3比較ハブAI-OCR

AI-OCR · 基礎知識

AI-OCRの料金体系の読み方|月額の枠・従量・年額・ライセンスを公式表記で比べる【2026年版】

AI-OCRの料金は、月額に読み取りの枠が付く形、1枚ごとの従量、年額の利用量設定、オンプレミスの年間ライセンスなどに分かれます。掲載各社の公式表記を例に、枠の単位、単価、初期費用、最低利用期間、税表記のそろえ方をまとめました。

公開 2026年10月1日

AI-OCRの料金ページは、会社ごとに書き方がまったく違います。月額だけを見て比べると、枠の大きさや超過分の単価で逆転することがあります。

この記事では、掲載各社が公式に出している料金の書き方を例に、比べるときの見方を整理します。金額はすべて調査日時点の公式表記です。

料金の形は大きく5つに分かれる

まず、料金の組み立て方をそろえておきます。同じ月額3万円前後でも、中身はかなり違います。

料金の形仕組み公式表記の例
月額+読み取り枠+超過従量月額に一定額分の読み取りが含まれ、超えた分を従量で払うDX Suite Lite: 40,000円〜/月、月無料枠18,000円分(税抜)
回数・項目の上限付き月額月額で読める回数や項目数が決まっているLINE WORKS PaperOn ライト: ¥30,000/月で月800回(年額契約・税抜き)
基本料+1枚単価少額の基本料に、読んだ枚数分を足すAISpect プラン1: 基本料15,000円+1枚15円(税抜き)
年額の利用量設定1年分の利用量を先に決め、月々の変動による超過料金はない(年間の想定量を超えると追加料金を調整)SmartRead スモール: 36万円/年(月額3万円相当・税抜き)
年間ライセンス・買い切りソフトを社内のPCやサーバーに入れて使うDynaEye 11 Entry Lite AI-OCR: 初年度1,008,000円(税抜)

枚数の波が大きい業務なら、月々の超過がない年額型が予算を組みやすくなります。毎月ほぼ同じ量なら、月額の枠型で過不足の少ないプランを選べます。

枠の単位が、金額・回数・項目・枚数とばらばら

月額に含まれる枠は、会社によって数え方が違います。ここを取り違えると、同じ枚数でも費用の見込みが大きくずれます。

  • 金額で数える: AIよみと~る(NTT東日本)とおまかせAI OCR(NTT西日本)は、プラン1が月額33,000円で読取金額19,800円分まで
  • 回数で数える: LINE WORKS PaperOnは、ファイルまたはページ単位の読み取り回数(ライト月800回)
  • 項目で数える: AI-OCRらくスルーは、ライトプランで読み取り目安6,000項目/月
  • 枚数で数える: スマートOCRのSDクラウドは、30,000円〜/月で〜300枚
  • カウントで数える: PATPOSTは、1IDに年間12,000カウントの利用枠

項目で数える製品は、1枚に何項目あるかで読める枚数が変わります。らくスルーは、1枚6項目ならライトプランで1,000枚まで読める例を載せています。

単価は、全文を読むか項目を読むかで変わる

同じ製品でも、ページ全体を読むか、決めた項目だけを読むかで単価が違います。読みたい範囲を決めてから単価を比べてください。

製品項目・範囲の単価全文読取の単価
DX Suite(Lite)1範囲3円1枚30円
DX Suite(Standard・Pro)1範囲1円など1枚10円
SmartRead(スモール)1項目(文字あり)2円1ページ15円(A3サイズまで)
おまかせAI OCR項目ごとに単価が異なる11円/項目
AISpect(プラン1)項目数にかかわらず1枚15円

AISpectのように項目数に関係なく枚数で数える製品は、1枚の項目が多い帳票ほど割安に感じやすくなります。逆に数項目だけ読む帳票なら、項目単価の安い製品が向きます。

初期費用と最低利用期間も総額に効く

月額が近くても、初期費用と最低利用期間で1年目の総額は変わります。公式に書かれている条件を並べます。

製品初期費用最低利用期間・契約期間
DX SuiteLite 0円、Standard・Pro 200,000円年間契約・月額請求(FAQ)
SmartRead0円契約期間1年
スマートOCR(SDクラウド)100,000円(サポートチケットを含む)3ヶ月〜
AIよみと~るスキャナーとインターネット接続環境があれば不要通常版12ヶ月(中途解約金あり)
AI-OCRらくスルー0円12ヶ月
AISpect50,000円なし(1か月単位)
AIRead on Cloud登録料¥220,000/式(税抜¥200,000)月単位の契約(トップページ)
PATPOST無料1年(自動更新)

最低利用期間がある製品は、途中でやめると中途解約金がかかります。まず小さく試したいなら、トライアルか最低利用期間のない製品から始めると安全です。

税込か税抜かを、比べる前にそろえる

料金ページの税表記も、会社ごとにばらばらです。比べる表を作るときは、どちらかにそろえてから並べてください。

  • 税抜と明記: DX Suite、SmartRead、LINE WORKS PaperOn、DynaEye 11、AISpect、PATPOST
  • 税込と注記: AIよみと~る(料金ページの注記)、おまかせAI OCR(ページ末尾の注記)
  • 税込と税抜を併記: AIRead
  • 表記が見当たらない: AI-OCRらくスルー、GenOCR、スマートOCRのラインナップのページ

表記がない場合は、見積書で税込か税抜かを必ず確かめてください。税込と税抜の差は、年額にすると無視できない金額になります。

年額契約か月額契約かでも、同じプランの値段が変わる

同じプランでも、年額で契約するか月ごとに契約するかで月あたりの金額が違う製品があります。年額は割安になる代わりに、途中でやめにくくなります。

製品年額・長期の契約短期・月ごとの契約
LINE WORKS PaperOn ライト¥30,000/月(年額契約)¥36,000/月(月額契約)
LINE WORKS PaperOn スタンダード¥50,000/月(年額契約)¥60,000/月(月額契約)
SmartRead スモール36万円/年(契約期間1年)月ごとの契約の記載なし
DynaEye 11 Entry Lite AI-OCR初年度1,008,000円(税抜)、2年目以降168,000円(税抜)年間ライセンスのみ
AISpect記載なし1か月単位で利用可能

導入の効果がまだ読めない段階なら、月ごとに契約できるプランで数か月試し、量が見えてから年額に切り替える方法もあります。年間ライセンスの製品は、2年目以降の継続費用まで含めて3年の総額で比べてください。

見積の前に数えておく3つの数字

料金の形が違う製品を比べるには、手元の数字を先に出しておくのが近道です。次の3つがあれば、どの料金表にも当てはめられます。

  1. 1か月に読む枚数(繁忙期と閑散期の両方)
  2. 1枚あたりの読み取り項目数と、全文を読む必要があるか
  3. 使う期間の見込み(試しに3か月か、最低1年か)

この3つを決めてから2〜3社に見積を取ると、枠の単位が違っても年間の総額で比べられます。料金を公開していない製品も、同じ条件で見積を依頼してください。

この記事に出てくるサービス

参照元

よくある質問

AI-OCRの料金で一番多い形は?

掲載各社では、月額に読み取りの枠が含まれ、超えた分を従量で払う形が多く見られます。ただし枠の単位は、金額(AIよみと~る)、回数(LINE WORKS PaperOn)、項目数(AI-OCRらくスルー)、枚数(スマートOCR)と会社ごとに違います。

月々の枚数に波がある場合は?

SmartReadのように年間の利用量を先に決め、月々の利用量の変動による超過料金がない年額型が予算を組みやすくなります。DynaEye 11の処理量上限のないライセンスも、繁忙期の増加を気にせず使えます。

料金を公開していない製品はどう比べればいいですか?

月の枚数、1枚の項目数、使う期間をそろえて見積を依頼すれば、公開している製品と年間の総額で比べられます。今回調査した15社のうち、AnyForm OCR、HBAクラウドOCR/AI、ヤマトシステム開発のサービスは料金がページにありませんでした。

【用途別】AI-OCRおすすめ3選

※2026年10月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

手書きと非定型の書類を、量を増やしながらクラウドで読むなら

AI inside 株式会社

Lite 40,000円〜/月(税抜)から。生成AIの項目抽出で非定型にも対応し、オンプレミス版も選べる

DX Suiteの料金ページには、Lite(40,000円〜/月、初期費用0円、月無料枠18,000円分)、Standard(100,000円〜/月)、Pro(200,000円〜/月)が税抜で並ぶ。FAQでは手書きや、活字と手書きが混在した書類の読み取り、生成AIによる項目抽出での非定型書類への対応を説明し、オンプレミス版(AI inside Cube)とAPIの無償提供も案内している。

AI inside 株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

個人情報を含む書類を、社外のクラウドに出さずに読むなら

株式会社PFU

PC内でOCR処理を完結。処理量上限なしのプランもあり、60日間の無償トライアルで実帳票を試せる

DynaEye 11は、インストールしたPC内でOCR処理を完結するシリーズをそろえ、外部に情報を送る必要がないと説明している。年6,000ページまでのEntry Lite AI-OCRは初年度1,008,000円(税抜)、上限なしのEntry AI-OCRは初年度2,016,000円(税抜)と価格を公開し、全ての機能を60日間試せる無償トライアルがある。

株式会社PFUの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

月数百枚から、使った枚数だけ払って始めるなら

株式会社 ASAHI Accounting Robot 研究所

基本料15,000円/月+1枚15円(税抜き)。50枚まで期間の縛りなく無料、最低利用期間なし

AISpectの料金ページには、プラン1が基本料(月額)15,000円+1枚15円、プラン1000が基本料(月額)10,000円+1000枚毎10,000円、初期費用50,000円と税抜きで書かれている。読み取り可能帳票は定型・非定型・写真で、利用人数は無制限、1か月単位で使えて最低利用期間はない。50枚分の無料トライアルと、最長2か月の有償トライアルがある。

株式会社 ASAHI Accounting Robot 研究所の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

関連記事