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金属のレーザー加工の受託 · 用途別

金属部品へのレーザーマーキング・刻印を頼む|シリアル番号・型番・目盛りの受託会社と費用の目安【2026年版】

金属部品に品番やシリアル番号、目盛り、ロゴを入れたい人向けに、レーザーマーキングを受託する会社、彫刻・剥離・カラーなど加工方法の違い、公開されている費用の例、見積に必要な情報、切断と一緒に頼める会社を整理します。

公開 2026年10月1日

レーザーマーキングは、レーザーで金属の表面を彫ったり、色を変えたり、塗膜を剥がしたりして、文字や記号を残す加工です。型を作らないため、1個ずつ違う番号を入れる用途に向きます。

マーキングだけを受ける専門の会社と、切断のついでに入れられる会社があります。このページでは、掲載各社の公式の記載をもとに、頼み方を整理します。

マーキングを専門に受ける3社

今回の27社のうち、マーキングを専門に受けている会社は3社でした。公式に書かれている概要は次のとおりです。

会社設備特徴本社
tukuruハイブリッドレーザーマーカー、ファイバーレーザーマーカー支給・持ち込みの部品へ。試作1個から。加工例の価格を公開山形県
ティアンドエスラボラトリYVO4マーカー6台、ファイバー2台、UV1台、CO2彫刻3台製造番号・目盛り・バーコード。法人と屋号のある個人経営者に限る埼玉県
福島日邦工業ファイバーレーザーマーカーほか彫刻、アルマイト・塗装の剥離、カラーマーキング福島県

3社とも、部品を預かってマーキングする受託の形です。部品の大きさと数、マーキングの位置が決まっていれば、見積を取りやすくなります。

取引の条件も会社で違います。ティアンドエスラボラトリは法人取引で締め日・支払日に合わせるとしており、個人の依頼は受けていません。

彫刻・剥離・カラーの違い

レーザーマーキングには、表面を彫る方法、表面の膜を剥がす方法、色を変える方法があります。各社の公式の説明を並べると次のとおりです。

方法公式に書かれている内容会社
彫刻ファイバーレーザーマーカーで凹0.3mmの彫刻。シリアルナンバーの刻印と色入れ福島日邦工業
深彫りステンレス・スチール・アルミで深彫対応可能ティアンドエスラボラトリ
剥離アルマイト層を剥離してアルミ表層を白く出す。文字高さ0.1mm以下でも認識可能福島日邦工業
剥離SUS塗装品の接点部分の塗装を、板厚0.1mmで熱変形がないように剥離福島日邦工業
カラーステンレス、チタン系の素材で多彩な色を表現福島日邦工業
アルマイトへの印字染色アルマイトはマーキングの仕上がりが白色になるティアンドエスラボラトリ

黒アルマイトのアルミに白い文字を出したい場合は剥離、すり減っても消えない番号が必要な場合は彫刻というように、目的で方法を選びます。どの方法がよいか分からない場合は、使う環境を伝えて提案を受けてください。

公開されている費用の例

マーキングの費用は、材質、数量、内容、形状で変わります。tukuruは加工例の価格を公式に載せており、目安になります。

材質数量内容加工費(公式の表記)
A5052(黒アルマイト)100個製品名、マーク250円(税別)
A5052(黒アルマイト)1個目盛線、数字(h400×w8mm)26,000円(税別)
SUS3045個英数字18桁(h8×w100mm)3,200円(税別)

このほか、tukuruは試作費を6,000円〜(無償の場合あり)、初期設定料金を6,000円〜(初回のみ)としています。リピートでは初期設定料金はかからないため、同じ部品に繰り返し入れる場合は2回目以降の単価が下がります。

加工例の価格は、同社の条件での一例です。自分の部品の費用は、図面と数量を送って見積を取ってください。

見積を頼むときに伝えること

マーキングの見積に必要な情報を、福島日邦工業とティアンドエスラボラトリは公式に挙げています。両社の案内をまとめると次のとおりです。

  1. 品物の大きさと素材(めっき・アルマイトなどの表面処理も)
  2. マーキングする文字や図形、その大きさ
  3. マーキングする位置
  4. マーキングの種類(彫刻か剥離か)
  5. 数量とロット、希望の納期
  6. 精度や検査の希望

図面や写真で素材が判断できない場合は、現物を送るようティアンドエスラボラトリは案内しています。シリアル番号のように1個ずつ内容が変わる場合は、番号の一覧をデータで渡せるかも伝えてください。

マーキングできる材質と、できない材質

金属なら多くはマーキングできますが、表面の状態で仕上がりが変わります。公式の記載は次のとおりです。

  • tukuru: 金属全般、樹脂(一部除く)、アルマイト処理品、メッキ加工品に対応。ガラス、紙、木材、シリコン樹脂は非対応
  • ティアンドエスラボラトリ: SUS304・316L・630などのステンレス(2B・HL・鏡面・梨地など)、SS400・SK材・亜鉛メッキ鋼板、アルミとアルマイト全般、真鍮・銅・りん青銅。カニゼン鍍金処理品も可
  • tukuru: マーキングできる大きさは0.1〜330mm。回転装置で外周全面や角度指定のマーキングも可能

丸い部品の外周や、曲面への刻印は、回転装置や治具が要ります。

治具を新しく作る場合は、その費用が初回だけかかることもあります。部品の形が複雑な場合は、写真か現物を送って可否を確かめてください。

小さな文字ほど、素材の表面の状態で読みやすさが変わります。文字の最小の高さが決まっている場合は、図面にその値を書いておきます。

切断と一緒にマーキングを頼める会社

レーザーで板を切る会社の中には、マーキングも同じ窓口で受けるところがあります。公式の記載は次のとおりです。

  • レーザーテック: 加工メニューにレーザーマーキング。切断以外に穴あけやマーキングも一度の加工で行うためコストダウンになると説明
  • ニシザキ: レーザーマーキングで表面を削って文字やイラストを刻印。ペンダントや表札も可
  • ワークス松下: 金属面などへのデザインやロゴの印字。治具へのバーコード印字の実績
  • かねよし: ケガキ・マーキング加工が可能
  • キョウシャー: 表面への彫刻・マーキングは対応外

切った部品にそのまま番号やロゴを入れるなら、切断と同じ会社に頼むと搬送の手間が減ります。マーキングの品質を細かく指定したい場合は、専門の会社と比べてください。

表面処理の前に入れるか、後に入れるか

マーキングは、めっきやアルマイトの前に入れるか後に入れるかで、見え方と残り方が変わります。各社が公式に挙げている対応素材から、処理後の部品にも入れられることが分かります。

  • tukuru: アルマイト処理品、メッキ加工品にマーキングできる
  • ティアンドエスラボラトリ: アルマイト全般(色、硬質なども可)、真鍮メッキ・ニッケルメッキ・クロムメッキなど、カニゼン鍍金処理品にも加工できる
  • 福島日邦工業: アルマイト層や塗装を剥離して印字する方法を持つ

アルマイトやめっきの後に入れれば、処理で文字が埋まる心配がありません。一方、処理の前に深く彫っておく方法もあるため、どちらがよいかは部品の用途を伝えて相談してください。

表面処理を別の会社に頼む場合は、工程の順番と運搬も決めておきます。マーキングの会社に処理済みの部品を送るのか、処理の会社に刻印済みの部品を送るのかで、全体の日数が変わります。

番号管理と量産を見据えた頼み方

シリアル番号やロット番号は、製品の管理に使うため、入れ間違いが許されません。量産を見据えた依頼では、次の点を先に決めておきます。

  1. 番号の付け方の規則と、開始番号
  2. 番号の一覧をどの形式で渡すか
  3. 読み取りの確認方法(目視か、バーコード・二次元コードの読み取りか)
  4. リピート時に同じ設定を使えるか

tukuruは、個体識別情報のマーキングがトレーサビリティの推進につながると説明しています。試作の段階から番号の規則を決めておくと、量産への切り替えがスムーズになります。

この記事に出てくる会社

参照元

よくある質問

金属部品にシリアル番号をレーザーで入れてもらえますか?

入れてもらえます。tukuruは支給・持ち込みの部品にシリアルナンバーなどの個体識別情報をマーキングし、試作は1個から受けます。ティアンドエスラボラトリは製造番号やシリアル番号の印字を得意分野に挙げています。

レーザーマーキングの費用はいくらくらいですか?

tukuruの公式の加工例では、A5052黒アルマイト100個に製品名とマークで250円(税別)、SUS304の5個に英数字18桁で3,200円(税別)です。試作費と初期設定料金は6,000円〜(初期設定は初回のみ)としています。

アルマイトのアルミに白い文字を入れられますか?

入れられます。福島日邦工業は、アルマイト層を剥離してアルミの表層を白く出す印字で、文字高さ0.1mm以下でも認識できると書いています。ティアンドエスラボラトリも、染色アルマイトはマーキングの仕上がりが白色になると説明しています。

【用途別】金属のレーザー加工会社おすすめ3選

※2026年10月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

ステンレス・アルミの薄板を、1個から急いで精密に切るなら

株式会社レーザーテック

切断の9割がステンレスとアルミ。SUS0.05mmから、見積15分以内、最短1時間

大阪市西淀川区で2002年に創業したレーザー加工一筋の会社で、切断の70%がステンレス、20%がアルミと公式に書いている。TRUMPF製ファイバーレーザー加工機2台で、ステンレスは0.05〜18mm、A5052は12mmまで切る。板厚1.0mm以下の切断に特化した大和田工場を持ち、研磨品はSPVを貼ったまま切断する。見積は原則15分以内(17時まで)、材料とデータがあれば最短1時間で切断できると記載する。

株式会社レーザーテックの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

鋼板の厚板を、大板から数日で切り出すなら

坂元鋼材株式会社

24kWのレーザーで0.5〜40mm、2,500×6,100mm。最短当日・原則2日以内

大阪市西区九条南の鋼板加工センターで、レーザー切断・ガス溶断・プラズマ切断を一つの拠点で行う。TRUMPF製の24kW高出力機で0.5mmから40mm厚の鋼板まで切り、加工サイズは2,500mm×6,100mmまで。依頼の日のうちにCADを組み、最短当日・原則2日以内にレーザー加工すると記載する。SS400は3.2〜150mmを常時在庫し、最短1営業日で加工できる。

坂元鋼材株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

レーザーで溶接・穴あけができるか、1個の試作で確かめるなら

株式会社レーザックス

1984年からの受託レーザー加工。CO2・ファイバー・ディスク・電子ビームを使い分け

愛知県知立市の会社で、1984年のCO2レーザー導入からレーザーの受託加工を続けている。CO2、ファイバー、ディスクレーザーと電子ビーム加工機を持ち、切断・溶接・穴あけ・マーキングや肉盛りなどの表面処理を受ける。10kWのマルチモードファイバー、2kWのシングルモード、Laserdyne 795+などをそろえ、数量1個からの試作加工から中量産まで対応する。

株式会社レーザックスの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

自分の部品に合うレーザー加工会社を、無料で相談する

加工の種類(切断・溶接・マーキング・微細加工)、材質と板厚、おおよその大きさ、必要な数量と希望納期、図面データの有無(DXF・DWG・PDF・Illustrator・手書き)を送っていただくと、編集チームが条件に合う掲載会社へ匿名で概要を伝え、見積の窓口をおつなぎします。費用はかかりません。

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