで段数設定)500枚/時
キットパレット複数の洗浄パターン選択、24時間稼働、種類ごとに段積み搬出記載なし
クロダ技研クレート・番重ライン型洗浄(ラベル剥離)+ネスティング機で洗浄と段積みを自動化全自動機で400〜600枚/時

北沢産業は「自動化レベルに応じた周辺機器(反転機、遠心脱水、段積・段バラシ機など)」を用意し、洗浄前後の作業運用を含めた全体システムを提案すると記載しています。東洋機器工業はロボットシステム・コンベヤ搬送・制御システムまで自社設計です。

人員削減の公式事例と数字

省人化の効果は、各社が公式に載せている事例の数字で確かめられます。稟議の根拠に使える記載を集めました。

  • イースタン技研 自動車部品メーカー:深さ250mmの通い箱、3名8時間で800個の手洗い→1名8時間で800個(100個/時・人)
  • イースタン技研 食品メーカー:食品トレイの手作業清掃を1名に削減し余剰人員を他ラインへ
  • 岡常歯車製作所 もやし製造業:栽培用トレー洗浄機MC-1で3人作業→1人に省人化
  • クロダ技研 R食品会社:1.5坪のスペースで汎用型洗浄脱水機を導入、作業員1人
  • ショウワ:無人ロボット搬送タイプは1名作業可能
  • 青木製作:使い方が簡単で人手が少なく作業能力が上がる(農業用コンテナ洗浄機)

数字が出ている事例は「3名→1名」の規模です。完全無人化の事例は納入先の列挙のみで、削減人数は公式に記載されていません。自社の現状人数を測り、テスト洗浄で処理速度を確かめてから見込みを書いてください。

無人で動かすと問われる清掃性と検査

人が付かないラインでは、機械自体の汚れと洗い残しを誰が見るかが問題になります。公式に記載された対策を挙げます。

課題公式の対策
洗浄機自体の汚れOMC:洗浄ブース内の自己洗浄をノズル/小型ロボットで行い常にクリーンな状態を維持。本体でクリーンエリアとダーティエリアを区分け可能
洗い残し・異物澁谷工業:洗浄後に異物有無とケース方向を検査して段積み。クレオ:テスト洗浄時にATPふき取り検査で洗浄度を数値化
ブース外への汚染東光技研工業:ブース内自動反転機能で汚れのブース外への汚染を防止
安全SJM JAPAN:非常停止ボタン・トルクリミット機能。北沢産業:KWVシリーズで操作性・安全対策を改善
検証OMC:FAT/SAT・バリデーション(IQ,OQ)支援

食品衛生法施行規則 別表第17は洗浄設備を清潔に保つことを求めているとされます。無人化するほど、洗浄機の清掃を誰がいつ行うかを手順書に書く必要があります。

設備規模と補助制度

無人化ラインは本体が大きく、投資額も上がります。公式に記載された規模感と、使える可能性のある補助制度を確認します。

  • 設置面積:東光技研工業の全自動ラインは22m×15m。ショウワの無人タイプは設置スペース従来比1/3と記載
  • 価格:キサミツ技研の公式Q&Aは「容器洗浄機の価格は数百万円から数千万円まで幅があり、処理数・前後装置の規模等で変わる」
  • 中小企業省力化投資補助金:「人手不足に悩む中小企業等に対して、省力化投資を支援」する制度。一般型(個別現場に合わせた設備導入・システム構築)は補助上限最大1億円、第8回応募受付は2026年9月18日〜10月16日17:00。GビズIDプライムが必要
  • カタログ注文型:カタログ掲載の汎用製品を導入、補助上限最大1,500万円、交付申請随時受付

個別設計のラインは一般型の性質に近いですが、対象可否は公募要領と事務局に確認してください。詳細は補助金の記事で扱います。

無人化を段階的に進める順番

いきなり完全無人化を狙うより、人手が最もかかる工程から順に機械化すると投資が小さくなります。公式構成から読み取れる順番を示します。

  1. 洗浄機本体で洗う作業をなくす(手洗い→機械洗浄)。イースタン技研の事例はこの段階で3名→1名
  2. 出口の積み直しを段積み機に任せる(ヤマザキエンジニアリングのスタッカー、クロダ技研のネスティング機)
  3. 入口の段ばらし・反転を機械にする(三協のアンスタッカー、シブヤ精機の段バラシ・天地反転)
  4. 搬送をAGVやロボットにして人を外す(東光技研工業、OMC、ショウワ)

三協やキサミツ技研、北沢産業は周辺機器を段階的に足せる構成を公式に載せています。将来の段積み機の設置スペースを最初のレイアウトに残しておくと、後の増設が楽になります。

この記事に出てくるメーカー

参照元

よくある質問

コンテナ洗浄を完全に無人化できますか?

ショウワは物流用コンテナ・オリコンをロボット・カメラ・AIで全工程無人化する洗浄システムを2022年から納入しており、最高2,000枚/時の大型ラインと500枚/時の小型ラインを公式に記載しています。東光技研工業はAGV搬出入の全自動ライン(大型サニタリーコンテナ向け、8〜10基/時)を掲載しています。

洗浄機の導入でどのくらい人を減らせますか?

公式事例では、イースタン技研が通い箱800個の洗浄を3名8時間から1名8時間に、岡常歯車製作所がトレー洗浄を3人作業から1人に減らしています。完全無人化の削減人数は公式に記載がないため、自社の現状を測ってテスト洗浄で確かめてください。

番重の段ばらし・段積みまで自動化できますか?

できます。シブヤ精機の番重洗浄ラインは段バラシ→反転→洗浄→反転→段積→脱水まで自動、ヤマザキエンジニアリングは洗浄・脱水・積み重ねをライン化、三協のSCSはアンスタッカーからスタッカー・台車移載までを構成すると公式に記載しています。

無人化ラインに補助金は使えますか?

中小企業省力化投資補助金の一般型は個別現場に合わせた設備導入・システム構築が対象で、補助上限は最大1億円、第8回応募受付は2026年9月18日〜10月16日です。洗浄ラインが対象になるかは公募要領と事務局に確認してください。

【条件別】コンテナ洗浄機メーカーおすすめ3選

※2026年9月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

1日500枚以上を、ラインで洗うなら

株式会社クレオ(THE CREO CO.,LTD)

国内トップシェア(公式)。羽生の施設で自社のコンテナを実機テストしてから決められる

1日500枚未満向けのバッチ式と500枚以上向けのコンベヤ式に加え、洗浄乾燥機・洗浄脱水機・パレット洗浄機まで12製品をそろえる。低圧多水量方式と水リサイクル装置で省水・省エネ、全国8拠点のメンテナンス体制。埼玉県羽生市の「羽生プラーツ」で実機テスト洗浄とATPふき取り検査ができる。

株式会社クレオ(THE CREO CO.,LTD)の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

物流のオリコン・カゴ台車を、2坪・1人で洗うなら

クロダ技研株式会社

カゴ台車に積んだまま、たたんだまま洗う。熱源ゼロの脱水で設置6㎡から

オリコンやクレートをカゴ台車に積んだまま、または折りたたんだまま洗浄・脱水・乾燥できる業界初(公式)の方式。設置スペース6㎡(約2坪)から、設置約1時間、作業員1名で最大400〜800個/時。熱源を使わない特許の脱水方式で静音、水量は約200Lで3日間。工場のデモ機を見学できる。

クロダ技研株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

物流用コンテナを、AIとロボットで無人化するなら

株式会社ショウワ

2022年から完全無人化ラインを納入。飲料大手・パレットレンタルの実績

物流用コンテナとオリコンを、ロボット・カメラ・AIで投入から段積みまで無人で行う洗浄システムを2022年から納入。コンベヤタイプは300〜2,000枚/時、遠心脱水機は残水1%、洗浄〜遠心脱水まで自動のバッチタイプも用意する。会社全体の会社全体の主要納入先としてアサヒビール、キリンビール、サッポロビール、江崎グリコ、カゴメ、日本パレットレンタル、協同乳業、タカノフーズなどを公式に列挙する。

株式会社ショウワの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

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