3比較ハブ金属のレーザー加工の受託

金属のレーザー加工の受託 · 用途別

厚板のレーザー切断を頼む|鋼板40mm・ステンレス40mmまでの会社と、大板サイズ・穴径の注意【2026年版】

SS400やステンレスの厚板をレーザーで切りたい人向けに、掲載各社が公式に書いている板厚の上限、大板のサイズ、ステンレスと特殊鋼の厚板、厚板にあけられる穴の大きさ、ガス溶断との境目を整理します。

公開 2026年10月1日

機械のベースプレートやフランジ、ブラケットのような厚板の部品は、レーザーで切ると寸法が出やすく、後の機械加工を減らせます。ただし、厚板を切れるレーザー加工機を持つ会社は、薄板の会社ほど多くありません。

このページでは、厚板のレーザー切断を公式に打ち出している会社の板厚・サイズ・日数を並べ、依頼前に確かめる点を整理します。

鋼板の厚板を切れる会社と上限

鉄(鋼板)の板厚の上限を、公式の表記どおりに並べると次のとおりです。

会社鋼板の板厚機械の出力本社
坂元鋼材0.5〜40mm24kW大阪府
柳田製作所SS400最大32mm(Q&Aでは鉄60t)24kWファイバーほか新潟県
かねよしSS30mm24KW・12KW・10KW・8KWのファイバー埼玉県
抱月工業t3.2〜25mmファイバー6kW・12kW大阪府
共栄精機22mmファイバー4kW東京都
酒井製作所軟鋼20mmファイバー東京都

柳田製作所は、トップページ(SS400最大32mm)とQ&A(鉄60t)で最大板厚の表記が分かれています。上限に近い板厚は、図面を送る前に可否を確かめてください。

坂元鋼材と抱月工業はガス溶断も持つため、レーザーの上限を超える板厚でも同じ窓口で相談できます。板厚が決まっていない段階なら、こうした会社に工法の提案を頼むと早く進みます。

ステンレスと特殊鋼の厚板

ステンレスは鉄より切れる上限が低くなる会社が多く、厚いステンレスを頼める会社は限られます。

  • 都ステンレス工業: 12kWのファイバーレーザーでステンレスを厚板40.0mmまで切断。SUS304の切断実績は0.1〜40、ハステロイC22は0.1〜35
  • かねよし: ステンレスのレーザー切断は25mmまで(トップページの対応範囲は30mm)。20mmまでは全て窒素によるクリーンカット
  • 柳田製作所: SUS最大25mm(Q&Aではステンレス40t)
  • 坂元鋼材: ステンレスはレーザーで最大15ミリ厚
  • 酒井製作所: SUSで15mm

都ステンレス工業は、ハステロイ・インコネル・チタンなどの特殊鋼を小ロットで歓迎し、試作の1個だけのレーザーカットにも応じます。耐食鋼や耐熱鋼の厚板は、材料の手配も含めて同社に相談すると話が早く進みます。

大板のまま切れるサイズ

厚板は1枚が重く、大きな部品をとる場合は加工機のテーブルの大きさが効きます。公式に書かれている最大の加工サイズは次のとおりです。

会社最大加工サイズ
坂元鋼材2,500mm×6,100mm
抱月工業7'×20'(2100mm×6096mm)
キョウシャー3000mm×6000mm(4.5kW機)
柳田製作所2000×4000(24kWファイバー)
都ステンレス工業2025×4050(CO2 7kW機)、1550×3100(ファイバー12kW機)
ミワレーザー3070×1550(9kWファイバー)

抱月工業は、5'×10'(1524×3048)までの会社が多い中で、7'×20'の大板を歩留まりよく切れると書いています。長い部品や大きな部品は、テーブルの大きさで依頼先が絞られます。

厚板にあけられる穴の大きさ

厚板では、板厚に対して小さすぎる穴はレーザーであけられません。公式に書かれている目安は次のとおりです。

会社穴の大きさの目安
かねよし(ステンレス)厚さ10mmで5mm以上、15mmで9mm以上、20mmで18mm以上
坂元鋼材12ミリ厚で5Φ穴程度まで
レーザーテック板厚と同径の穴まで
柳田製作所板厚までの穴径なら通常のレーザー加工であけられる。板厚以下は都度問い合わせ

目安より小さい穴が要る場合は、レーザーで下穴をあけてからドリルで仕上げる方法があります。坂元鋼材はレーザー切断の後のキリ穴・タップ加工を社内で行うと書いています。

レーザーとガス溶断・プラズマの境目

厚板を切る会社の多くは、ガス溶断やプラズマも持ち、板厚で使い分けています。公式に書かれている境目は次のとおりです。

  • 坂元鋼材: レーザーは通常12ミリ厚以下で使い、14〜25ミリ厚をレーザーで切りたい場合はレーザー指定で注文。プラズマは14〜28ミリ厚、ガス熔断は22ミリ以上
  • 抱月工業: レーザーはt3.2〜25mm。t19以上はガス切断も用いる
  • キョウシャー: ガス溶断機で鉄を板厚120mmまで切る

指定しなければ、レーザーではなく別の工法で切られる板厚帯があるということです。切断面の精度が必要な部品は、レーザーで切断してほしいと見積の依頼文に書いてください。

厚板の日数と、在庫材の関係

厚板は材料の重さと価格の都合で、在庫している会社とそうでない会社で日数の差が大きくなります。

会社在庫と日数の公式の記載
坂元鋼材SS400を3.2〜150ミリまで常時在庫し、最短1営業日で加工。最短当日・原則2日以内にレーザー加工
抱月工業SS400はt3.2〜100、SM490Aはt9〜25を在庫。8段ストッカーと連携し24時間稼働
都ステンレス工業即日対応をうたう。図面受け取り後24時間以内に見積回答

SS400以外の鋼種や、高張力鋼・耐摩耗鋼は都度仕入れになる会社が多くあります。材料の手配日数も合わせて、全体の日数を聞いてください。

厚板の切断面と精度の目安

厚板は、板が厚くなるほど切断面の筋や下面のスラグが出やすくなります。公式に書かれている精度と切断面の記載は次のとおりです。

  • 坂元鋼材: ±0.2〜0.3mmの高精度加工が可能(板厚・寸法・形状による)
  • かねよし: 厚板は熱ひずみを抑えるため、10KWの機械でもパワーをできる限り抑えて切り、滑らかな切断面にしている
  • かねよし: 厚板の切断面は機械加工には劣るが、プラズマ切断等に比べて割合きれいに加工できる
  • 抱月工業: 切断幅が非常に細いため、条件が適切でないとスラグ付着や微細バリが発生する可能性がある
  • 都ステンレス工業: ステンレスは窒素で無酸化切断し、切断面に光沢が出る

はめ合いのある穴や、見える面の切断面は、図面に要求を書いておきます。レーザーのままで足りない精度は、機械加工で仕上げる前提で見積を取ってください。

切断の後の工程まで頼める会社

厚板の部品は、切断の後に穴加工、溶接、表面処理が続くことがよくあります。後工程を公式に書いている会社は次のとおりです。

  • 抱月工業: 製缶・溶接や塗装・めっき・熱処理にも対応。70社を超えるパートナー企業と協力
  • 坂元鋼材: キリ穴・ねじ穴・タップ穴などの二次穴加工を社内で一貫
  • 都ステンレス工業: ファイバーレーザー溶接機(1.5kW)やベンダーを持ち、製缶板金まで対応
  • かねよし: 曲げ・溶接等の後工程にも対応

後工程を別の会社に回すと、運搬と段取りで日数が延びます。切断から仕上げまで同じ窓口で頼めるかを、最初の問い合わせで確かめてください。

厚板の見積で確かめる3点

厚板の見積は、工法と後加工の範囲で金額が大きく変わります。依頼時に次の3点を確かめてください。

  1. レーザーで切るのか、ガス溶断・プラズマで切るのか
  2. 穴は切断だけで仕上げるのか、ドリルやタップで仕上げるのか
  3. 材料は在庫材か、取り寄せか(取り寄せの日数)

条件をそろえて2〜3社に見積を取れば、価格と日数の差の理由が見えます。大きな部品は運賃も効くため、自社便やメタル便などの配送手段も合わせて確かめてください。

厚板の試作で形を確かめるだけなら、まず薄い在庫材で1枚切って寸法を見てから、本番の厚板を頼む方法もあります。厚板の材料代は高いため、形の誤りを先に見つけておくと損失を減らせます。

この記事に出てくる会社

参照元

よくある質問

レーザーで何mmの鋼板まで切れますか?

公式の表記では、坂元鋼材が0.5〜40mm、柳田製作所がSS400最大32mm(Q&Aでは鉄60t)、かねよしがSS30mm、抱月工業がt3.2〜25mm、共栄精機が22mmです。

ステンレスの厚板をレーザーで切れる会社はありますか?

あります。都ステンレス工業は12kWのファイバーレーザーでステンレスを厚板40.0mmまで切り、SUS304の切断実績を0.1〜40と載せています。かねよしはFAQでステンレス25mmまで、坂元鋼材は最大15ミリ厚です。

厚板にどれくらいの穴をあけられますか?

板厚によります。かねよしはステンレスで厚さ10mmなら5mm以上、20mmなら18mm以上と公開しています。坂元鋼材は12ミリ厚で5Φ程度まで、レーザーテックは板厚と同径の穴まであけられるとしています。

【用途別】金属のレーザー加工会社おすすめ3選

※2026年10月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

ステンレス・アルミの薄板を、1個から急いで精密に切るなら

株式会社レーザーテック

切断の9割がステンレスとアルミ。SUS0.05mmから、見積15分以内、最短1時間

大阪市西淀川区で2002年に創業したレーザー加工一筋の会社で、切断の70%がステンレス、20%がアルミと公式に書いている。TRUMPF製ファイバーレーザー加工機2台で、ステンレスは0.05〜18mm、A5052は12mmまで切る。板厚1.0mm以下の切断に特化した大和田工場を持ち、研磨品はSPVを貼ったまま切断する。見積は原則15分以内(17時まで)、材料とデータがあれば最短1時間で切断できると記載する。

株式会社レーザーテックの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

鋼板の厚板を、大板から数日で切り出すなら

坂元鋼材株式会社

24kWのレーザーで0.5〜40mm、2,500×6,100mm。最短当日・原則2日以内

大阪市西区九条南の鋼板加工センターで、レーザー切断・ガス溶断・プラズマ切断を一つの拠点で行う。TRUMPF製の24kW高出力機で0.5mmから40mm厚の鋼板まで切り、加工サイズは2,500mm×6,100mmまで。依頼の日のうちにCADを組み、最短当日・原則2日以内にレーザー加工すると記載する。SS400は3.2〜150mmを常時在庫し、最短1営業日で加工できる。

坂元鋼材株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

レーザーで溶接・穴あけができるか、1個の試作で確かめるなら

株式会社レーザックス

1984年からの受託レーザー加工。CO2・ファイバー・ディスク・電子ビームを使い分け

愛知県知立市の会社で、1984年のCO2レーザー導入からレーザーの受託加工を続けている。CO2、ファイバー、ディスクレーザーと電子ビーム加工機を持ち、切断・溶接・穴あけ・マーキングや肉盛りなどの表面処理を受ける。10kWのマルチモードファイバー、2kWのシングルモード、Laserdyne 795+などをそろえ、数量1個からの試作加工から中量産まで対応する。

株式会社レーザックスの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

自分の部品に合うレーザー加工会社を、無料で相談する

加工の種類(切断・溶接・マーキング・微細加工)、材質と板厚、おおよその大きさ、必要な数量と希望納期、図面データの有無(DXF・DWG・PDF・Illustrator・手書き)を送っていただくと、編集チームが条件に合う掲載会社へ匿名で概要を伝え、見積の窓口をおつなぎします。費用はかかりません。

無料で相談する

関連記事