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ドローン・航空宇宙部品を鋳造で試作したい|JIS Q 9100取得会社・マグネシウム・高強度アルミの選び方【2026年版】

ドローンや航空宇宙向けの軽量部品を鋳造または金属3Dプリントで試作したい方向けに、ドローン開発部品の事例を持つニューテック、JIS Q 9100を公式に記載する6社(JMC、アドバンス、白銅、ハヤカワロストワックス、日本プレシジョンキャスチング、NTTデータザムテクノロジーズ)、Nadcap・高強度アルミ・マグネシウムの対応、検査記録の考え方を公式記載で解説します。

公開 2026年10月1日

ドローンや航空宇宙の部品は、1gでも軽くしたいという要求と、品質記録の要求が同時にかかる分野です。試作の段階から、材料と検査の記録をどこまで求めるかで依頼先が変わります。

このページでは、今回調査した34社の公式サイトから、ドローン・航空宇宙に関わる記載を持つ会社を整理します。

ドローン・航空宇宙の記載がある会社

公式サイトの事例や分野に、ドローンまたは航空宇宙・航空機を挙げている会社を並べます。ドローンを明記しているのはニューテックの1社です。

会社公式の記載工法
ニューテックドローン開発部品、EV部品、エンジン系機能部品石膏鋳造・消失鋳造
JMC分野に航空宇宙(自動車・産業機械・船舶・ロボットと並記)3Dプリント砂型・低圧鋳造
日本プレシジョンキャスチング航空機用構造部品、エンジン部品、モータースポーツ用部品ロストワックス
ハヤカワロストワックス航空宇宙・防衛(ジェットエンジン部品)ロストワックス
キングパーツ航空機、防衛機器、新幹線車両部品などロストワックス
白銅航空宇宙(ブラケット、燃料ノズル)金属3Dプリント
J・3D自動車、航空宇宙、医療などの分野金属3Dプリント

鋳造系ではロストワックスの会社が多く、金属3Dプリントの会社も並びます。部品の大きさと数量で、どちらの系統に当たるかを先に決めます。

JIS Q 9100・Nadcapを公式に記載する会社

航空宇宙向けの品質マネジメントの規格がJIS Q 9100です。34社のうち、取得を公式に記載している会社は次の6社でした。

会社認証の公式記載補足
JMCISO9001・JIS Q 9100X線CT計6台、鋳造公差CT7(形状によってはCT6)
アドバンスJIS Q 9100(2025年8月取得)石膏鋳造、最大450×450×150mm
白銅JIS Q 9100引張・硬さ・密度・寸法・成分分析の検査成績書を発行
ハヤカワロストワックスJIS Q 9100、Nadcap(非破壊検査)X線検査装置、蛍光浸透探傷試験装置
日本プレシジョンキャスチングJIS Q9100、Nadcap(溶接・非破壊検査・熱処理)、GEAE特殊工程認証(2017年)特殊工程で「更にハイグレードな管理」
NTTデータザムテクノロジーズJIS Q 9100(航空宇宙・防衛向け積層造形)年間5,000件の検査

Nadcapは工程ごとの認証で、ハヤカワロストワックスは非破壊検査、日本プレシジョンキャスチングは溶接・非破壊検査・熱処理と、対象が会社で異なります。求める工程が対象に入っているかを確認します。

軽さを取るマグネシウムという選択

日本ダイカスト協会の設計ガイドでは、ダイカストの最大質量はマグネシウム20kg、アルミニウム40kgです。一般肉厚はマグネシウムの大物で2.0〜4.0mm、小物で0.8〜2.0mmとされています。

  • ニューテック:ZE41A(ZE41)、EV31、AM60などを石膏鋳造、アルミ・マグネシウム対応の溶解炉4基
  • JMC:AZ91D、ZE41A、EV31、WE54A、KEHMA(当社の参考値であり規定値ではないと注記)、マグネシウム専用溶解炉2基
  • 日邦産業:AZ91D、AM60Bを石膏鋳造、マグネシウム最大800×600×400mm
  • STG:MDC1D(AZ91D)、MD2B(AM60B)、薄肉0.35mmに対応

ZE41AやEV31のような希土類系の合金は、今回の34社ではニューテックとJMCが公式に挙げています。

マグネシウムは会社ごとに扱える合金が違います。量産で使う合金名を、JIS記号とASTM系の名称の両方で伝えると確認が早くなります。

高強度アルミと金属3Dプリントの材料

軽量化のもう一つの方向は、同じアルミでも強い材料を使い、肉厚を減らすことです。公式に高強度系を挙げる会社を並べます。

  • 日本プレシジョンキャスチング:特許合金A201HPは「鍛造品や板材に迫る強度」、SCプロセスで初晶を50〜90ミクロンに微細化、1〜5個程度は金型なしで製品化
  • ハヤカワロストワックス:356.0(AMS 4260/AC4CH)、金属基複合材MMC40を日本で初めて量産化・特許保有
  • NTTデータザムテクノロジーズ:Scalmalloy、A205(A20X)、A2024・A6061・A7050のRAM2系など
  • 白銅:AlSi12、ADC12、AlSi10Mg、トポロジー最適化などの設計サポート

協会資料は、プラスチック成形品と比べたダイカストの利点に機械的性質と耐熱性を挙げ、プラスチックの利点に軽量を挙げています。樹脂から金属に替える判断では、重量と強度の両方を試作で確かめます。

工法ごとの大きさと肉厚の上限

軽量部品は薄く作りたい一方、工法ごとに最小肉厚と最大寸法の上限があります。公式に数字を出している会社を並べます。

工法会社最大寸法・重量肉厚
石膏鋳造ニューテック800×800mm(最長1,000mm実績)、35kg最小0.8mm〜
ロストワックス日本プレシジョンキャスチング最大長さ1,000mm程度、非鉄系〜25kg非鉄系1.0mm〜
ロストワックスハヤカワロストワックス最大500×500×500mm(約60kg)、作りやすいのは300mm角以下記載なし
3Dプリント砂型JMC造形800×500×400mm、大型低圧鋳造炉2,000×2,000mm・500kg平均2.5mm・最小1.5mmを目安
金属3Dプリント白銅240×240×300mm(ProX DMP 300)記載なし(精度±0.2〜0.3mm)

ドローンのフレームやブラケットのような中小物は、石膏鋳造・ロストワックス・金属3Dプリントのいずれにも入る大きさです。この場合は、材料と記録の要求で工法を選びます。

大型の構造部材は、砂型系の設備が候補になります。JMCは砂型でCT7(形状によってはCT6)を掲げています。

数量と納期の目安

航空宇宙やドローンの試作は、数個で終わることも、機体数に合わせて数十個に増えることもあります。公式の数量と納期を整理します。

会社数量納期
ニューテック消失鋳造1〜5個、石膏鋳造5〜30個(100個まで相談可)消失鋳造最短1.5週、石膏鋳造最短2.5週間
日本プレシジョンキャスチング1〜5個程度は金型なし、量産は1〜10万個/ロット記載なし
白銅1品でも当日見積最短4日で納品できる場合もあり
JMC記載なし短納期対応(社内一貫生産)
ハヤカワロストワックス記載なし記載なし(3Dプリンター樹脂模型で金型を作らず試作)

記載なしの項目は、最初の問い合わせで数量を伝えて確認してください。

ニューテックの最短日数は素材までの条件で、通常の石膏鋳造は3.5〜4週とされています。機械加工・熱処理・検査を含む完成品の納期は、別に確認が必要です。

試作段階で決める記録と検査

航空宇宙向けは、後から記録を足すことが難しい分野です。試作の段階で、次の項目を依頼文に入れておきます。

  1. 品質規格:JIS Q 9100の要否、Nadcapの対象工程
  2. 材料の証明:成分分析と機械的性質の試験(白銅は検査成績書を発行と記載)
  3. 非破壊検査:X線、蛍光浸透探傷の要否
  4. 寸法記録:三次元測定の報告書の形式
  5. 熱処理:質別と、社内炉か協力会社か

3選のうち、ニューテックはドローン開発部品とマグネシウムの石膏鋳造、JMCはJIS Q 9100と航空宇宙分野を公式に記載しています。共栄デザインは1個から最短5日で、形状確認の段階に使えます。

この記事に出てくる会社

参照元

よくある質問

ドローン部品を鋳造で試作できる会社はありますか?

今回調査した34社では、ニューテックが公式事例にドローン開発部品を挙げています。同社はアルミとマグネシウム(ZE41A・EV31・AM60など)の石膏鋳造・消失鋳造を行い、消失鋳造は1〜5個・最短1.5週、石膏鋳造は5〜30個・最短2.5週間と記載しています。

JIS Q 9100を取得している鋳造試作会社はどこですか?

公式にJIS Q 9100の取得を記載しているのは、JMC、アドバンス、白銅、ハヤカワロストワックス、日本プレシジョンキャスチング、NTTデータザムテクノロジーズの6社です。ハヤカワロストワックスと日本プレシジョンキャスチングはNadcap認証も記載しています。

航空機向けの高強度アルミ鋳物は試作できますか?

日本プレシジョンキャスチングは特許合金A201HPを「鍛造品や板材に迫る強度」とし、1〜5個程度の少量品を金型なしで製品化できると公式に記載しています。ハヤカワロストワックスは356.0(AMS 4260/AC4CH)やMMC40に対応しています。

【目的別】軽金属鋳造の試作会社おすすめ3選

※2026年9月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

量産と同じダイカスト材で、金型なしに評価したいなら

株式会社ニューテック

ADC12でダイカスト同等品質の試作。試作実績1万件超、石膏鋳造は最短2.5週間

アルミ・マグネシウムの精密鋳造専門で試作実績10,000件以上。ADC12・AC4CH・A357などアルミ9種、ZE41A・AM60などマグネシウムに対応し、石膏鋳造はCT7級保証(CT5・6の実績)、消失鋳造はCT8級保証。最大800×800mm・35kg、最小肉厚0.8mm。5軸加工機・熱処理炉2基・X線CTを社内に持ち、完成品で納める。

株式会社ニューテックの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

大物・複雑形状・ギガキャスト級の砂型試作なら

株式会社JMC

3Dプリント砂型で木型を省き、2m角・500kgまで。熱処理から5軸加工・CT検査まで社内一貫

砂型3Dプリンター(造形800×500×400mm)と大型低圧鋳造炉(2,000×2,000mm・500kg)を持ち、アルミ専用9基・マグネシウム専用2基の溶解炉で試作・小ロット量産に対応。T4〜T7熱処理、5軸機械加工、化成処理・アルマイト・含浸・HIP、X線CT6台まで社内一貫。ISO9001・JIS Q 9100、鋳造公差CT7(形状によりCT6)。ギガキャスト試作で自動車分野30型・500台以上の実績。

株式会社JMCの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

まず1個を、数日で手に取りたいなら

株式会社 共栄デザイン

石膏鋳造で最短5日。1個から月1個の少量生産まで、亜鉛や高熱伝導合金も

金型を使わない石膏鋳型で「最短5日で高精度な試作品」を製作し、1個からの試作・月1個の少量生産に対応。アルミ鋳物合金AC2A〜AC8A、ダイカスト用ADC12・ADC1・ADC6、亜鉛ZDC1・ZDC2、高熱伝導アルミHT-1・DMSに対応。寸法公差±0.2〜0.7mm、Carl Zeissの三次元測定機、社内マシニングで機械加工。5〜100個ならダイカスト相当の品質、小ロット製造は素材初品3週間〜。

株式会社 共栄デザインの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

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