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ファイバーレーザーとCO2レーザーの違い|発振器で変わる得意な材質と、受託会社の設備【2026年版】

レーザー加工機は、光を出す発振器の種類によって得意な材質が変わります。ファイバー・CO2・YAG・UVなどの違いと、アルミ・銅など反射しやすい材料の扱い、掲載27社が公式に挙げる発振器を整理します。

公開 2026年10月1日

レーザー加工の会社の設備紹介には、ファイバー、CO2(炭酸ガス)、YAGといった言葉が並びます。これは光を出す発振器の種類で、種類によって吸収されやすい材質が違います。

発注する側が機械を選ぶわけではありませんが、発振器を知っておくと、材質に合った会社を絞り込めます。このページでは、掲載各社が公式に書いている説明をもとに違いを整理します。

発振器の種類と、各社が説明する得意分野

各社の公式の説明を、発振器ごとにまとめると次のとおりです。

発振器公式に書かれている得意分野説明している会社
CO2(炭酸ガス)ステンレス・鉄の加工は容易。アルミ・銅・真鍮は光を反射するため加工が困難レーザマックス
CO2(マーキング・彫刻)遠赤外線で素材を燃焼して加工するため、木工材やアクリルに適するティアンドエスラボラトリ
ファイバービーム品質・集光性がYAGより良好レーザマックス
YAG微細穴あけ、薄板溶接に向くレーザマックス
YVO4(マーキング)近赤外線で金属・非鉄金属などに適するティアンドエスラボラトリ

同じ発振器でも、切断機・溶接機・マーキング装置で出力や使い方が大きく違います。会社の設備表では、発振器の種類と一緒に出力(kW)と加工範囲を確かめてください。

アルミ・銅・真鍮はファイバー機を持つ会社に頼む

アルミや銅、真鍮は光を反射しやすく、CO2レーザーでは切りにくい材質です。ファイバー機を持つ会社は、この点を公式に打ち出しています。

  • 岩代工業: ファイバーレーザーはCO2レーザーと異なり、アルミや銅などの高反射材の切断にも対応できると説明
  • 共栄精機: ファイバーレーザー加工機で、アルミ・銅・真鍮などCO2レーザーでは切断が難しい材質も加工できると記載
  • レーザマックス: 銅・真鍮・純アルミ用にOPTIPLEX 3015 DDL(4.0kW)とFIBER III(10.0kW)を持つ
  • レーザーテック: ファイバーレーザーと高圧の窒素ガス供給装置で、アルミ・ステンレスなど鉄以外の素材も切断

ファイバー機でも条件の調整は要ります。抱月工業は、アルミ・銅などの高反射材は反射光による機械への負荷を避けるため設定調整が必要な場合があると書いています。

掲載27社が公式に挙げる発振器

今回の27社のうち、ファイバーレーザーの設備(切断機・溶接機・マーカーを含む)を公式に記載していたのは21社でした。複数の発振器を持つ会社の例は次のとおりです。

会社公式に記載のある発振器・装置
ワークス松下CO2、ファイバー、YAG、UV波長の4種類
レーザックスCO2、ファイバー、ディスクレーザー、電子ビーム加工機
都ステンレス工業ファイバー12kW・1kW、CO2 7kW、ファイバーレーザー溶接機1.5kW
株式会社マツダCO2レーザー切断機、500Wファイバーレーザー加工機、YAG・ファイバーレーザー溶接機
シーエステックピコ秒レーザー(1064・532・355nm)、深紫外266nm、CO2
ティアンドエスラボラトリYVO4・ファイバー・UVのマーカー、CO2の彫刻機

発振器の種類を公式に書いていない会社もあり、キョウシャーは4.5kW、ニシザキは3kW、ケイアイは3台体制・4,500Wと出力だけを載せています。種類が分からない場合は、切りたい材質を伝えて可否を聞くのが確実です。

CO2機を持ち続ける会社の使い方

ファイバー機が増えた今も、CO2機を残している会社は少なくありません。公式の記載から読み取れる使い方は次のとおりです。

  • 都ステンレス工業: CO2のTRUMPF TruLaser5040(7KW、2025×4050)で、ステンレスのほかチタンやハステロイ、インコネルなどを加工
  • 岩代工業: CO2とファイバーの2台を材質や板厚で使い分け、1台がフル稼働中でももう1台で対応
  • 株式会社マツダ: CO2レーザー切断機(5×10)でSUS0.05〜12.0tを切断
  • tukuru: CO2レーザー加工機で木材やアクリル板の彫刻・カットを行う

CO2機は大きなテーブルを持つ機種もあり、都ステンレス工業ではファイバー機(1550×3100)よりCO2機(2025×4050)の方が加工範囲が広くなっています。大きな板を切る場合は、どの機械で切るかも確かめてください。

出力(kW)と切れる板厚の関係

発振器の種類と並んで設備表に書かれているのが出力です。一般に出力が大きいほど厚い板を切れ、各社の公式の記載でもその傾向が読み取れます。

会社機械の出力公式に書かれている板厚
共栄精機ファイバー4kW鉄22mm、SUS12mm、アルミ12t
抱月工業ファイバー6kW板厚6〜16mm(日酸TANAKA機)
抱月工業ファイバー12kW板厚9〜25mm
都ステンレス工業ファイバー12kWステンレスを厚板40.0mmまで
坂元鋼材24kW鋼板0.5〜40mm

出力が大きい機械は厚板に強い一方、ごく薄い板を精密に切るには小さな出力の機械が使われます。株式会社マツダは500Wのファイバーレーザー加工機(ビーム径φ0.04、最小加工板厚t0.01)を、柳田製作所は500Wのファイバー機(500×700)を持っています。

厚板と薄板の両方がある案件では、複数の出力の機械を持つ会社にまとめて頼むと、部品ごとに機械を分けて切ってもらえます。

発振器を手がかりに依頼先を絞る手順

発振器の知識は、依頼先の候補を減らすために使います。次の順に確かめると、問い合わせの往復が減ります。

  1. 材質を確かめる。アルミ・銅・真鍮ならファイバー機の記載がある会社を候補にする
  2. 加工の種類を確かめる。微細な穴や箔ならUV・グリーン・ピコ秒などの記載がある会社を候補にする
  3. 板厚と大きさを、候補の会社の設備表(出力・テーブルサイズ)と照らす
  4. 記載が無い項目は、材質と板厚を書いて可否だけ先に問い合わせる

発振器が合っていても、その会社がその材質を在庫しているとは限りません。材料の手配日数も、見積のときに一緒に聞いてください。

マーキングや溶接を頼む場合も考え方は同じです。マーキングならYVO4やファイバーのマーカー、溶接ならファイバーやYAGの溶接機の記載がある会社を候補にしてください。

この記事に出てくる会社

参照元

よくある質問

ファイバーレーザーとCO2レーザーは何が違いますか?

光の種類が違い、吸収されやすい材質が変わります。レーザマックスは、CO2はステンレス・鉄の加工は容易だがアルミ・銅・真鍮は光を反射するため困難と説明しています。岩代工業は、ファイバーはCO2と異なりアルミや銅などの高反射材にも対応できると書いています。

銅やアルミをレーザーで切ってもらえる会社はありますか?

あります。共栄精機(銅6t・アルミ12t)、レーザーテック(銅8mm・A5052 12mm)、レーザマックス(銅・真鍮・純アルミ用のDDL機・FIBER III)、ミワレーザー(アルミ25mmまで、銅・真鍮に対応)などです。

YAGレーザーは何に使われますか?

レーザマックスは、YAGレーザーは微細穴あけ、薄板溶接に向くと説明しています。株式会社マツダはYAGレーザー溶接機でSUS・SSを0.3〜3.0mm溶接し、二九精密機械工業はYAGとファイバーの溶接機で外径Φ0.2mmからの部品を溶接します。

【用途別】金属のレーザー加工会社おすすめ3選

※2026年10月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

ステンレス・アルミの薄板を、1個から急いで精密に切るなら

株式会社レーザーテック

切断の9割がステンレスとアルミ。SUS0.05mmから、見積15分以内、最短1時間

大阪市西淀川区で2002年に創業したレーザー加工一筋の会社で、切断の70%がステンレス、20%がアルミと公式に書いている。TRUMPF製ファイバーレーザー加工機2台で、ステンレスは0.05〜18mm、A5052は12mmまで切る。板厚1.0mm以下の切断に特化した大和田工場を持ち、研磨品はSPVを貼ったまま切断する。見積は原則15分以内(17時まで)、材料とデータがあれば最短1時間で切断できると記載する。

株式会社レーザーテックの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

鋼板の厚板を、大板から数日で切り出すなら

坂元鋼材株式会社

24kWのレーザーで0.5〜40mm、2,500×6,100mm。最短当日・原則2日以内

大阪市西区九条南の鋼板加工センターで、レーザー切断・ガス溶断・プラズマ切断を一つの拠点で行う。TRUMPF製の24kW高出力機で0.5mmから40mm厚の鋼板まで切り、加工サイズは2,500mm×6,100mmまで。依頼の日のうちにCADを組み、最短当日・原則2日以内にレーザー加工すると記載する。SS400は3.2〜150mmを常時在庫し、最短1営業日で加工できる。

坂元鋼材株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

レーザーで溶接・穴あけができるか、1個の試作で確かめるなら

株式会社レーザックス

1984年からの受託レーザー加工。CO2・ファイバー・ディスク・電子ビームを使い分け

愛知県知立市の会社で、1984年のCO2レーザー導入からレーザーの受託加工を続けている。CO2、ファイバー、ディスクレーザーと電子ビーム加工機を持ち、切断・溶接・穴あけ・マーキングや肉盛りなどの表面処理を受ける。10kWのマルチモードファイバー、2kWのシングルモード、Laserdyne 795+などをそろえ、数量1個からの試作加工から中量産まで対応する。

株式会社レーザックスの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

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