3比較ハブ金属3Dプリントの受託造形

金属3Dプリントの受託造形 · 用途別

金属3Dプリントで1個の試作を急ぐ|最短2〜3日・3日・5営業日の受託先と、日数を縮める条件【2026年版】

金属3Dプリントで試作部品を1個だけ、できるだけ早く手に入れたいときに頼める受託先を、公式に出している最短の日数と1個からの対応で整理しました。造形時間の考え方や、日数を縮めるための準備もまとめています。

公開 2026年10月1日

金属3Dプリントは型が要らないため、3Dデータがあれば1個から作れます。ただし造形そのものに時間がかかり、後加工も加わるため、最短の日数は会社と形で大きく変わります。

このページでは、掲載各社が公式に出している最短の日数と、1個からの対応を並べ、急ぐときの頼み方を整理します。

最短の日数を公式に出している受託先

金属3Dプリントの納期を数字で出している会社を、公式の表記どおりに並べます。条件が付いている会社が多い点に注意してください。

会社公式の納期の表記条件・補足
東金属産業最短で2〜3日での納品も可能1個の試作開発にも対応
J・3D最短3日、最長2週間3DCADデータを受け取ってからの回答。造形スケジュールで変わる
ホワイトインパクト5営業日で納品50mm角のメッシュで、発注の2週間前までにデータを受け、造形確認ができている場合。アルミ専門
伸和精工データ入手後7〜10日間が目安造形後に焼結する方式
ライト製作所最短10日で納品可能アルミ(AlSi10Mg)

最短の数字は、形が小さく単純で、後加工が少ない場合の目安と考えてください。大きな部品や仕上げが多い部品は、数字より長くかかります。

1個からの対応を明記している会社

急ぎの試作では、1個だけでも受けてもらえるかが前提になります。1個からの対応を公式に明記している会社は次の5社です。

  • 東金属産業: 1個の試作開発や評価用モデルにも対応
  • J・3D: 一個から注文でき、異形状の多数個を同時に造形も可能
  • 東レ・プレシジョン: 1個から試作対応。量産品も可能
  • 金属技研: 最低1個からの対応が可能
  • 日本マイクロMIMホールディングス: 微小複雑形状部品を1品から数百、数千まで(LMM方式)

ほかの会社も小ロットの試作を受けていますが、最小ロットの記載がありません。急ぐ場合は、1個で受けられるかと日数を同時に聞いてください。

東金属産業:最短2〜3日、材質ごとに装置を分ける

東金属産業は静岡県沼津市の鋳物メーカーで、Q&Aで短納期は最短2〜3日での納品も可能と答えています。アルミ・SUS・マルエージング鋼・インバーを内製で造形し、材質ごとに3Dプリンタを使い分けています。

材料最大造形サイズ
アルミ(AlSi10Mg)600×600×500
SUS316L250×250×300
マルエージング鋼・インバー300×300×300

マルエージング鋼の時効処理など熱処理を社内で完結させ、造形から二次加工までワンストップで行うとしています。チタン・インコネル・銅合金は協力企業との連携になるため、急ぐなら内製の材料を選ぶのが近道です。

J・3D:EOS機4台の24時間稼働

J・3Dは名古屋市の受託造形会社で、EOS社の金属3Dプリンター4台を24時間365日稼働させていると書いています。納期は3DCADデータを受け取ってから回答し、最短3日、最長2週間です。

  • 材料: マルエージング鋼、インコネル718、アルミ、純チタン、SUS316L
  • 造形領域: XY250mm・Z250mm
  • 見積には3DCADデータ(STL、STEP、IGESなど)が必要
  • 形の違う部品を複数同時に造形できる

写真やPDFだけでは見積できないため、急ぐ場合ほど3Dデータを先にそろえてください。

ホワイトインパクト・伸和精工・ライト製作所

アルミや工具鋼で急ぐ場合は、次の会社も候補です。それぞれの日数には条件が付いています。

会社急ぎに関する公式の記載材料
ホワイトインパクト発注の2週間前までにデータを受け、造形確認ができていれば5営業日で納品(50mm角のメッシュの場合)アルミ
伸和精工データ入手後7〜10日間が目安。精密切削の仕上げもワンストップSUS630、工具鋼、インコネル625、銅
ライト製作所500Wレーザー2チャンネルで造形時間が半減。最短10日で納品アルミ

ホワイトインパクトの5営業日は、事前のデータ確認が前提です。急ぎの予定が見えている場合は、早めにデータを送って確認を済ませておくと日数を縮められます。

造形時間は大きさで大きく変わる

金属3Dプリントの造形時間は、部品の大きさと高さで大きく変わります。ホワイトインパクトは、造形の実績として次の数字を公開しています。

造形物のサイズ造形時間
240×240×290mm927時間(EOS社提供の事例)
50×50×32mm5時間20分

同じ会社でも、小さな部品は数時間、大きな部品は1か月以上かかることがあります。急ぐなら、部品を小さく分けたり、高さが低くなる向きで造形できないかを相談してください。

形の違う部品を同時に造形する

金属3Dプリントは、装置の造形エリアに複数の部品を並べて一度に造形できます。急ぎの試作で何種類かの部品が要るときは、同時に造形できるかを聞いてください。

  • J・3D: 多数個、異形状でも同時に造形できる
  • ライト製作所: 広い造形エリアで多品種・少量中量品の同時造形が可能
  • 東金属産業: 試作で調整したパラメータで月産1000個規模の量産へ移行可能

別々に造形するより、まとめた方が全体の日数と費用を抑えられることがあります。ただし、高さの高い部品があると全体の造形時間が延びるため、組み合わせは受託先と相談してください。

日数を縮めるための条件

最短の日数に近づけるには、次の条件をそろえることが大切です。

  1. 造形に使える3Dデータ(STL・STEPなど)がある
  2. 受託先が内製で扱う材料を選ぶ
  3. 後加工を最小限にする(まずはサポート除去まで)
  4. 数量は1個、または同時造形できる数にとどめる
  5. データの確認を前もって済ませておく

後加工の機械加工や表面処理は、造形と同じくらいの日数がかかることがあります。1個目は形の確認に絞り、仕上げは2個目からにする進め方も有効です。

急ぐときに避けたいこと

急いでいるときほど、次のような失敗で日数を失いがちです。依頼の前に確かめておくと防げます。

  • 3Dデータがなく、写真やPDFだけで依頼する
  • 協力企業での対応になる材料を選び、手配に日数がかかる
  • 精度の要る面に削り代を付けていない
  • 造形の向きやサポートの位置を決めないまま急ぐ
  • 受け取り方と送り先を伝え忘れる

特に3Dデータの有無は、見積が出るかどうかを分けます。

急ぎの1個のあとをどう進めるか

急ぎの1個で形を確かめたあと、評価用の数をそろえたり、量産に進んだりすることがあります。その先まで同じ会社で進められるかを、最初に確かめておくと安心です。

会社試作のあとについての公式の記載
東金属産業月産1000個規模の量産へ移行可能
東レ・プレシジョン量産品対応も可能
ODEC試作開発、二次加工、AM量産化まで一貫
日本マイクロMIMホールディングス小・中ロット以上はμ-MIM®による量産へ移行

試作と量産で造形条件を変えないことが、品質をそろえる近道です。

問い合わせで伝えること

急ぎの依頼では、最初の連絡で次の情報をそろえてください。

  • いつまでに必要か
  • 材料と、代替できる材料
  • 数量(1個か、予備を含むか)
  • 後加工の要否(サポート除去まで/熱処理/機械加工)
  • 3Dデータの形式

この5点がそろえば、受託先は造形のスケジュールに入れられるかをすぐ判断できます。

急ぎの1個は、材料と3Dデータで決まる

最短の日数を重視するなら東金属産業とJ・3D、アルミなら事前確認のうえでホワイトインパクト、工具鋼や銅なら伸和精工が候補です。どの会社でも、内製の材料と3Dデータがそろっていることが、最短に近づく条件です。

  • 最短2〜3日の表記: 東金属産業
  • 最短3日〜2週間: J・3D
  • アルミで5営業日(条件付き): ホワイトインパクト

この記事に出てくる会社

参照元

よくある質問

金属3Dプリントで1個だけ作ってもらえますか?

頼めます。東金属産業、J・3D、東レ・プレシジョン、金属技研、日本マイクロMIMホールディングス(微小部品)は、1個(1品)からの対応を公式に明記しています。

金属3Dプリントは最短何日でできますか?

公式の表記では、東金属産業が最短2〜3日での納品も可能、J・3Dが最短3日・最長2週間、ホワイトインパクトが条件付き(50mm角のメッシュ、事前のデータ確認)で5営業日です。大きさと後加工で変わります。

急ぐ場合に気をつけることはありますか?

3Dデータを用意し、受託先が内製で扱う材料を選ぶことです。東金属産業はチタン・インコネル・銅合金を協力企業と連携して対応するため、内製の材料より日数がかかることがあります。

【用途別】金属3Dプリントの受託造形おすすめ3選

※2026年10月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

PBFで1個の試作部品を、表面・内面の仕上げまで任せるなら

東レ・プレシジョン株式会社

EOS M290を3台、材料は15種類。造形後Ra20μmの面をRa0.5μmまで磨く2次加工を一貫

滋賀県大津市の精密加工会社で、2015年からEOS M290による受託造形を行っている。EOS M290を3台(250×250×H325mm)とTRUMPF TruPrint1000を2台(Φ100×H100mm)持ち、ステンレス、インコネル、タングステン、チタン、純タンタルなど15種類の材料を使える。1個から試作し、量産品にも対応すると記載している。

東レ・プレシジョン株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

大型部品や異種金属の肉盛り・補修をDEDで頼むなら

株式会社明楽

粉末DEDと五面加工機のハイブリッドで最大3000×1500×1100。造形から切削仕上げまで一台

三重県員弁郡東員町の金属加工会社で、DED方式(デポジション方式)の金属3Dプリンターで受託造形を行う。粉末DEDと五面加工機のハイブリッド機は最大造形サイズ3000×1500×1100(高さ)で、切削主軸を積んで積層造形と切削を複合で行える。材料はチタン合金、インコネル、ステンレス、マルエージング鋼、コバルトクロム合金、インバー材、アルミ合金。

株式会社明楽の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

チタンや耐熱合金を、内部の品質まで詰めて使うなら

金属技研株式会社

電子ビームとレーザーの2方式に、HIP処理と熱処理、Ra0.2の機械加工を一貫。最低1個から

東京都中野区に本社を置く金属加工会社で、熱処理やHIP処理を中核技術に持つ。金属積層造形では電子ビームとファイバーレーザーの2種類の造形機を持ち、Ti6Al4V・Inconel718・TiAlに対応する。造形エリアはレーザー機で最大275W×275L×420Hmm、Ti6Al4V専用機でΦ350×380Hmm。最低1個から対応すると記載している。

金属技研株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

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