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デパレタイズ・パレタイズに使う3Dビジョン|段ボール・袋・オリコンの荷下ろしを自動化する【2026年版】

パレットに積まれた段ボール箱や袋、オリコンをロボットで下ろすデパレタイズには、広い範囲を見る3Dビジョンが使われます。掲載会社の公式情報から、荷姿ごとの得意分野と、事前登録の要否、提供の形を整理しました。

公開 2026年10月1日

パレットからの荷下ろしは、重くて単調な作業の代表です。荷姿がそろっていれば機械化しやすい一方、サイズの違う箱が混ざると、どこを掴めばよいかの判断が難しくなります。

この記事では、デパレタイズとパレタイズに使う3Dビジョンを、掲載会社の公式情報で比べます。

デパレタイズに取り組む会社の一覧

デパレタイズやパレタイズを公式に用途として挙げている会社を並べます。ロボット一式で提供する会社と、ビジョンを提供する会社があります。

会社公式に挙げている内容提供の形
日立オートメーションデパレタイザー、パレタイザー、マスタレス認識ロボットソリューション
MujinMujinRobot デパレタイザー、パレタイザー、単載パレタイザーロボット製品
マイクロ・テクニカ袋デパレタイズ用、箱デパレタイズ用のビジョンシステム自社開発のビジョン
YOODS不定形な製品のデパレ、重量物の位置・姿勢ずれ補正3Dカメラとロボットビジョン
Mech-Mind多種多様なワークのパレタイジング/デパレタイジング3Dカメラとソフト
Zividデパレタイズ用途の3Dカメラカメラ(システムは構築しない)

物流の現場向けか、工場の中の工程向けかで、扱う荷姿が変わります。自社の荷姿に近い事例を持つ会社から当たるのが近道です。

荷姿の登録がいるか、いらないか

デパレタイズでは、箱の種類が多いほど登録の手間が問題になります。登録なしで認識できるかは、比べるときの大事な点です。

  • 日立オートメーション: マスタレス認識で事前のワーク登録なしに認識。ロボットが機械学習で箱らしさを学習
  • YOODS: 品種設定なしで不定形な製品のデパレ。上下判定、裏表判定、取り順制御に対応
  • マイクロ・テクニカ: AI技術で、整列されていないサイズの異なる混在状態の箱も判別

日立オートメーションは、マスタレス認識を物流業で採用されている技術として紹介しています。商品の入れ替わりが激しい物流センターでは、登録なしの方式が向きます。

一方で、決まった製品を決まった向きで次の工程に渡すなら、品種ごとの設定がある方式でも困りません。入れ替わりの頻度と、置く精度のどちらを優先するかで選んでください。

段ボール箱・袋・オリコンで違う難しさ

同じ荷下ろしでも、荷姿によって見分けにくい点が違います。各社が書いている工夫を荷姿ごとに並べます。

荷姿難しい点公式に書かれている工夫
段ボール箱透明テープやPPバンド、隣の箱との境目マイクロ・テクニカ: 透明テープ、カラーテープ、PPバンドがある箱でも認識
サイズ混在の箱大きさの違う箱の境界マイクロ・テクニカ: サイズの異なる混在状態の箱も判別
袋ばらけた配置での上下の重なりマイクロ・テクニカ: AIで上下を間違えずに1つの袋を認識
オリコン・飲料ケースイレギュラーな荷姿日立オートメーション: オリコンのデパレタイズ、飲料ケースの荷下ろしの事例
重量物パレット上の位置・姿勢のずれYOODS: ずれをビジョンで補正し、ロボットで製品供給・デパレ

袋は形が一定でなく、上下の重なりの判断が難しい荷姿です。袋を扱うなら、袋の事例を公式に書いている会社を優先してください。

テープやバンドは、3Dの点群だけでは箱の境目と見分けにくいことがあります。マイクロ・テクニカのようにAIと組み合わせる会社もあるので、自社の箱の写真を見せて相談してください。

広い範囲を見るカメラの選び方

パレット1枚分を上から見るには、広い視野と長い計測距離が要ります。部品のピッキングとは、カメラに求めるものが違います。

  • Mech-Mind: 広視野・深い被写界深度・遠距離の機種を、パレタイジング・デパレタイジングなどの物流シーン向けと紹介
  • Mech-Mind: 120,000lx以上の外乱光に対応し、遮光パネル不要と記載
  • キヤノン RV1100: 計測範囲最大1,160×1,160×600mm、範囲拡大オプションで最大1,300×1,300×900mm
  • ファナック 3DV/1600: 計測範囲1245×1178×2000mm(W1×D1×H)

倉庫の入口近くなど、外の光が入る場所にロボットを置くこともあります。外乱光への強さは、設置場所と合わせて確かめてください。

パレットの積み高さが高いと、上の段と下の段でカメラからの距離が大きく変わります。積み高さの最大値も、カメラ選びの条件に入れてください。

ロボット一式か、ビジョンだけか

デパレタイズは、ロボット、ハンド、コンベア、パレットの供給まで含めた設備になります。どこまでを1社に任せるかを先に決めておくと話が早く進みます。

任せ方向くケース掲載会社の例
ロボットまで一式社内に設備の設計担当が少ない日立オートメーション、Mujin
ビジョンとソフトSIerや社内でロボットを組めるMech-Mind、マイクロ・テクニカ、YOODS
カメラ単体ロボットメーカーやSIerが自社のシステムに組み込むZivid

マイクロ・テクニカは、ロボットと3次元ビジョンユニット、ビジョンシステムを一つにまとめた自社オリジナルの「ロボットピッキングセル」も出しており、箱デパレ、袋デパレ、パレタイズに使えるとしています。ビジョンだけでなく、パッケージで頼む選び方もできます。

日立オートメーションは、三菱HCキャピタルと共同で移動式協働ロボットの保守一体型月額サービスを始めたとお知らせに書いています。買い切り以外の契約の形も選択肢になりつつあります。

パレタイズ(積み付け)と前後の工程

荷を下ろすデパレタイズと、荷を積むパレタイズは、同じ会社が両方を扱っていることが多い工程です。前後の作業までつなげると、省ける人手が増えます。

  • Mujin: MujinRobot パレタイザーと、Mujin 単載パレタイザーを製品一覧に掲載
  • 日立オートメーション: パレタイザーに加え、段ボールの開梱作業を自動化する天面カットロボットの販売を開始
  • Mech-Mind: パレタイジング/デパレタイジングを同じカメラとソフトで扱うと紹介

荷を下ろしたあとに箱を開ける、中身を取り出すといった作業が続くなら、その先まで相談できる会社が便利です。日立オートメーションの天面カットロボットは、その一例です。

物流センターと工場で違う考え方

同じデパレタイズでも、物流センターと工場では求められることが違います。自社がどちらに近いかで、会社の選び方も変わります。

観点物流センター工場の工程
荷姿商品数が多く、入れ替わりが激しい決まった品種の部品や製品
重視する点登録なしで認識できること置く位置と向きの精度
公式の事例・記載日立オートメーション: SKU数への対応、次世代モデルセンターで4人分の人員削減YOODS: パレット上の重量物のずれを補正して製品供給

物流向けの事例は日立オートメーションが多く書いています。工場の工程で重量物を供給するならYOODSの事例が近く、次の工程に正確に置けるかが評価の中心になります。

デパレタイズ導入の確認ポイント

見積の前に、次の点をメーカーに伝えてください。荷姿の写真があると話が早く進みます。

  1. 荷姿の種類(箱・袋・オリコン)と、品種の数、入れ替わりの頻度
  2. 1つあたりの最大寸法と重さ、パレットの大きさと積み高さ
  3. 1時間あたりに下ろしたい数
  4. テープやバンド、ラベルの有無と、箱の色
  5. 設置場所の明るさと、パレットを運ぶ方法

荷姿のばらつきが大きいほど、事前の評価が大事になります。実際の荷姿で認識を試してから決めてください。

ロボットの能力が足りても、パレットの出し入れや空パレットの片付けが追いつかなければ、全体の処理量は上がりません。前後の搬送も含めて見積を取ってください。

この記事に出てくるメーカー

参照元

よくある質問

サイズの違う段ボール箱が混ざっていても下ろせますか?

マイクロ・テクニカは、AI技術で整列されていないサイズの異なる混在状態の箱も判別できるとしています。日立オートメーションは事前登録なしのマスタレス認識を持っています。

袋のデパレタイズはできますか?

マイクロ・テクニカは袋デパレタイズ用のビジョンシステムを持ち、袋がばらけた状態でもAIで上下を間違えずに1つの袋を認識できると書いています。

ロボットまで一式で頼める会社は?

日立オートメーション(Kyoto Robotics)はデパレタイザー・パレタイザーをロボットソリューションとして提供し、MujinはMujinRobot デパレタイザーなどを製品として載せています。

【用途別】3Dマシンビジョンメーカーおすすめ3選

※2026年10月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

ラインの中で外観と寸法を3Dで全数検査するなら

株式会社キーエンス

3D Visionシリーズは視野60mm・繰り返し精度1μm。光切断の3Dセンサや白色干渉まで同じ窓口で比べられる

3次元画像処理システム「3D Vision シリーズ」は4投光プロジェクターとテレセントリックレンズで視野全域を検査し、視野60mm、検査間隔0.6秒、繰り返し精度1μmと製品ページに記載。光切断法の3Dセンサ(LJ-S8000は繰り返し精度0.3μm)や白色干渉3D変位計WI-5000(繰り返し精度0.1μm)もそろえ、無料テスト機貸出しサービスを案内している。

株式会社キーエンスの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

部品箱に入った部品をロボットで次工程へ供給するなら

キヤノン株式会社

RVシリーズは計測範囲と繰り返し精度を型式ごとに公開。部品の大きさで3機種から選べる

部品箱内の部品のピックアップに向けて開発された3DマシンビジョンRVシリーズ(RV300・RV500・RV1100)。測定方法はパターン投影法、認識方式は3D CADマッチングで、RV300は計測範囲最大340×340×100mm・繰り返し精度±0.1mm、RV1100は最大1,160×1,160×600mm・±0.5mmと仕様表に記載。干渉チェックやキャリブレーションの機能を持ち、IP54相当。

キヤノン株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

どの方式が合うか、実際のワークを測ってから決めるなら

株式会社リンクス

4メーカー約60製品から計測方式を選ぶ無料の計測評価サービス。窓口はマシンビジョンの技術者

3Dセンサー計測評価サービスでは、送ったサンプルワークを4メーカー約60製品の中から計測手法を選んで評価し、結果をスライド形式で報告すると公式に記載。Gocator(レーザー光切断・縞投影・共焦点ライン)や3Dラインスキャンカメラ3DPIXAを扱い、Gocatorのデモ機は無償で貸し出す。東京オフィスではロボットや1軸ステージでの撮影も可能。

株式会社リンクスの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

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