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防爆PHS・防爆無線機を防爆スマホに置き換える|グループ通話・転倒検知・位置把握の使い方【2026年版】

防爆エリアの連絡に使ってきた防爆PHSや無線機を、防爆スマートフォンに置き換える現場が増えています。掲載会社の公式情報から、通話・グループ通話・安全管理の機能と、置き換えの進め方を整理しました。

公開 2026年10月1日

防爆エリアでは、これまで防爆PHSや防爆の無線機で連絡を取ってきた現場が多くあります。スマートフォンに置き換えると、通話に加えて、写真の共有や作業日報、安全管理の機能まで一台にまとめられます。

この記事では、掲載会社の公式情報から、置き換えに使える機能と機種、進め方を整理します。

スマホに置き換えると何が増えるか

ジャパンマシナリーは、従来の防爆PHSと違ってアプリをインストールできるため、現場で写真を撮って送る、作業日報を上げるといったことができると説明しています。置き換えで増える機能を、掲載会社の記載から整理します。

機能公式記載の例
グループ通話(PTT)太平貿易: PTTアプリとの組み合わせで複数人のグループ通話。システムギア: トランシーバーとして複数人と会話できるPTT機能
写真・動画の共有ジャパンマシナリー: 防爆エリアでの写真撮影とリモート共有
安全管理ジャパンマシナリー: 転倒検知、アラート通知、位置情報把握。システムギア: 転倒検知、ビーコンによる位置測位
照合・記録システムギア: 資材や薬品の照合、作業記録

置き換えに使える防爆スマホ

通話を中心に考えると、スマートフォン型の機種が候補になります。掲載会社が扱う主な機種を並べます。

機種区分・特徴(公式記載)販売会社
Smart-Ex 03Zone1/21、5G、6インチジャパンマシナリー、システムギア、太平貿易、マーストーケンソリューション
Smart-Ex 203Zone 2/22、6.3インチジャパンマシナリー、太平貿易
IS540.1Zone1/21、5G、422gビーエヌテクノロジー、トライアングルステージ
IS330.1防爆デジタル通信端末、Android 10ビーエヌテクノロジー、カナデン(紹介)、トライアングルステージ
arkPhoneiPhone組込み、ゾーン2アークテイク
LANEX-PhoneiPhone SE搭載、Zone2のみJFEエンジニアリング

カナデンは、IS330.1をZone1・Zone2、Zone21・22で使える306gの端末として紹介しています。通話と簡単な操作が中心なら、軽い端末の方が現場の負担は小さくなります。

グループ通話の作り方

無線機の代わりに使うなら、ボタンを押して一斉に話すPTT(Push-to-Talk)の仕組みが要ります。掲載会社の説明は次のとおりです。

  • 太平貿易: 防爆スマートフォンとPTTアプリを組み合わせて複数人でのグループ通話。プラント運転管理、定修工事、保全作業、緊急時の情報共有に
  • 太平貿易: 騒音環境では防爆リモートスピーカマイクとの組み合わせ
  • システムギア: Smart-Ex 03はPTT、アラーム、マルチファンクションのキーを持ち、任意のアプリケーションに割り当て可能

騒音の大きい場所では、スマホ本体のスピーカーだけでは聞き取りにくいことがあります。防爆のスピーカマイクやヘッドセットも、防爆の認証を受けたものを選んでください。

通信の経路を決める

PHSや無線機は、構内の専用の仕組みで通信していました。スマホに置き換えるときは、どの経路で通信するかを決めます。

  • キャリアの携帯回線(4G・5G): Smart-Ex 03とIS540.1は5Gに対応。Smart-Ex 03はSIMフリー(システムギア)
  • 構内の無線LAN: JFEエンジニアリングはLANEX-Phoneをプラント内の無線LANに接続して使う方法を案内
  • 海外の拠点でも使う: ジャパンマシナリーはSmart-Ex 03が21のLTE周波数帯に対応し、海外向け案件でも提案できると説明

プラントの奥や建屋の中は、携帯の電波が届きにくいことがあります。使う場所の電波の状態を事前に測り、足りない場所は無線LANで補う計画を立ててください。

転倒検知と位置の把握

単独で巡回する作業員の安全を見守るのも、スマホに置き換える大きな理由です。公式に書かれている機能を挙げます。

  • ジャパンマシナリー Smart-Ex 03: 転倒検知、アラート通知、位置情報把握を用途に挙げる
  • システムギア Smart-Ex 03: 転倒検知機能、ビーコンによる位置情報測位
  • ビーエヌテクノロジー: 防爆スマートウォッチも掲載

転倒検知や位置の把握は、端末の機能とアプリ、受け取る側の仕組みがそろって初めて働きます。誰に通知が届き、誰が駆けつけるかまで決めておいてください。

写真と映像で状況を伝える

音声だけでは伝わりにくい設備の異常も、写真や映像なら一目で共有できます。カメラの仕様を公式に載せている例を挙げます。

機種カメラ(公式記載)
Smart-Ex 03(システムギア)リアカメラ1300万画素オートフォーカス、フロント500万画素。防爆カメラとしても使える
IS540.1(ビーエヌテクノロジー)防爆デジタルカメラにも適すると紹介

協栄エレクトロニクスは、防爆スマホ・タブレットと4Kトークを組み合わせ、現場と構内オフィスをつなぐ映像のコミュニケーションを提案しています。遠隔の専門家に見てもらう保全の場面で役立ちます。

ハンディターミナルの役割も兼ねる

防爆エリアでは、PHSとは別に、照合用のハンディターミナルを持ち歩いている現場もあります。スマホに置き換えると、この2台を1台にまとめられる場合があります。

  • ジャパンマシナリー: Smart-Ex 03の用途として、防爆PHS・ハンディターミナルからの置き換えを挙げる
  • システムギア: 従来のハンディターミナル製品の後継機としての利用に加え、スマートデバイスとしての活用を説明
  • ビーエヌテクノロジー: 専用の防爆ハンディターミナル(IS330.HT・IS530.HT)も掲載

読み取りの回数が多い作業は専用のハンディターミナル、連絡と記録はスマホ、と分ける考え方もあります。持ち歩く台数と作業の速さを比べて決めてください。

Zone2だけならiPhone組込み型も

使う場所がZone2だけで、社内のスマホがiPhoneなら、iPhoneを組み込む防爆スマホも候補です。

製品(会社)公式記載
arkPhone(アークテイク)iPhone 13〜17eを組み込み。音声通話・ビデオ通話への活用を挙げる
LANEX-Phone(JFEエンジニアリング)iPhone SEを搭載。キャリア回線の通話と、プラント内の無線LANでの利用

iPhoneのグループ通話アプリをそのまま使えるのが利点です。Zone1の場所を通る巡回ルートがあるなら、専用端末型を選んでください。

バッテリーとシフトの長さ

連絡用の端末は、一日中電源が入っていることが前提です。バッテリーについての公式記載を並べます。

  • Smart-Ex 03: 4400mAhで8〜10時間のシフトに対応(システムギア)、5G/LTE通信下で8〜10時間(ジャパンマシナリー)
  • IS540.1: ユーザーが交換できる大容量バッテリー。予備バッテリーと専用充電器はオプション
  • 共通: 危険場所での充電やバッテリーの取り外しはできない

交代勤務の現場では、予備バッテリーを安全な場所で充電しておき、交代のときに入れ替える運用が考えられます。入れ替えの場所も、危険場所の外に決めてください。

置き換えを進める順番

PHSや無線機からの置き換えは、連絡の手段そのものを変える仕事です。次の順で進めると混乱を減らせます。

  1. 今の連絡の流れ(誰が、どこで、何を伝えているか)を書き出す
  2. 使う場所のZoneと、電波の状態を確かめる
  3. 通話、PTT、写真、転倒検知など、必要な機能を決める
  4. 機種とアプリ、周辺機器(スピーカマイクなど)を選ぶ
  5. 一部の班で並行運用し、問題がなければ切り替える

並行運用の期間は、PHSや無線機も手元に残しておくと安心です。緊急時の連絡手段が途切れないことを最優先に、切り替えの時期を決めてください。

この記事に出てくる会社

参照元

よくある質問

防爆PHSの代わりに使えるスマホはありますか?

あります。ジャパンマシナリーはSmart-Ex 03を防爆PHS・ハンディターミナルからの置き換えに挙げ、アプリで写真送信や作業日報ができると説明しています。カナデンはIS330.1をZone1・Zone2で使える306gの端末として紹介しています。

無線機のようなグループ通話はできますか?

できます。太平貿易は防爆スマートフォンとPTTアプリの組み合わせでグループ通話ができると説明し、騒音環境では防爆リモートスピーカマイクとの組み合わせを紹介しています。システムギアのSmart-Ex 03はPTTのキーを持っています。

一人作業の安全管理に使えますか?

ジャパンマシナリーはSmart-Ex 03の用途に転倒検知、アラート通知、位置情報把握を、システムギアは転倒検知とビーコンによる位置測位を挙げています。通知を受ける側の仕組みも必要です。

【用途別】防爆タブレット・防爆スマホの販売会社おすすめ3選

※2026年10月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

Zone1(第一類危険箇所)で、Androidのスマホとタブレットをそろえるなら

株式会社ビーエヌテクノロジー

i.safe MOBILE製品の正規総輸入販売代理店。国内防爆検定合格のZone1対応タブレットIS940.1と5GスマホIS540.1

i.safe Mobile社製品の日本における正規総輸入販売代理店で、購入後の技術対応と保守サービスの体制を整えていると記載。防爆タブレットIS940.1は国内防爆検定に合格したZone1/21対応の10.1インチ機で、IECExとATEXの認証も受ける。防爆スマートフォンIS540.1は国内防爆検定合格で、型式検定合格番号(ガス防爆 第TC22900X号、粉塵防爆 第TC22901X号)を公式ページに明記している。

株式会社ビーエヌテクノロジーの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

Zone2の点検・記録を、Windowsの既存システムのまま回すなら

日本ノヴァシステム株式会社

Getacと協業した国内防爆検定合格のWindowsタブレットUX10-EX。デモ機の無料貸出と、過失故障も含む3年無償保証

UX10-EXは、GETACと同社が協業して国内でリリースした防爆検定合格品の10.1インチWindowsタブレットの3世代目で、Zone 2に対応。OSはWindows 11 Professionalで、第12世代Core i5/i7を選べる。人為的ミスによる損傷も3年間無償保証・国内修理とし、デモ機の無料貸し出し、キッティングやアプリのインストールにも対応すると公式に記載。

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3

iPhoneやiPadの業務アプリを、Zone2の現場でそのまま使うなら

JFEエンジニアリング株式会社

iPhone SEを組み込むLANEX-Phoneと、iPad miniを組み込む水素防爆対応のLANEX-Tablet。いずれもEx nC IIC T5 Gc

LANEX-PhoneはApple製iPhone SEを搭載した防爆型スマートフォン、LANEX-TabletはiPad mini(A17 Pro)や第6世代を搭載した防爆型タブレットで、いずれも非点火防爆構造(Ex nC IIC T5 Gc)、第二類危険箇所(Zone2)のみで使用可能。LANEX-Tabletは水素防爆に対応し、Wi-FiモデルとWi-Fi+Cellularモデルがある。

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使う場所のZone(第一類・第二類危険箇所など)と扱うガス・粉じんの種類、使いたい業務(点検記録、写真、通話、バーコードなど)、希望のOS、台数、導入時期を送っていただくと、編集チームが条件に合う掲載会社へ匿名で概要を伝え、デモ機や見積の窓口をおつなぎします。費用はかかりません。

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