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レーザー加工の図面データの用意|DXF・DWG・Illustrator・手書きの受付状況と注意点【2026年版】

レーザー加工の見積と製作は、図面データの形式で速さと費用が変わります。掲載各社が受け付けるデータ形式、DXFを渡す利点、Illustratorや手書きから頼むときの流れ、切り文字や小穴の注意点、送信前のチェックリストを整理します。

公開 2026年10月1日

レーザー加工機は、平面の輪郭データをもとに光を走らせて切ります。そのため、加工会社に渡すデータが整っているほど、見積も製作も早く進みます。

一方で、データを用意できない人向けに、手書きやイラストから起こしてくれる会社もあります。このページでは、掲載各社が公式に書いている受付形式と注意点を整理します。

掲載各社が受け付けるデータ形式

データ形式を公式に書いている会社を並べると次のとおりです。

会社公式に記載のある形式
坂元鋼材メール添付はDXF。手書きのメモやポンチ画にも可能な限り対応
レーザマックスFAXの図面、またはCADデータ(DXF・DWG・IGES・SAT)。図面かCADデータからの加工に限る
柳田製作所DXF・DWG・JWWなど
イコマ工業2Dはdxf・dwg、3DはParasolid・STEP・IGES。Illustratorのデータや手描きのスケッチも可
都ステンレス工業dxf・dwg・step・jpg・jpeg・bmp・zip・lzh(フォームの添付は上限1MB)
株式会社高津製作所CAD(dxf・dwg)、Illustrator(ai・eps)。ビットマップ(bmp・jpg・psd等)や手書きの図面・イラストも可
ミワレーザーDXF・DWG・PDF等。図面がなくてもスケッチや要望から対応

どの会社も2DのDXFは受けています。3Dデータしかない場合は、イコマ工業のように3D形式を受ける会社か、展開図を起こしてくれる会社を選んでください。

DXFを渡すと、単価と日数が変わる

加工会社は、受け取った図面をレーザー加工機用のデータに作り直してから切ります。最初からDXFで渡せば、この作業が減ります。

  • ケイアイ: DXFなどの図面データを支給すると、製品単価が約10%変わることもあると記載
  • レーザーテック: 単純な形では図面作成料はかからないが、複雑な形状は図面作成料がかかる場合があり、DXFデータの支給を勧めている
  • ケイアイのブラウザCAD: 平板部品を作図するかDXF・DWGを取り込むと、単価と最短納期が自動で表示される
  • レーザーテック: 注文を受けたCADデータはすべて保管し、リピートや前回からの修正の注文に対応
  • イコマ工業: 一度依頼を受けた部品の加工データをデータベース化し、短納期に対応

2回目以降の注文で同じデータを使えるかどうかも、日数に効きます。リピートの予定がある部品は、データを保管してくれる会社に頼むと手間が減ります。

DXFを書き出すときは、寸法線や文字の注記を切断線と別のレイヤーに分けておくと、加工会社が輪郭を取り出しやすくなります。不要な線が残っていると、その線まで切られるおそれがあります。

Illustratorや手書きから頼むときの流れ

看板の切り文字や意匠品では、CADではなくIllustratorでデザインを作ることがよくあります。株式会社高津製作所は、Illustratorのデータからステンレス板を切る流れを次のように公開しています。

  1. イラストレーターのデータから輪郭を抽出する
  2. 輪郭データをCADデータに変換する
  3. レーザー加工機にデータを入力する
  4. イラストデータに沿ってカットする

手書きの図やイラストから起こしてくれる会社もあり、キョウシャーは図柄等から、ニシザキは手書きのイラストから加工できると書いています。かねよしは、ラフなマンガ絵をFAXで送っても受け付けます。

ただし、口頭だけでは見積を出さない会社もあります。かねよしは電話の口答のみでの見積回答はできないと明記しているため、手書きでも紙に描いて送ってください。

切り文字と小さな穴で起きやすい失敗

データどおりに切っても、形によっては部品が抜け落ちたり、穴が小さすぎて切れなかったりします。公式に書かれている注意点は次のとおりです。

  • 株式会社高津製作所: アルファベットの「A」の中の三角部分のように、形状によってはそのまま切ると抜けてしまう場合があり、データを見て助言する
  • 共栄精機: 通常のゴシック体ならカット罫書きが可能。特殊な文字や模様はDXFファイルで加工
  • レーザーテック: 小穴は板厚と同径の穴まで加工できる
  • 柳田製作所: 板厚までの穴径であれば通常のレーザー加工で穴あけできる。板厚以下の穴径は都度問い合わせ
  • かねよし: 切り始めの位置は希望があれば調整できる

穴径が板厚より小さい部品は、多くの会社で個別の相談になります。図面の段階で穴径と板厚の関係を確かめておくと、作り直しを防げます。

かねよしはステンレスの最小穴径を、厚さ10mmで5mm以上、15mmで9mm以上、20mmで18mm以上と公開しています。厚板ほど、板厚に対して小さな穴が難しくなる例です。

図面がなくても相談できるレーザー加工会社

図面を描く人がいない、現物しかないという段階でも相談できる会社があります。公式の記載は次のとおりです。

  • 岩代工業: スケッチや現物を預かり、CADデータを作成する
  • ミワレーザー: 簡単なスケッチやイメージ、用途を伝えれば加工方法を提案する
  • 坂元鋼材: 現物や型紙の持ち込みに、スキャニングと採寸の限界はあるが可能な限り対応する
  • 共栄精機: 「7つの秘訣」に図面無しOKを掲げる
  • ケイアイ: 図面がない場合も、作りたいものの内容が分かれば見積をする

反対に、レーザマックスは図面かCADデータからの加工に限ると明記しています。図面が無い場合は、データ作成まで受ける会社を選び、データ作成の費用がかかるかも先に聞いてください。

キョウシャーは、データを作れない場合に図柄等からデータを作成すると書いています。看板や表札のような一品物は、こうした会社に写真やラフ画を送って相談するのが早道です。

送信前のチェックリスト

データを送る前に、次の項目が図面かメール本文に入っているかを確かめてください。

  1. 材質(例: SUS304 2B、A5052、SS400)と板厚
  2. 数量と希望納期
  3. 外形と穴の寸法、公差が厳しい箇所
  4. ファイル形式(DXFが基本。Illustratorはアウトライン化したデータ)
  5. 切断後の曲げ・溶接・マーキングの有無
  6. 研磨品など傷を嫌う材料かどうか

見積に必要な項目を公式に挙げている会社もあります。福島日邦工業は、マーキングの見積でも文字や図形、素材、面積や形状、数量、納期を伝えるよう案内しています。

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参照元

よくある質問

レーザー加工の図面はどの形式で送ればよいですか?

2DのDXFが基本です。坂元鋼材はメール添付をDXFでお願いしており、レーザマックスはDXF・DWG・IGES・SAT、柳田製作所はDXF・DWG・JWW、イコマ工業は2Dのdxf・dwgと3DのSTEP・IGES・Parasolidを受けます。

Illustratorのデータでレーザーカットを頼めますか?

頼める会社があります。株式会社高津製作所はai・epsのデータから輪郭を抽出してCADデータに変換し、ステンレスを切ります。キョウシャー、ニシザキ、イコマ工業もIllustratorのデータからの加工に対応しています。

DXFを用意すると安くなりますか?

安くなる場合があります。ケイアイは、DXFなどの図面データを支給すると製品単価が約10%変わることもあると書いています。レーザーテックも、複雑な形状は図面作成料がかかる場合があるとしてDXFの支給を勧めています。

【用途別】金属のレーザー加工会社おすすめ3選

※2026年10月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

ステンレス・アルミの薄板を、1個から急いで精密に切るなら

株式会社レーザーテック

切断の9割がステンレスとアルミ。SUS0.05mmから、見積15分以内、最短1時間

大阪市西淀川区で2002年に創業したレーザー加工一筋の会社で、切断の70%がステンレス、20%がアルミと公式に書いている。TRUMPF製ファイバーレーザー加工機2台で、ステンレスは0.05〜18mm、A5052は12mmまで切る。板厚1.0mm以下の切断に特化した大和田工場を持ち、研磨品はSPVを貼ったまま切断する。見積は原則15分以内(17時まで)、材料とデータがあれば最短1時間で切断できると記載する。

株式会社レーザーテックの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

鋼板の厚板を、大板から数日で切り出すなら

坂元鋼材株式会社

24kWのレーザーで0.5〜40mm、2,500×6,100mm。最短当日・原則2日以内

大阪市西区九条南の鋼板加工センターで、レーザー切断・ガス溶断・プラズマ切断を一つの拠点で行う。TRUMPF製の24kW高出力機で0.5mmから40mm厚の鋼板まで切り、加工サイズは2,500mm×6,100mmまで。依頼の日のうちにCADを組み、最短当日・原則2日以内にレーザー加工すると記載する。SS400は3.2〜150mmを常時在庫し、最短1営業日で加工できる。

坂元鋼材株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

レーザーで溶接・穴あけができるか、1個の試作で確かめるなら

株式会社レーザックス

1984年からの受託レーザー加工。CO2・ファイバー・ディスク・電子ビームを使い分け

愛知県知立市の会社で、1984年のCO2レーザー導入からレーザーの受託加工を続けている。CO2、ファイバー、ディスクレーザーと電子ビーム加工機を持ち、切断・溶接・穴あけ・マーキングや肉盛りなどの表面処理を受ける。10kWのマルチモードファイバー、2kWのシングルモード、Laserdyne 795+などをそろえ、数量1個からの試作加工から中量産まで対応する。

株式会社レーザックスの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

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