防爆タブレット・防爆スマホ · 用途別
Zone1の化学プラントで使う防爆タブレット・スマホ|国内検定合格の機種と販売会社【2026年版】
可燃性ガスが通常の運転中に発生しうるZone1の場所では、使える端末がかなり限られます。掲載会社の公式情報から、Zone1対応の機種、国内検定の記載、運用の注意点を整理しました。
化学プラントや石油関連の設備には、ガスや蒸気の排出口、注入口の近くなど、Zone1にあたる場所があります。ここで点検の記録や写真、連絡に端末を使いたいという声は多いものの、選べる機種はZone2より少なくなります。
この記事では、Zone1で使える防爆タブレットとスマホを、掲載会社の公式情報から整理します。
Zone1に対応する機種の一覧
公式ページでZone1対応と書かれている機種を、販売会社とあわせて並べます。
| 機種 | 種類・OS | Zone1対応の記載がある会社 |
|---|---|---|
| IS940.1 | タブレット・Android 14、10.1インチ | ビーエヌテクノロジー(国内防爆検定合格) |
| IS930.1 | タブレット・Android 13 | ビーエヌテクノロジー、トライアングルステージ(国内防爆検定合格) |
| Aegex100M | タブレット・Windows 11 | ビーエヌテクノロジー、マーストーケンソリューション、トライアングルステージ |
| IS540.1 | スマホ・5G | ビーエヌテクノロジー、トライアングルステージ(国内防爆検定合格) |
| Smart-Ex 03 | スマホ・Android、6インチ | ジャパンマシナリー、システムギア、太平貿易 |
Zone1対応のタブレットは、今回の調査ではi.safe MOBILEの2機種とAegex100Mでした。スマホはIS540.1とSmart-Ex 03が中心です。
国内の検定を明記している機種
Zone1の場所で使うなら、国内の型式検定に合格していることの確認が欠かせません。番号まで明記している例と、合格の記載がある例を分けて並べます。
- IS540.1(ビーエヌテクノロジー): 型式検定合格番号 ガス防爆 第TC22900X号、粉塵防爆 第TC22901X号
- Smart-Ex 03(システムギア、太平貿易): 国内防爆型式検定番号 CML 24JPN2222X
- Smart-Ex 03(ジャパンマシナリー): JIS防爆検定取得済み(Zone 1)
- IS940.1(ビーエヌテクノロジー): 国内防爆検定に合格
Aegex100Mは、マーストーケンソリューションのページでは国際防爆規格の表示(Ex ia IIC T4 Gb)が中心で、国内の検定の記載は同ページにありません。国内のZone1で使うなら、合格証の有無を販売会社に確かめてください。
スマホとタブレットを組み合わせる
Zone1の現場では、連絡用のスマホと、記録や図面確認用のタブレットを使い分けることが多くなります。同じメーカーでそろえられる組み合わせを挙げます。
| 組み合わせ | 販売会社 |
|---|---|
| IS540.1(スマホ)+IS940.1(タブレット) | ビーエヌテクノロジー |
| Smart-Ex 03(スマホ)+Pad-Ex 01 P12(タブレット、Zone 2) | ジャパンマシナリー、太平貿易 |
Pepperl+Fuchsの組み合わせでは、タブレットのPad-Ex 01 P12がZone 2向けです。タブレットもZone1で使うなら、i.safe MOBILEの組み合わせかAegex100Mが候補になります。
想定される現場と業務
システムギアは、Smart-Ex 03の運用を想定する場所として次を挙げています。
- 化学プラント
- 石油コンビナート
- ガス発生現場
- 発電所
- 溶剤を扱う塗料・香料関連の製造工場
業務としては、資材や薬品の照合、写真での記録、通話、転倒検知やビーコンでの位置測位などを紹介しています。巡回の記録と安全管理を一台で済ませる使い方です。
粉じんの場所もある工程
プラントの中には、粉体の原料を扱う工程が含まれることがあります。ガスと粉じんの両方に対応した機種を選ぶと、持ち歩く範囲を広げられます。
- IS540.1・IS940.1・IS930.1: Zone1/21対応(ビーエヌテクノロジー)
- Smart-Ex 03: Zone1/21対応(システムギア)、Zone 1/21・Zone 2/22(太平貿易)
- Aegex100M: Ex ia IIIC T135℃ Db IP67の表示(マーストーケンソリューション)
ビーエヌテクノロジーはIS540.1について、ガス防爆と粉塵防爆で別々の合格番号を載せています。粉じんでも使うなら、粉じん側の合格も確かめてください。
過酷な環境への強さ
プラントの屋外では、雨、粉じん、落下、温度差にも耐える必要があります。公式に書かれている耐環境の仕様を挙げます。
| 機種 | 公式記載 |
|---|---|
| IS940.1 | IP68、水深2mに1時間水没しても使用可能。グローブをはめた手でも操作可能 |
| IS540.1 | MIL-STD810H適合 |
| Smart-Ex 03 | IP68、-20℃〜+60℃(システムギア)。手袋や濡れた手でも操作可能 |
| Aegex100M | -20℃〜+50℃(マーストーケンソリューション) |
Zone1でWindowsが必要な場合
Zone1の場所でも、Windowsの業務ソフトを使いたいことがあります。今回の調査でZone1対応のWindowsタブレットはAegex100Mでした。
| 項目 | 公式記載 |
|---|---|
| OS | Windows 11 IoT Enterprise(マーストーケンソリューション)、Windows11(ビーエヌテクノロジー) |
| 画面 | 10.1インチ、2560×1600 |
| ストレージ | 256GB SSD、microSDXCで拡張 |
| 重さ | 1400g(バッテリー含む) |
| 活用例 | ゴム加工現場でのポカヨケ・実績収集(マーストーケンソリューション) |
Aegex100Mは、ビーエヌテクノロジー、マーストーケンソリューション、トライアングルステージが扱っています。国内の検定の記載は会社によって違うので、合格証の写しを比べてください。
手がふさがる作業には別の形の端末
配管の点検など両手を使う作業では、手に持つタブレットより、頭に付ける端末の方が使いやすいことがあります。掲載会社には、次のような端末も載っています。
- 防爆ヘッドマウントタブレット HMT-1Z1、RealWear Navigator Z1(ビーエヌテクノロジー、トライアングルステージ。トライアングルステージの一覧では国内防爆検定合格、ATEX、IECEx)
- 防爆ハンディターミナル IS330.HT・IS530.HT(ビーエヌテクノロジー)
- 防爆スマートウォッチ(ビーエヌテクノロジー、トライアングルステージ)
遠隔の担当者と映像でつなぐ使い方なら、協栄エレクトロニクスが防爆スマホ・タブレットと4Kトークを組み合わせた現場支援の仕組みを提案しています。
Zone1での運用ルール
Zone1対応の端末でも、使い方を誤れば安全は保てません。掲載会社が書いている注意を、運用のルールとして整理します。
- 充電とバッテリー交換は、危険場所の外で行う(ビーエヌテクノロジー、カナデン)
- つなぐ周辺機器も防爆の認証を受けたものに限る(カナデン)
- 電源を切った一般のスマホも持ち込まない(太平貿易)
- 故障に備えて予備機を用意する(カナデン)
ルールは紙に書いて配るだけでなく、端末の保管場所や充電場所の配置でも守れるようにしておくと確実です。
Zone1向けの相談の進め方
Zone1の端末は選択肢が少ない分、最初の相談で条件をそろえると話が早く進みます。問い合わせのときに、次の情報を伝えてください。
- 使う場所の区分(Zone1、Zone2、Zone21など)と、扱うガス・粉じんの種類
- 使う業務(記録、写真、通話、照合、図面の確認)
- 必要な台数と、スマホ・タブレットの内訳
- 社内のシステムがWindowsかAndroidか
- 国内の型式検定の合格証が必要か(社内審査の書類)
Zone1で使うタブレットとスマホを同じ窓口でそろえたいなら、i.safe MOBILEの正規総輸入販売代理店のビーエヌテクノロジーが相談先になります。Smart-Ex 03を中心に考えるなら、ジャパンマシナリー、システムギア、太平貿易を比べてください。
この記事に出てくる会社
- 株式会社ビーエヌテクノロジーZone1のAndroidをそろえる
- ジャパンマシナリー株式会社Smart-ExとPad-Exを保守付きで
- 株式会社カナデンメーカーをまたいで相談
- 株式会社協栄エレクトロニクス九州で映像連携と一緒に
- 株式会社マーストーケンソリューションバーコード業務と組み合わせて
- システムギア株式会社検定番号つきのZone1スマホ
- 太平貿易株式会社無線機・PHSの置き換えに
- 株式会社トライアングルステージ測定機器とまとめて手配
参照元
よくある質問
Zone1で使える防爆タブレットはどれですか?
今回の調査では、ビーエヌテクノロジーのIS940.1・IS930.1(国内防爆検定合格、Zone1/21)とAegex100M(Zone1/21)がZone1対応のタブレットです。Aegex100Mは、マーストーケンソリューションのページでは国内検定の記載がないため、合格証を確かめてください。
Zone1のスマホで検定番号が分かる機種は?
ビーエヌテクノロジーのIS540.1は型式検定合格番号(ガス 第TC22900X号、粉塵 第TC22901X号)、システムギアと太平貿易はSmart-Ex 03の国内防爆型式検定番号CML 24JPN2222Xを公式ページに載せています。
Pad-Ex 01 P12はZone1で使えますか?
使えません。ジャパンマシナリーと太平貿易は、Pad-Ex 01 P12をZone 2(Zone 2/22)向けとしています。Zone1でタブレットが必要ならIS940.1などを検討してください。
【用途別】防爆タブレット・防爆スマホの販売会社おすすめ3選
Zone1(第一類危険箇所)で、Androidのスマホとタブレットをそろえるなら
株式会社ビーエヌテクノロジー
i.safe MOBILE製品の正規総輸入販売代理店。国内防爆検定合格のZone1対応タブレットIS940.1と5GスマホIS540.1
i.safe Mobile社製品の日本における正規総輸入販売代理店で、購入後の技術対応と保守サービスの体制を整えていると記載。防爆タブレットIS940.1は国内防爆検定に合格したZone1/21対応の10.1インチ機で、IECExとATEXの認証も受ける。防爆スマートフォンIS540.1は国内防爆検定合格で、型式検定合格番号(ガス防爆 第TC22900X号、粉塵防爆 第TC22901X号)を公式ページに明記している。
Zone2の点検・記録を、Windowsの既存システムのまま回すなら
日本ノヴァシステム株式会社
Getacと協業した国内防爆検定合格のWindowsタブレットUX10-EX。デモ機の無料貸出と、過失故障も含む3年無償保証
UX10-EXは、GETACと同社が協業して国内でリリースした防爆検定合格品の10.1インチWindowsタブレットの3世代目で、Zone 2に対応。OSはWindows 11 Professionalで、第12世代Core i5/i7を選べる。人為的ミスによる損傷も3年間無償保証・国内修理とし、デモ機の無料貸し出し、キッティングやアプリのインストールにも対応すると公式に記載。
iPhoneやiPadの業務アプリを、Zone2の現場でそのまま使うなら
JFEエンジニアリング株式会社
iPhone SEを組み込むLANEX-Phoneと、iPad miniを組み込む水素防爆対応のLANEX-Tablet。いずれもEx nC IIC T5 Gc
LANEX-PhoneはApple製iPhone SEを搭載した防爆型スマートフォン、LANEX-TabletはiPad mini(A17 Pro)や第6世代を搭載した防爆型タブレットで、いずれも非点火防爆構造(Ex nC IIC T5 Gc)、第二類危険箇所(Zone2)のみで使用可能。LANEX-Tabletは水素防爆に対応し、Wi-FiモデルとWi-Fi+Cellularモデルがある。
自社の現場に合う防爆タブレット・スマホを、無料で相談する
使う場所のZone(第一類・第二類危険箇所など)と扱うガス・粉じんの種類、使いたい業務(点検記録、写真、通話、バーコードなど)、希望のOS、台数、導入時期を送っていただくと、編集チームが条件に合う掲載会社へ匿名で概要を伝え、デモ機や見積の窓口をおつなぎします。費用はかかりません。