3比較ハブクーラント自動希釈・浄化装置

クーラント自動希釈・浄化装置 · 基礎知識

クーラント管理装置のデモ・試用・レンタルの使い方|10社の条件比較と見積の頼み方

クーラント浄化装置や濃度管理装置を導入前に試す方法を、産機テクノス・中部クリーン・永進テクノ・スギノマシン・濾過精工・コニテクなど10社の公式の条件(期間・送料・費用)で比較し、試す前の記録のしかたと見積の頼み方をまとめます。

公開 2026年10月1日

クーラントの管理装置は、カタログの数字だけでは自社の現場で効くかどうかが分かりません。液の汚れ方、使っている油剤、タンクの形がそれぞれ違うからです。

このページでは、掲載20社の公式サイトに書かれたデモ・試用・テスト・レンタルの内容を比べ、上手な使い方と見積の頼み方をまとめます。

デモ・試用・レンタルを案内している10社

今回の20社のうち、導入前に効果を確かめる手段を公式に案内していたのは10社でした。表は、各社の記載をそのまま整理したものです。

メーカー内容費用・条件の記載
産機テクノスデモ機宅配で1週間試用。1か月の継続レンタルもある返却の送料のみ負担。継続レンタルは毎月5万円(税表記なし)
中部クリーン浮上油回収装置の試用機を貸出テスト期間1週間、往復の送料のみ負担
永進テクノデモ機を月額で貸すサブスクプラン、無料の現場訪問・Webデモ途中解約の違約金0円、3か月未満の停止は送料別途
スギノマシン訪問の浮上分離デモ、液を送る浄化テストテストには液30〜40L程度が必要。結果はレポートで返却
濾過精工デモ機の現地貸出、検体の濾過テスト粒度分布の測定と簡易濾過テストを報告
コニテクマイクロキャッチのデモ1クール約30日間、必要最低限の費用
住友重機械工業ファインマグのデモ機、マグネットセパレータの無料点検モニター希望は営業所へ
ワールドケミカルデモ機貸出しの申込み記載なし
山本金属製作所COOL-iは販売・レンタルで使用可能レンタル料金の記載なし
ジャパンセパレーター浮上油回収装置ぴゅあminiのデモ機を貸出貸し出しは無償、運賃のみ負担

自動希釈・自動供給の装置そのものを試せると公式に書いている会社は、今回の調査では見つかりませんでした。希釈装置は、見積の段階で現場確認やテスト運転の可否を聞いてください。

試し方は大きく4つ

各社の案内を整理すると、試し方は次の4つに分かれます。手間と分かることが違うので、目的に合わせて選びます。

  • 宅配・貸出で自社の機械に付ける:産機テクノス、中部クリーン、濾過精工、ジャパンセパレーター。実際の運転で効果が見える
  • 担当者が持参して目の前で見せる:スギノマシンの浮上分離デモ、永進テクノの現場訪問
  • 液を送ってメーカーで処理する:スギノマシンの浄化テスト、濾過精工の濾過テスト。数値のレポートが返る
  • 月額で借りながら判断する:永進テクノのサブスク、産機テクノスの継続レンタル、山本金属製作所のレンタル

初めて浄化装置を入れる工場なら、まず液を送るテストで効果の有無を確かめ、効きそうなら自社の機械に付けて試す順番が無駄がありません。複数の方式を比べたいときは、同じ時期に同じ機械の液で試すと、結果を並べて判断できます。

試す前に決めておく比べ方

デモの結果を判断するには、試す前の状態を記録しておく必要があります。液を送るテストでは、メーカー側で数値にしてもらえる項目もあります。

比べる項目記録のしかた公式に関係する記載
見た目液面とタンク底の写真を同じ角度で撮るコニテクは取付前・1週間後・2週間後の比較を掲載
臭い休み明けの臭いを記録するスギノマシンはにおいセンサーによる悪臭の数値化が可能
油分浮上油の厚さや回収量を量るスギノマシンは液中の油分量の測定が可能
スラッジ回収量やフィルターの詰まりまでの日数を記録するコニテクはフィルター1巻が実稼働30〜40日程度と説明
濃度・pH屈折計やpH計で同じ日に測る山本金属製作所のCOOL-iは常時計測と記録が可能

試用で気をつけたい費用と条件

試用は無料とは限りません。送料や期間、費用の扱いは会社ごとに違うため、申し込む前に確認してください。

  • 送料:中部クリーンは往復の送料、産機テクノスは返却の送料、ジャパンセパレーターは運賃を負担
  • 期間:中部クリーンと産機テクノスは1週間、コニテクは1クール約30日間
  • 費用:コニテクは必要最低限の費用がかかる。産機テクノスの継続レンタルは毎月5万円
  • 貸出の可否:中部クリーンは設置条件に合わない場合は貸出を断ることがあると記載
  • テストの量:スギノマシンの浄化テストは液30〜40L程度を漏れない容器で送る

デモで分かること、分からないこと

短い期間のデモで分かることには限りがあります。試用の結果を読み違えないよう、次の点を押さえておいてください。

  • 分かること:浮上油やスラッジがどれくらい取れるか、操作や設置の手間、置き場所に収まるか
  • 分かりにくいこと:液の寿命がどれだけ延びるか、工具の寿命や不良率への影響。これらは数か月単位で見る必要がある
  • 条件で変わること:休日の前後、加工する材料や品目が変わる時期は、汚れ方そのものが変わる
  • 比べ方の注意:デモの前後で油剤の補充や液の交換をすると、効果が見えにくくなる

長い目で効果を見たい場合は、永進テクノのサブスクや産機テクノスの継続レンタル、山本金属製作所のCOOL-iのレンタルのように、借りながら判断できる仕組みが役に立ちます。

見積を頼むときに伝える項目

デモの結果が出たら、見積に進みます。次の項目をそろえて伝えると、提案と見積が早く正確になります。

  1. 工作機械の台数・種類と、加工している材料(鉄・アルミ・鋳物・ガラスなど)
  2. 使っている油剤(水溶性か油性か、製品名)と設定濃度
  3. タンクの容量と、置ける場所の広さ
  4. 電源(100V・200V)と圧縮エアの有無
  5. 困っていること(補充の手間・濃度・浮上油・スラッジ・臭い)と、デモで分かった結果

ブンリは、営業担当やテクニカルサポートが生産現場を確認してから仕様を提案し、図面と見積書を作る流れを公式に示しています。現場確認を頼める会社には、見積の前に一度見てもらうと話が早く進みます。

試用のあとで決めること

デモで効果が見えたら、買うか、借り続けるか、別の方式を試すかを決めます。判断の目安を表にまとめました。

結果次の一手
効果がはっきり出た台数分の見積を取り、設置と配管の条件を詰める
効果はあるが足りない方式を組み合わせる(浮上油回収+ろ過など)か、上位機を試す
効果が見えない汚れの原因を見直し、液を送るテストで数値を取る

永進テクノのサブスクは同額モデルへの変更が無料、上位モデルは差額のみと書いています。機種を替えながら試せる仕組みがあるかも、比べる材料になります。

買うと決めたら、納期と保守の体制も確認してください。コニテクはVI-100・VI-50シリーズを御下命後45日以内に納入すると書いています。

この記事に出てくるメーカー

参照元

よくある質問

無料で試せる浄化装置はありますか?

送料以外の負担がないと書いている会社があります。中部クリーンは浮上油回収装置の試用機を1週間貸し出し、往復の送料のみ負担です。産機テクノスは1週間のデモ機宅配で、負担は返却の送料のみです。ジャパンセパレーターも浮上油回収装置ぴゅあminiのデモ機を無償で貸し出し、運賃のみ負担と書いています。

装置を買わずに借り続けることはできますか?

できる会社があります。産機テクノスは1か月の継続レンタルを毎月5万円(税表記なし)、永進テクノはデモ機を月額で貸すサブスクプランを案内しています。山本金属製作所のCOOL-iも販売とレンタルの両方で使えます。

液を送って効果を確かめられますか?

スギノマシンは使用中の液30〜40L程度を送ると実機で処理し、結果をレポートで返す浄化テストを案内しています。濾過精工も検体を預かっての濾過テストと粒度分布の測定を実施しています。

【用途別】クーラント自動希釈・浄化装置メーカーおすすめ3選

※2026年10月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

複数台の工作機械へ自動で希釈・供給し、機械ごとの濃度も直したいなら

中部クリーン株式会社

供給台数の目安1〜20台のFKMと、機械ごとに濃度を測って補正するクーラントコントローラ

FKMシリーズは混合槽350L・500Lで、供給台数の目安は1〜10台・1〜20台、希釈濃度1〜10%。FAMシリーズは設定濃度±0.5%以内とする。クーラントコントローラは工作機械1台ごとに置き、指定したタイミングで濃度を自動測定して補正し、液量も補給する。浮上油回収装置は試用機を1週間貸し出す(往復送料のみ負担)。

中部クリーン株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

浮上油と細かい異物を取り、液の腐敗や臭いを減らしたいなら

株式会社スギノマシン

エアだけで動くマイクロバブル浄化。訪問デモと、液を送る浄化テストでレポートが返る

JCC-HMは直径1〜100µmのマイクロバブルで液中の油分や異物を浮かせて取る。動力はエアだけで電源不要、フィルタなどの消耗品も出ない。JCC-HM2は処理能力13L/min、タンク容量25L。担当者がデモ機を持参する浮上分離デモと、使用中の液30〜40L程度を送って実機で処理する浄化テストを案内し、結果をレポートにまとめて返す。

株式会社スギノマシンの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

研削・研磨の細かいスラッジを、µm単位でろ過したいなら

濾過精工株式会社

不織布フィルターと特許の逆洗浄。2〜5µで99%の目安と、デモ機貸出・濾過テスト

精密クーラントろ過システムは不織布のフィルター・エレメントでスラッジを捕集する循環式で、2016年に特許を取得した逆洗浄で加工を止めずにフィルターを洗える。ろ過精度の目安は2〜5µで99%、1〜2µで86%(保証値ではない)。水溶性・油性の両方に使える。デモ機の現地貸出と、検体を預かっての濾過テストを実施し、粒度分布の測定結果とあわせて報告する。

濾過精工株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

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