防爆タブレット・防爆スマホ · 基礎知識
防爆タブレットのOS・画面サイズ・バッテリー・周辺機器の選び方|Windows・Android・iOSを比べる【2026年版】
防爆タブレットは、Zoneと検定の次に、OS、画面の大きさ、重さ、バッテリー、つなぐ周辺機器で選びます。掲載会社の公式仕様をもとに、業務に合わせた選び方を整理しました。
防爆タブレットは一般のタブレットより選択肢が少なく、OSや画面の大きさで機種がかなり絞られます。業務で何をしたいかから逆算して選ぶのが近道です。
この記事では、掲載会社の公式仕様をもとに、OS、画面、重さ、バッテリー、周辺機器の選び方を整理します。
OS別の主な機種
まず、掲載会社が扱う機種をOSで分けます。
| OS | 主な機種(会社) |
|---|---|
| Windows | UX10-EX(日本ノヴァシステム、アイ・ビー・エス・ジャパン、日栄インテック)、Pad-Ex 01 P12(ジャパンマシナリー、太平貿易)、Aegex100M(ビーエヌテクノロジー、マーストーケンソリューション)、Field Xpert SMT70B(エンドレスハウザー ジャパン) |
| Android | IS940.1・IS930.1・IS540.1(ビーエヌテクノロジー)、Smart-Ex 03・203(ジャパンマシナリー、太平貿易、システムギア)、Tab-Ex 04 Pro(マーストーケンソリューション。生産終了と記載)、CT60NI(日栄インテック) |
| iOS | arkPhone(アークテイク)、LANEX-Phone・LANEX-Tablet(JFEエンジニアリング) |
Windowsが向く業務
事務所の点検システムや帳票がWindows用なら、Windowsのタブレットが第一候補です。公式に書かれている仕様を比べます。
| 機種 | OS・画面(公式記載) | 区分 |
|---|---|---|
| UX10-EX | Windows 11 Pro、10.1型WUXGA | Zone 2 |
| Pad-Ex 01 P12 | Windows 11 Pro、11.6インチ | Zone 2 |
| Aegex100M | Windows 11 IoT Enterprise、10.1インチ(2560×1600) | Zone 1 |
| Field Xpert SMT70B | Windows 11 LTSC、11.6インチ | Zone 2 |
日本ノヴァシステムは、UX10-EXで現場向けの業務ソフト(Skypas、実績班長、FSKAREN、点検エース)の動作を検証済みとしています。使いたいソフトがあれば、検証済みかどうかを聞いてください。
Androidが向く業務
写真の共有、通話、Google Playのアプリ、MDMでの一括管理を重視するならAndroidが候補です。掲載会社の記載から特徴を挙げます。
- ジャパンマシナリー: Smart-Ex 03はGMS認証済みで、Google Playのアプリを利用できる。Googleのソフトウェア・セキュリティアップデートがある
- ビーエヌテクノロジー: IS940.1はAndroid 14、IS930.1はAndroid 13のタブレット
- マーストーケンソリューション: Tab-Ex 04 ProはSamsung Galaxy Tab Active Proがベースで、Samsung DeXとKnoxに対応。LTEの設定はなくWi-Fiのみ。製品ページには生産を終了したと書かれている
- 日栄インテック: CT60NIはAndroid 7.1.1で、Android 13までのシステム互換性をうたう
同じSmart-Ex 03でも、販売会社のページによってOSの版の表記が違います(ジャパンマシナリーと太平貿易はAndroid 15、システムギアはAndroid 13)。納品時の版を確かめてください。
画面の大きさと重さ
画面が大きいほど図面や帳票は見やすくなりますが、重くなります。公式に書かれている重さを並べます。
| 機種 | 画面 | 重さ(公式記載) |
|---|---|---|
| IS540.1(スマホ) | 6インチ | 422g(バッテリー含む) |
| Smart-Ex 03(スマホ) | 6インチ | 約400g |
| CT60NI(スマホ) | 4.7インチ | 約350g |
| Pad-Ex 01 P12 | 11.6インチ | 約1.2kg |
| UX10-EX | 10.1インチ | 約1380g(大容量バッテリー時は約1600g) |
| Aegex100M | 10.1インチ | 1400g(バッテリー含む) |
カナデンは、防爆タブレットは一般の端末より重く、片手で長時間持つと疲れやすいと注意を促しています。ハンドストラップやショルダーストラップなどのアクセサリも一緒に検討してください。
バッテリーと充電の決まり
防爆機器では、充電とバッテリー交換の場所に制限があります。掲載会社の記載をまとめます。
- カナデン: 充電端子の接続やバッテリーの取り外しは火花のリスクがあるため、危険場所では厳禁
- ビーエヌテクノロジー IS540.1: 専用ドライバーでユーザーがバッテリーを交換できるが、危険場所では充電・取り外しはできない
- ジャパンマシナリー Smart-Ex 03: 5G/LTE通信下で8〜10時間。安全場所であれば交換可能
- システムギア Smart-Ex 03: 4400mAh、安全区域内で交換可能
1回の作業が長い現場では、予備バッテリーと充電場所の確保が欠かせません。シフトの長さとバッテリーの持ちを比べてください。
周辺機器と通信
バーコードやRFID、通話用のヘッドセットをつなぐ場合、それらも防爆の認証が要ります(カナデンの説明)。本体に内蔵できる機能を選ぶと、別の防爆機器を用意せずに済みます。
- UX10-EX: バーコードリーダー、4G LTE、RFIDリーダーなどのオプション(日本ノヴァシステム、アイ・ビー・エス・ジャパン)
- Pad-Ex 01 P12: オプションでLTE(SIMフリー)と1D/2Dバーコードスキャナ(ジャパンマシナリー)
- Smart-Exシリーズ: 防爆リモートスピーカマイクとの組み合わせ(太平貿易)
無線LANを使う場合は、防爆エリアのアクセスポイントも必要です。日本ノヴァシステムは、旭化成エンジニアリングの防爆エリア向けアクセスポイントでUX10-EXを検証済みとしています。
機種を絞り込む手順
OSや画面の条件は、業務の内容から決めます。次の順で絞り込んでください。
- 使う場所のZoneで、対応する機種に絞る
- 使いたいアプリと社内システムから、OSを決める
- 見る資料の大きさと持ち運ぶ時間から、画面サイズと重さを決める
- バーコード、LTE、通話など、必要な機能が内蔵できるかを見る
- デモ機で、手袋をした操作や屋外での画面の見え方を確かめる
最後のデモ機での確認が、導入後の不満を減らす一番の方法です。日本ノヴァシステムと日栄インテックはデモ機の貸し出しを案内しています。
この記事に出てくる会社
- 株式会社アークテイク社給iPhoneをZone2へ
- 株式会社ビーエヌテクノロジーZone1のAndroidをそろえる
- エンドレスハウザー ジャパン株式会社計装機器の設定用
- アイ・ビー・エス・ジャパン株式会社認証番号を確かめて導入
- ジャパンマシナリー株式会社Smart-ExとPad-Exを保守付きで
- JFEエンジニアリング株式会社iPhone・iPadをZone2で
- 日本ノヴァシステム株式会社Windowsをデモ機で試して
- 株式会社カナデンメーカーをまたいで相談
- 株式会社マーストーケンソリューションバーコード業務と組み合わせて
- 日栄インテック株式会社Zone2のバーコード業務に
- システムギア株式会社検定番号つきのZone1スマホ
- 太平貿易株式会社無線機・PHSの置き換えに
参照元
よくある質問
Windowsの防爆タブレットでZone1対応の機種はありますか?
Aegex100Mは、ビーエヌテクノロジーの製品リストでZone1/21対応、マーストーケンソリューションのページでZone 1対応の防爆認証済みとされているWindows 11の10.1インチ機です。国内検定の記載の有無は販売会社ごとに確かめてください。
防爆タブレットはどのくらい重いですか?
公式記載では、Pad-Ex 01 P12が約1.2kg、UX10-EXが約1380g(大容量バッテリー時は約1600g)、Aegex100Mが1400gです。スマホではSmart-Ex 03が約400g、IS540.1が422gです。
防爆エリアでバッテリーを交換できますか?
できません。カナデンは危険場所での充電やバッテリーの取り外しは厳禁と説明し、ビーエヌテクノロジーもIS540.1について危険場所では充電・取り外しはできないと明記しています。
【用途別】防爆タブレット・防爆スマホの販売会社おすすめ3選
Zone1(第一類危険箇所)で、Androidのスマホとタブレットをそろえるなら
株式会社ビーエヌテクノロジー
i.safe MOBILE製品の正規総輸入販売代理店。国内防爆検定合格のZone1対応タブレットIS940.1と5GスマホIS540.1
i.safe Mobile社製品の日本における正規総輸入販売代理店で、購入後の技術対応と保守サービスの体制を整えていると記載。防爆タブレットIS940.1は国内防爆検定に合格したZone1/21対応の10.1インチ機で、IECExとATEXの認証も受ける。防爆スマートフォンIS540.1は国内防爆検定合格で、型式検定合格番号(ガス防爆 第TC22900X号、粉塵防爆 第TC22901X号)を公式ページに明記している。
Zone2の点検・記録を、Windowsの既存システムのまま回すなら
日本ノヴァシステム株式会社
Getacと協業した国内防爆検定合格のWindowsタブレットUX10-EX。デモ機の無料貸出と、過失故障も含む3年無償保証
UX10-EXは、GETACと同社が協業して国内でリリースした防爆検定合格品の10.1インチWindowsタブレットの3世代目で、Zone 2に対応。OSはWindows 11 Professionalで、第12世代Core i5/i7を選べる。人為的ミスによる損傷も3年間無償保証・国内修理とし、デモ機の無料貸し出し、キッティングやアプリのインストールにも対応すると公式に記載。
iPhoneやiPadの業務アプリを、Zone2の現場でそのまま使うなら
JFEエンジニアリング株式会社
iPhone SEを組み込むLANEX-Phoneと、iPad miniを組み込む水素防爆対応のLANEX-Tablet。いずれもEx nC IIC T5 Gc
LANEX-PhoneはApple製iPhone SEを搭載した防爆型スマートフォン、LANEX-TabletはiPad mini(A17 Pro)や第6世代を搭載した防爆型タブレットで、いずれも非点火防爆構造(Ex nC IIC T5 Gc)、第二類危険箇所(Zone2)のみで使用可能。LANEX-Tabletは水素防爆に対応し、Wi-FiモデルとWi-Fi+Cellularモデルがある。