コンテナ洗浄機 · 基礎知識
コンテナ洗浄機の日常清掃と保守点検|終業時の手入れ、循環水の交換、メーカー保守の体制
コンテナ洗浄機を毎日使う現場向けに、厚生労働省の大量調理施設衛生管理マニュアルが示す機械の分解洗浄と点検表の考え方、清掃しやすさを公式に記載する機種(扉の取り外し・引き出し式残滓カゴ・ブラシのワンタッチ交換)、循環式水槽の容量と交換の目安、自己洗浄や安全装置、メーカーの保守・部品体制を整理します。
コンテナ洗浄機は、容器をきれいにする機械そのものが汚れやすい設備です。このページでは、毎日の清掃と定期的な保守を、公的マニュアルと各社の公式記載から整理します。
公的マニュアルにある機械と施設の清掃頻度
厚生労働省の大量調理施設衛生管理マニュアルは、同一メニューを1回300食以上または1日750食以上提供する施設が対象です。機械や施設の清掃について、頻度を具体的に書いています。
- フードカッター、野菜切り機等の調理機械は、最低1日1回以上、分解して洗浄・殺菌した後、乾燥させる
- 調理機械の部品は、微温水で3回水洗い→中性洗剤または弱アルカリ性洗剤で洗浄→洗剤を洗い流す→80℃で5分間以上の加熱等で殺菌→よく乾燥させる
- シンクは用途別に相互汚染しないよう設置し、洗浄・殺菌して清潔に保つ
- 施設の床面(排水溝を含む)、内壁のうち床面から1mまでの部分、手指の触れる場所は1日に1回以上清掃する
- 施設の清掃は、全ての食品が調理場内から完全に搬出された後に行う
マニュアルは毎日の点検と1か月ごとの点検の点検表を別紙で示しています。洗浄機の手入れも、毎日と定期の2段階で点検表に入れると管理しやすくなります。
清掃しやすさを公式に記載する機種
毎日の手入れの手間は、機械の構造で変わります。清掃やメンテナンスのしやすさを公式に書いている機種を並べます。
| メーカー・機種 | 公式の記載 |
|---|---|
| AIHO CBV-600 | 洗浄室の扉は取り外し可能でメンテナンスが簡単。洗浄タンクを本体に内蔵 |
| 中西製作所 容器洗浄機 | 引き出し式残滓カゴで清掃性に配慮 |
| カンキ工業 KN-CWSS | ブラシロールはワンタッチ交換。機構が簡単で故障の心配が少ない |
| 東光技研工業 コンテナ自動洗浄機 | 洗浄部が昇降式で機構がシンプル |
| ヒタカ精機 新型バッチ式洗浄機 | 低価格・省スペース・簡単操作・簡単メンテ |
| キサミツ技研 | 衛生管理思想を優先した故障知らずでタフな設計 |
食品衛生法施行規則の別表第17も、洗浄設備を清潔に保つことを求めているとされます。容器を洗う機械そのものの清掃も、衛生管理の対象として扱ってください。
残滓カゴや扉、ブラシのように毎日触る部分が、工具なしで外せるかを見積の段階で確かめてください。外しにくい部品は、清掃が後回しになりがちです。
循環水槽の容量と水の交換
多くの洗浄機は、洗浄水を溜めて循環させます。水槽の容量と交換の目安を公式に書いている例です。
| メーカー・機種 | 公式の記載 |
|---|---|
| クロダ技研 カゴ台車一体型/汎用型 | 循環式水槽、水量約400L/約200Lで3日間 |
| キサミツ技研 KWY-15/17/25 | 主洗浄槽240/300/240L |
| 東光技研工業 サニタリーコンテナ洗浄機 | 液槽700L |
| 東光技研工業 通い箱・トレー洗浄機(リターン方式) | タンク200L+100L |
| 八木厨房機器製作所 汎用洗浄機 | 洗浄水・洗剤・蒸気を循環ろ過し自動供給 |
| 北沢産業 | 洗浄水ろ過装置で、すすぎ後の排水量を半減 |
循環させる水には、洗った容器から落ちた汚れや剥がれたラベルが混ざります。水を捨てる前に、残滓カゴやろ過装置に溜まった物を取り除く順番を決めておくと、排水口の詰まりを防げます。
交換の頻度を公式に数字で示しているのはクロダ技研(3日間)です。ほかの機種は、汚れの量で変わるため、テスト洗浄や試運転で水の濁り方を見て決めてください。
自己洗浄と安全装置
機械の内部を洗う仕組みや、作業者を守る装置も、日常の手入れに関わります。公式に記載された機能です。
- OMC:洗浄ブース内の自己洗浄をノズルや小型ロボットで行い、常にクリーンな状態を保つ。本体でクリーンエリアとダーティエリアを区分けできる
- 東光技研工業:ブース内自動反転機能で、汚れのブース外への汚染を防ぐ
- SJM JAPAN:非常停止ボタン・トルクリミット機能などの安全対策。操作パネルは2ボタン
- 北沢産業 KWVシリーズ:従来型から操作性・安全対策を改善
- 小嶺機械:洗浄時間はタイマー設定。東光技研工業の通い箱・トレー洗浄機も自動タイマー付き
OMCのように機械が自分で内部を洗う機種でも、ノズルの詰まりや残滓の確認は人の目で行います。自己洗浄の範囲と、人が手入れする範囲を分けて手順書に書いてください。
清掃中に機械が動き出さないよう、電源と給水・蒸気の止め方を手順書に書いておきます。非常停止の位置も、作業者全員に共有してください。
メーカー保守と部品の体制
日常清掃では防げない摩耗や故障は、メーカーの保守に頼ります。保守や部品の体制を公式に書いている会社です。
| メーカー | 公式の保守・部品体制 |
|---|---|
| キョウドウ | 定期メンテナンスプラン、主要部品在庫で短納期対応 |
| 田中機器製作所 | 洗浄機部品の約90%を社内製作し補修パーツも迅速対応 |
| クレオ | 全国主要都市の拠点から駆けつけるメンテナンス体制(東北〜九州の8か所) |
| 北沢産業 | 365日24時間コールセンター |
| 七宝商事 | アフターメンテナンス365日体制(北陸3県) |
| イースタン技研 | 設計から納品、メンテナンスまで一貫、全21拠点 |
キサミツ技研は洗浄機メーカー向けのOEM製作を行い、主な客先にクレオ、KyoDo、北沢産業などを挙げています。販売元と製造元が違う場合は、修理や部品の問い合わせ先がどちらになるかを確かめてください。
定期点検の頻度や費用は、多くの会社が公式に載せていません。契約前に、点検の回数と、消耗部品の交換周期を書面でもらってください。
点検表に入れる項目の例
公式記載とマニュアルの考え方をもとに、洗浄機の点検表に入れる項目の例を挙げます。機種に合わせて項目を増減してください。
- 毎日:残滓カゴ・フィルターの清掃、洗浄室の内部と扉の洗浄、ノズルの詰まりの確認、洗浄槽とすすぎの温度の記録
- 毎日:洗剤の残量と投入の確認、非常停止の動作確認
- 数日ごと:循環水槽の水の交換(クロダ技研は3日間が目安)
- 毎月:ブラシやベルトなど消耗部品の摩耗確認、周辺の床・排水溝の清掃
- メーカーと決めた周期で:定期点検と、ポンプ・ヒーター・センサー類の確認
記録は、HACCPに沿った衛生管理で求められる実施記録にもなります。温度や交換日を残しておくと、洗い残しが出たときに原因を追いやすくなります。
この記事に出てくるメーカー
- 株式会社AIHO(登記社名 株式会社アイホー)給食施設の容器洗浄に
- 株式会社クレオ(THE CREO CO.,LTD)大量ライン・実機テストの本命
- イースタン技研株式会社(EASTERN TECHNICS Corp.)深い通い箱を乾燥まで1人で
- 株式会社ヒタカ精機シール汚れの高圧洗浄に
- カンキ工業株式会社青果コンテナのブラシ洗い
- 株式会社キサミツ技研自社製作・OEM元の実力派
- 北沢産業株式会社省エネ大型ラインと全国保守
- 小嶺機械株式会社カット野菜工場のカゴ洗浄に
- クロダ技研株式会社2坪・1人・カゴ車ごと洗う
- 株式会社キョウドウ番重専門・テスト洗浄重視
- 株式会社中西製作所(NAKANISHI MFG. CO., LTD.)給食・惣菜の番重を全国で
- OMC株式会社大型コンテナのロボット洗浄
参照元
よくある質問
コンテナ洗浄機は毎日どこを掃除すればよいですか?
残滓カゴやフィルター、洗浄室の内部と扉、ノズルの詰まりが主な箇所です。中西製作所は引き出し式残滓カゴ、AIHOは取り外せる洗浄室の扉、カンキ工業はワンタッチ交換のブラシロールを公式に記載しています。大量調理施設衛生管理マニュアルは、調理機械を最低1日1回以上分解して洗浄・殺菌し乾燥させるよう示しています。
洗浄機の循環水はどのくらいで交換しますか?
クロダ技研は循環式水槽の水量約400L(カゴ台車一体型)・約200L(汎用型)で3日間と公式に記載しています。ほかの機種は汚れの量で変わるため、試運転で水の濁り方を見て決めてください。
メーカーの定期メンテナンスはありますか?
キョウドウは定期メンテナンスプランを公式に掲げ、主要部品を在庫しています。クレオは全国8か所の事業所から駆けつけるメンテナンス体制、北沢産業は365日24時間のコールセンターを記載しています。点検の回数や費用は見積時に確認してください。
【条件別】コンテナ洗浄機メーカーおすすめ3選
1日500枚以上を、ラインで洗うなら
株式会社クレオ(THE CREO CO.,LTD)
国内トップシェア(公式)。羽生の施設で自社のコンテナを実機テストしてから決められる
1日500枚未満向けのバッチ式と500枚以上向けのコンベヤ式に加え、洗浄乾燥機・洗浄脱水機・パレット洗浄機まで12製品をそろえる。低圧多水量方式と水リサイクル装置で省水・省エネ、全国8拠点のメンテナンス体制。埼玉県羽生市の「羽生プラーツ」で実機テスト洗浄とATPふき取り検査ができる。
物流のオリコン・カゴ台車を、2坪・1人で洗うなら
クロダ技研株式会社
カゴ台車に積んだまま、たたんだまま洗う。熱源ゼロの脱水で設置6㎡から
オリコンやクレートをカゴ台車に積んだまま、または折りたたんだまま洗浄・脱水・乾燥できる業界初(公式)の方式。設置スペース6㎡(約2坪)から、設置約1時間、作業員1名で最大400〜800個/時。熱源を使わない特許の脱水方式で静音、水量は約200Lで3日間。工場のデモ機を見学できる。
物流用コンテナを、AIとロボットで無人化するなら
株式会社ショウワ
2022年から完全無人化ラインを納入。飲料大手・パレットレンタルの実績
物流用コンテナとオリコンを、ロボット・カメラ・AIで投入から段積みまで無人で行う洗浄システムを2022年から納入。コンベヤタイプは300〜2,000枚/時、遠心脱水機は残水1%、洗浄〜遠心脱水まで自動のバッチタイプも用意する。会社全体の会社全体の主要納入先としてアサヒビール、キリンビール、サッポロビール、江崎グリコ、カゴメ、日本パレットレンタル、協同乳業、タカノフーズなどを公式に列挙する。