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部品洗浄機 · 基礎知識

部品洗浄機のテスト洗浄の頼み方|送るワーク・伝える情報・費用と日数・報告の受け取り方【2026年版】

部品洗浄機を買う前のテスト洗浄を、どの会社にどう頼むかを整理します。掲載32社のうち19社がテスト洗浄・洗浄実験を公式に案内しています。送付・持ち込み、デモ機貸出、出張デモ、シミュレーションの違い、送るワークの選び方、伝える情報、費用と日数の公式記載をまとめました。

公開 2026年10月1日

部品洗浄機は、カタログの方式や能力だけでは自社の部品が落ちるかどうか分かりません。買う前のテスト洗浄をどう頼むかで、比べられる情報の質が決まります。

テストの形は4つある

掲載32社のうち、テスト洗浄や洗浄実験を公式に案内しているのは19社でした。形は大きく4つに分かれます。

形中身公式に案内している会社の例
送付・持ち込みテストメーカーの設備で自社ワークを洗うスギノマシン、日伸精機、特機工業、平出精密、東光技研工業、アクアテック
デモ機の貸出自社の現場で一定期間使ってみるエスエヌディ、中農製作所(テスト洗浄の後)
出張デモメーカーが機械を持って工場に来るグリーンテックジャパン(デモカーで出張)
シミュレーション3Dモデルで洗浄・乾燥を予測する森合精機(流体解析ソフト)

汚れ落ちを確かめるなら送付・持ち込みテスト、現場の作業性まで見るならデモ機貸出や出張デモが向きます。試作品がまだない段階なら、シミュレーションで当たりをつける方法もあります。

費用と日数は、書いている会社が少ない

テストの費用や期間まで公式に書いている会社は多くありません。確認できた記載は次のとおりです。

  • 平出精密: 「初回テストは無料にて承っております。」預かったワークでテストし、結果レポートを渡す。期間目安14日
  • スギノマシン: 洗ラボのテストは有償で、内容により金額が変わり打ち合わせ後に見積。ワーク受付から立ち会い実施まで2週間程度
  • グリーンテックジャパン: 無料デモを案内(北海道と沖縄県は要相談)
  • エスエヌディ: デモ機は購入を前提に検討する法人に貸し出す(個人事業者は対象外と規約に記載)

費用の記載がない会社には、最初の問い合わせで有償か無償か、何回まで試せるかを聞いてください。アクアテックは、実機テスト機による事前確認がいつでも何回でも可能と記載しています。

送るワークの選び方

テストに送るワークで結果が変わります。きれいな部品を送っても意味がないので、実際に一番落ちにくい状態のものを選んでください。

  1. 加工直後の状態のもの: 切削油やプレス油が付いたまま、切粉が穴に残ったまま
  2. 時間が経ったもの: 油が乾いて固まった状態は、加工直後より落ちにくいことが多い
  3. 形の違うもの: 袋穴の深い部品、重なりやすい小物、大きな部品を1種類ずつ
  4. 本数に余裕を持つ: 条件を変えてリトライできる数(スギノマシンは条件を変えてのリトライも可能と記載)
  5. 比較用の未洗浄品: 洗浄前後を比べるために、同じロットから洗わないものを残す

機密性の高い部品は、秘密保持契約を結んでから送れる会社があります。AQUAPASSとスギノマシンは、必要に応じて秘密保持契約を結ぶと公式に書いています。

一緒に伝える情報

髙橋金属は、相談時にあると進めやすい情報として、対象物、汚れ、今の洗い方、困りごと、仕上がり、写真の6つを挙げています。これに量の情報を足すと、テスト条件と見積の精度が上がります。

項目書く内容の例
対象物材質、形状、最大寸法、重量、穴の有無と深さ
汚れ切削油の種類(水溶性か不水溶性か)、切粉、研磨粉、離型剤
今の洗い方手洗い、既存の洗浄機の方式と洗浄液
困りごと油が残る、切粉が残る、乾かない、錆びる、時間がかかる
仕上がり清浄度の基準値と測り方、次工程(組立・塗装・熱処理など)
量1日の個数、1ロットの個数、品種の数、目標タクト

写真は、汚れた状態と、問題が起きている箇所の拡大があると伝わりやすくなります。図面を出せない場合でも、最大寸法と穴の位置だけは伝えてください。

立ち会うと分かること

テストへの立ち会いを受け付けている会社もあります。スギノマシン、平出精密、不二製作所は、立ち会いができると公式に書いています。

  • 部品の置き方: バスケットへの入れ方や向きで結果が変わるかを見られる
  • 条件の変え方: その場で圧力や時間を変えた結果を見られる
  • 作業の手間: 投入と取り出しにかかる手間を見られる
  • 装置の大きさ: カタログでは分かりにくい実物の大きさを確かめられる

遠方で行けない場合、スギノマシンはWebで打ち合わせをして立ち会い無しで実施することも可能としています。その場合は、条件と写真を報告書に入れてもらうよう頼んでください。

テストから導入までの流れを、公式の手順で見る

テスト洗浄の後に何が続くかは、会社によって手順が少しずつ違います。公式に流れを書いている会社の例を並べます。

メーカー公式の流れ
日伸精機問い合わせ→打ち合わせ→テスト洗浄→検証(検査機器で確認)
髙橋金属相談→条件整理→テスト→評価→案内
平出精密洗浄機説明とワーク確認→洗浄テスト(結果レポート)→来社・打ち合わせ
AQUAPASS問い合わせ→秘密保持契約→ヒアリング→テスト洗浄→企画・設計提案と見積→契約→製作→設置→アフターメンテナンス
中農製作所打ち合わせ→洗浄物を預かりデモ機でテスト洗浄→デモ機の貸出

どの会社も、テストの結果を受けて仕様と見積を決める順番です。テストの段階で条件を詰めておくほど、見積の比較が楽になります。

何社に頼むか

テスト洗浄は1社だけに頼むと、結果が良いのか悪いのか比べる相手がいません。方式の違う2〜3社に同じ条件で頼むのが、比較の基本です。

  • 方式を変える: 例えば炭化水素系の真空洗浄と、水系のスプレー洗浄を1社ずつ
  • 条件をそろえる: 同じロットのワーク、同じ清浄度の基準、同じ報告項目で頼む
  • 日程をそろえる: 結果が出る時期がずれると、社内の判断が遅れる

テストが有償の会社もあるため、社数を増やしすぎると費用がかさみます。写真と図面で方式の当たりをつけてから、実際にワークを送る会社を絞ってください。

報告書を受け取ったら確かめること

テスト結果は、複数社で同じ項目を比べられる形でもらうことが大切です。報告書を受け取ったら、次の点が書かれているかを確認してください。

  1. 洗浄条件: 方式、洗浄液、温度、時間、圧力、部品の動かし方
  2. 結果の数値: 残渣質量、粒径、油分、水分など、事前に決めた物差し
  3. サイクルタイム: 1回あたりの時間と、1回に入る個数
  4. 写真: 洗浄前後の外観と、問題箇所の拡大
  5. 提案される機種と構成: 槽数、乾燥方法、搬送方式

同じ条件で2〜3社のテスト結果がそろえば、見積の金額差の理由も説明しやすくなります。結果に差が出たときは、条件のどこが違ったかを各社に聞いてください。

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参照元

よくある質問

部品洗浄機のテスト洗浄は無料ですか?

会社によります。平出精密は初回テストを無料と公式に記載しています。スギノマシンの洗ラボのテストは有償で、内容に応じて見積です。記載のない会社には、最初の問い合わせで確認してください。

テスト洗浄の結果が出るまで何日かかりますか?

公式の記載では、平出精密が期間目安14日、スギノマシンがワーク受付から立ち会い実施まで2週間程度です。ワークの送付と条件の打ち合わせを含めて、余裕を持った日程を組んでください。

テストに送るワークは何個くらい必要ですか?

公式に個数を指定している会社は見当たりませんでした。条件を変えてリトライできる数と、洗浄前後を比べる未洗浄品を残せる数を用意し、事前に各社へ必要数を確認してください。

【用途別】部品洗浄機メーカーおすすめ3選

※2026年10月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

切削油・プレス油を、炭化水素で脱脂するなら

株式会社クリンビー

多槽式タクト3〜6分と1槽式12〜15分。カゴ寸法と蒸留能力まで公式に数字がある

炭化水素系の洗浄機を主力にし、生産量の多い現場向けの多槽式CLEANVY(タクト3〜6分)と、少量向けの1槽式真空洗浄乾燥機CLOVA(タクト12〜15分)を公式に分けて載せている。CLOVAはカゴ寸法350×250×150〜600×400×300mm、蒸留能75〜200L/hの3型式。水溶性加工油向けのエマルジョン洗浄機もあり、自社ワークの洗浄テストを受け付けている。

株式会社クリンビーの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

タップ穴の切粉とバリを、洗浄と同時に取るなら

株式会社スギノマシン

最高245MPaの高圧水で狙い撃ち。洗ラボのテストは清浄度とサイクルタイムを数値で返す

高圧水部品洗浄機JCCシリーズは水を最高245MPaまで加圧し、CNC制御で狙った穴や面に噴射してバリや切りくずを除去する。1998年の販売以来、世界30カ国以上で6,000台超を納入(公式記載)。幅600mmのJCC-Moduleや遠心乾燥付きのJCC-MULTIもある。富山県滑川市の洗ラボでは送ったワークで洗浄・乾燥テストを行い、立会可、結果を報告書で数値化する。

株式会社スギノマシンの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

精密部品を、高い清浄度で洗うなら

株式会社カイジョー

19.5kHz〜3MHzの超音波から周波数を選び、自社の超音波実験室でテストしてから決める

1958年に時計用超音波洗浄機を製品化し、作動周波数19.5kHz〜3MHzの超音波洗浄機をそろえる。低周波(26〜38kHz)は機械加工部品の脱脂、中間周波数(78〜160kHz)はHDD部品やレンズ、200〜950kHzは半導体向けと公式に説明。多槽式自動洗浄装置、真空洗浄装置、炭化水素系の3槽式超音波洗浄装置などの装置も持ち、超音波実験室で洗浄テストを行う。

株式会社カイジョーの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

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