3比較ハブ熱処理の受託加工会社

熱処理の受託加工会社 · 2026年10月時点

処理の種類と大きさで決める、熱処理の受託加工会社3選

金型を1個だけ真空焼入れしたいのか、長さ数mのシャフトに高周波焼入れをかけたいのか、航空機向けのアルミ部品を規格どおりに溶体化したいのか。熱処理の受託は、処理の種類・材質・炉の大きさ・数量で頼める会社が変わります。国内25社の公式サイトを調べ、用途ごとに最初に相談すべき3社を選びました。

編集部の結論

1個の試作焼入れならアイキン熱処理工業、大物の高周波焼入れなら富士高周波工業、アルミ合金の規格熱処理ならTANIDA。

熱処理の受託会社は、持っている炉や装置で得意な処理と大きさがはっきり違います。順位ではなく、必要な処理と部品の寸法・数量で決めてください。25社のうち、1個・一品物からの受託を明記しているのは12社、炉や装置の最大寸法を数値で出しているのは21社でした。まず1個で処理して、硬さと歪みを確かめてから量産に進むのが確実です。

編集部(25社の公式サイトを調査・2026年10月)

【用途別】熱処理の受託加工会社おすすめ3選

※2026年10月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

金型や試作部品を、1個から日数の見通しを持って焼入れしたいなら

アイキン熱処理工業株式会社

FAQで「1個からご対応」。真空焼入れは中1営業日〜、プラズマ窒化は中2営業日、ISO9001/14001

FAQで試作品・小ロットについて「はい、1個からご対応いたします」と答え、試作段階の条件出しや量産前の確認処理も受けると書いている。標準納期の目安は真空焼入れ+低温焼戻し2回が中1営業日、プラズマ窒化が中2営業日と処理ごとに公開。真空炉は600W×600H×1,000L・500kgなど、素形材用のバッチ炉は1,200W×900H×2,850L。ISO9001とISO14001を取得。

  • FAQで「はい、1個からご対応いたします」。試作の条件出しや量産前の確認処理も
  • 標準納期: 真空焼入れ+低温焼戻し2回 中1営業日、プラズマ窒化 中2営業日
  • 真空炉 600W×600H×1,000L・500kgほか。ISO9001・ISO14001
  • 主な処理真空焼入れ・プラズマ窒化・素形材の熱処理
  • 対応材質金型用鋼・素形材
  • 最大寸法・重量1,200W×900H×2,850L

アイキン熱処理工業株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

大型ギヤや長いシャフトの、必要な部分だけを硬くしたいなら

富士高周波工業株式会社

ギヤφ4,000mm・7.0t、シャフト6,000mm。1〜100,000ヶ/月、標準納期3営業日、ISO9001

高周波焼入れの対応寸法をギヤ直径〜φ4,000mm・重量7.0t、シャフト直径〜φ400mm・長さ〜6,000mm(横焼)、レール幅〜300mm・長さ〜6,000mmと部品形状ごとに公開。受託加工は対応ロット数1〜100,000ヶ/月、標準納期は高周波事業部3営業日、レーザ事業部2営業日。立会試作やオンライン立会試作、無料技術相談もある。ISO9001を取得。

  • ギヤ φ4,000mm・7.0t、シャフト φ400mm×6,000mm(横焼)、レール 6,000mm
  • 対応ロット数1〜100,000ヶ/月。標準納期 高周波3営業日・レーザ2営業日
  • 立会試作・オンライン立会試作・無料技術相談。ISO9001
  • 主な処理高周波・レーザ焼入れ
  • 対応材質S45C・S50C・SCM435/440など
  • 最大寸法・重量ギヤφ4,000mm・7.0t、軸6,000mm

富士高周波工業株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

航空機・研究用のアルミ合金を、規格どおりの記録つきで熱処理したいなら

TANIDA株式会社(かほく工業試験所)

Nadcap認定を掲げ、T4〜T7を最小ロット1個から。1,500×1,500×1,000mm、温度チャート提出可

かほく工業試験所(KILT)の熱処理ページで「Nadcap認定を取得」と書き、サイトにAS9100Dのロゴを掲示(リンク先のNadcap認定書は有効期限2022年11月30日のもので、現在の認定は要確認)。軽合金をメインにT4・T5・T6・T7に対応し、AMS 2750・AMS 2771(アルミ合金)・AMS 2768(マグネシウム合金)を規格例に挙げる。最小ロット1個から受け、すべての熱処理に熱処理記録を提供。最大ワークサイズは1,500×1,500×1,000mm、温度均一性±5.5℃、焼入れ遅れ時間13秒。

  • Nadcap認定取得と記載(認定書の現況は要確認)。すべての熱処理に熱処理記録を提供
  • T4・T5・T6・T7。AMS 2750・AMS 2771・AMS 2768を規格例に
  • 最小ロット1個から。最大1,500×1,500×1,000mm、温度均一性±5.5℃
  • 主な処理アルミ・マグネ合金のT4〜T7
  • 対応材質アルミ合金・マグネ合金
  • 最大寸法・重量1,500×1,500×1,000mm

TANIDA株式会社(かほく工業試験所)の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

おすすめ3社の比較表

熱処理 受託 小ロット おすすめ3社の比較
会社主な処理対応材質最大寸法・重量小ロット・試作認証本社出典
アイキン熱処理工業株式会社真空焼入れ・プラズマ窒化・素形材の熱処理金型用鋼・素形材1,200W×900H×2,850L1個から(中1営業日〜)ISO9001/14001愛知県公式
2026-10-01確認
富士高周波工業株式会社高周波・レーザ焼入れS45C・S50C・SCM435/440などギヤφ4,000mm・7.0t、軸6,000mm1個〜(3営業日)ISO9001大阪府公式
2026-10-01確認
TANIDA株式会社(かほく工業試験所)アルミ・マグネ合金のT4〜T7アルミ合金・マグネ合金1,500×1,500×1,000mm1個からNadcap(要現況確認)・AS9100D石川県公式
2026-10-01確認

※編集チーム調べ。各社公式サイトの記載をもとに作成(2026年10月調査時点)。「記載なし」は公式サイトに該当する記述が見つからなかった項目です。

熱処理の受託加工会社を選ぶ3つの基準

必要な処理を、自社の炉や装置で行っている会社を選ぶ

熱処理の受託会社は、持っている炉や装置で得意な処理がはっきり分かれます。高周波焼入れの専門(富士高周波工業、熱研、西田和髙周波、東海高周波、横浜高周波工業)、浸炭焼入れが中心(栗山熱処理、栄熱処理工業、石井熱錬)、窒化の種類が多い(朝日熱処理工業、九州イオン窒化センター)、真空熱処理が中心(ファインテック、岡谷熱処理工業、アイキン熱処理工業)、炉で全体を処理する焼なまし・焼ならしが中心(三和熱処理、共和熱処理、北山熱錬工業所)と分けられます。処理が決まっていなければ、真空・浸炭・窒化・高周波を一通り扱う武藤工業や渡辺製作所から相談すると話が早く進みます。

数量と大きさを、公式の数字と照らし合わせる

今回の25社のうち、1個・1点・一品物・単品からの受託を公式に明記しているのは12社でした。炉や装置の最大寸法を数値で公開しているのは21社で、長尺では東海高周波がシャフト最大10m、広築が1m〜10m程度の長尺品、大物では三和熱処理が長さ4.5m・10t、九州イオン窒化センターが台車式焼鈍炉20tです。標準納期を処理ごとに公開しているのはアイキン熱処理工業(真空焼入れ中1営業日〜)と富士高周波工業(高周波3営業日)で、ファインテックはSKD11の真空焼入・焼戻を最短翌日出荷としています。

認証と検査の記録が、納入先の条件に合うか

ISO9001の取得を公式サイトに書いているのは25社のうち15社(うちフクネツと清水熱処理は沿革に取得の記載があるだけ)で、航空宇宙向けのNadcap認定を公式に書いているのはTANIDA(かほく工業試験所)です。ただしTANIDAが載せているNadcap認定書は2022年11月30日が有効期限なので、現在の認定は確認が必要です。ファインテックはISO9001に加えて川崎重工業と島津製作所の特殊工程承認を受けています。熱処理は外から仕上がりを確かめにくい工程なので、硬さの測定値や温度の記録をどこまで出せるかも確認してください。3選は、用途ごとに必要な数字と記録を公式に出している会社から選んでいます。

選定基準

2026年10月1日時点で検索「熱処理 受託 小ロット」「熱処理 加工 1個から」「浸炭焼入れ 受託加工 小ロット」「高周波焼入れ 受託 1個から」「真空熱処理 受託加工 会社」「熱処理 Nadcap 取得」等で表示された公式サイト25社(熱処理の紹介・比較サイト、熱処理炉の販売のみの会社、ガス等の商社、熱処理単体の受託が確認できない部品メーカー、受託条件の記載が少ない会社は除外)を調査し、①公式サイトに熱処理の受託加工と対応する処理の種類の記載がある ②対応材質・炉の寸法や重量・小ロットや試作の対応・硬さ検査の設備・品質認証のうち2項目以上の記載がある ③所在地を公式サイトで確認できる、の3点を満たす中から、試作・1個からの真空焼入れ、大物・長尺の高周波焼入れ、航空機・アルミ合金の規格熱処理の用途別に3社を選定しています。

おすすめ3社を詳しく紹介

1アイキン熱処理工業株式会社

金型や試作部品を、1個から日数の見通しを持って焼入れしたいなら

FAQで「1個からご対応」。真空焼入れは中1営業日〜、プラズマ窒化は中2営業日、ISO9001/14001

おすすめの理由

FAQで試作品・小ロットについて「はい、1個からご対応いたします」と答え、試作段階の条件出しや量産前の確認処理も受けると書いている。標準納期の目安は真空焼入れ+低温焼戻し2回が中1営業日、プラズマ窒化が中2営業日と処理ごとに公開。真空炉は600W×600H×1,000L・500kgなど、素形材用のバッチ炉は1,200W×900H×2,850L。ISO9001とISO14001を取得。

金型や治具、試作部品の真空焼入れ・プラズマ窒化を1個から頼むなら、まずアイキン熱処理工業に相談してください。理由は、1個からの対応をFAQで約束していることと、処理ごとの標準納期が公式に数字で出ていて、試作の日程を組みやすいことです。図面がなくても寸法・形状・鋼種・規格硬さを伝えれば処理方法を提案すると書いています。名古屋市内に3工場があり、素形材の焼ならし・焼なましから金型の真空焼入れまで工程に応じて使い分けます。全国からの依頼に対応し、名古屋市内・愛知県内は自社トラックで集配できる場合があります。

決め手

  • FAQで「はい、1個からご対応いたします」。試作の条件出しや量産前の確認処理も
  • 標準納期: 真空焼入れ+低温焼戻し2回 中1営業日、プラズマ窒化 中2営業日
  • 真空炉 600W×600H×1,000L・500kgほか。ISO9001・ISO14001

向かない人

自社炉の中心は真空・無酸化・素形材の熱処理です。浸炭焼入れや高周波焼入れもFAQで「両方承って」いると書いていますが、歯車の浸炭を量で頼むなら栗山熱処理や栄熱処理工業、大物の部分焼入れなら富士高周波工業も比べてください。特急には別途料金がかかります。

編集部評価

試作・1個対応●●●●●5/5
納期の公開度●●●●●5/5
大物・長尺●●●○○3/5
規格・認証●●●●○4/5
仕様の公開度●●●●○4/5

※編集部評価は、上の選定基準と各社公式サイトの記載をもとにした5段階の目安です。

特徴

  • 試作品・小ロットについて「はい、1個からご対応いたします」(FAQ)
  • 標準納期: 真空焼入れ+低温焼戻し2回 中1営業日、真空焼入れ+高温焼戻し2回 中1〜2営業日、プラズマ窒化 中2営業日
  • 素形材: 大気焼入れ+大気焼戻し 中2営業日、焼ならし・焼なまし・ショットブラスト 中1営業日
  • 特急対応は別途特急料金。炉の設定時間は短縮できないと説明
  • 真空熱処理炉 600W×600H×1,000L・各500kg(4基)など。第一工場のバッチ式熱処理炉 1,200W×900H×2,850L
  • 全国からの依頼に対応。名古屋市内・愛知県内は自社トラックによる集配サービスの場合あり
  • 品質規格ISO 9001:2015・環境規格ISO14001:2015
  • FAQで窒化は処理温度が低い(500〜600℃程度)ため変形が極めて少ないのが最大の特長、浸炭は900℃以上と説明
  • FAQで図面に記載される硬化層深さは通常「有効硬化層深さ」を指すと説明
  • FAQで同じ材質でもロットにより硬さが違うことがある(製鋼メーカーが違うと規格内でも差が出る、炭素鋼で顕著)と説明
  • 試作段階の条件出し・量産前の確認処理を受け、処理結果をもとに量産条件の提案も可能(FAQ)
  • 急ぎの場合、休日対応等により通常より早く届けられる場合がある(FAQ)
  • 図面がない場合は寸法・形状・鋼種・規格硬さを伝えれば処理を提案(FAQ)

主な主な処理と設備

主な処理と設備種類備考
真空焼入れ・焼戻し金型・精密部品600W×600H×1,000L・500kg
プラズマ窒化(イオン窒化)表面硬化中2営業日
素形材の焼入れ焼戻し・焼ならし・焼なまし鍛造品・丸棒・角材1,200W×900H×2,850L
6面フライス加工機械加工

対象・取引先

  • 金型用鋼・相当種対応表、自動硬さ換算を公式サイトで公開

基本情報

所在地〒457-0076 名古屋市南区道全町二丁目29番地の1
創業・設立1967年(昭和42年)6月設立
主な処理真空焼入れ・焼戻し、プラズマ窒化、無酸化焼入れ、素形材の焼入れ焼戻し・焼ならし・焼なまし、ショットブラスト。営業品目にガス浸炭・ガス浸炭窒化・ガス軟窒化・サブゼロ処理・高周波焼入も掲載
対応材質金型用鋼(SKD11・SKD61相当種など)、素形材・鍛造品
最大寸法・重量バッチ式炉 1,200W×900H×2,850L・2,000kg、真空炉 600W×600H×1,000L・各500kg(4基)
小ロット・試作1個から
品質認証ISO9001、ISO14001
硬さ測定・検査特級金属熱処理技能士4名・1級4名・2級5名が在籍(会社概要・FAQ)

アイキン熱処理工業株式会社の公式サイトへ紹介ページを読む

※2026年10月1日時点の公式情報

2富士高周波工業株式会社

大型ギヤや長いシャフトの、必要な部分だけを硬くしたいなら

ギヤφ4,000mm・7.0t、シャフト6,000mm。1〜100,000ヶ/月、標準納期3営業日、ISO9001

おすすめの理由

高周波焼入れの対応寸法をギヤ直径〜φ4,000mm・重量7.0t、シャフト直径〜φ400mm・長さ〜6,000mm(横焼)、レール幅〜300mm・長さ〜6,000mmと部品形状ごとに公開。受託加工は対応ロット数1〜100,000ヶ/月、標準納期は高周波事業部3営業日、レーザ事業部2営業日。立会試作やオンライン立会試作、無料技術相談もある。ISO9001を取得。

大型の歯車やシャフト、レールに高周波焼入れをかけるなら、富士高周波工業に相談してください。理由は、部品の形状ごとに最大径・長さ・重量・硬化層深さが公式に数字で出ていて、図面を送る前に受けられるかの見当がつくことです。1個から月10万個までのロットを受け、標準納期も公開しています。レーザ焼入れやレーザクラッディングも扱うので、薄い部品や摩耗部の補修まで同じ会社で相談できます。検査設備でロックウェル硬度計やマイクロビッカース硬度計を持ち、表面硬度や有効硬化層深さを確認します。

決め手

  • ギヤ φ4,000mm・7.0t、シャフト φ400mm×6,000mm(横焼)、レール 6,000mm
  • 対応ロット数1〜100,000ヶ/月。標準納期 高周波3営業日・レーザ2営業日
  • 立会試作・オンライン立会試作・無料技術相談。ISO9001

向かない人

炉で全体を処理する真空焼入れ・浸炭・窒化は公式の処理メニューにありません。長さ10m級の長尺シャフトは東海高周波、炉での大物の焼なましは三和熱処理の方が合います。

編集部評価

試作・1個対応●●●●○4/5
納期の公開度●●●●●5/5
大物・長尺●●●●●5/5
規格・認証●●●○○3/5
仕様の公開度●●●●●5/5

※編集部評価は、上の選定基準と各社公式サイトの記載をもとにした5段階の目安です。

特徴

  • 受託加工は単品から量産まで対応。対応ロット数1〜100,000ヶ/月
  • 標準納期: 高周波事業部3営業日、レーザ事業部2営業日
  • 無料技術相談、無料技術セミナー、会社見学、立会試作、オンライン立会試作
  • ギヤ: 直径〜φ4,000mm・重量7.0t、硬化層深さ〜10.0mm
  • シャフト: 直径〜φ400mm・長さ〜6,000mm(横焼)、直径〜φ1,000mm・長さ〜2,500mm
  • 検査設備: ロックウェル硬度計、ショア硬度計、マイクロビッカース硬度計など。表面硬度・有効硬化層深さ・金属組織を検査
  • 2005年にISO9001を取得
  • 会社見学は参加費無料(最大8名)
  • ギヤはモジュール〜M80対応。リングは直径〜φ4,000mm、2分割φ6,000mm、6分割φ8,000mm

主な主な処理と設備

主な処理と設備種類備考
高周波焼入れ部分焼入れギヤ φ4,000mm・7.0t
レーザ焼入れ部分焼入れ標準納期2営業日
レーザクラッディング肉盛り・補修
金属3Dプリンティング付加製造

対象・取引先

  • 課題解決事例のカテゴリ: クラック、歪み・変形、納期、大型品部分焼き、小型品部分焼き、熱処理工程忘れ、摩耗部の修復など

基本情報

所在地〒590-0001 大阪府堺市堺区遠里小野町2丁3番15号
創業・設立昭和33年11月17日設立
主な処理高周波焼入れ、レーザ焼入れ、レーザクラッディング、精密レーザクラッディング
対応材質S45C・S50C・SCM435・SCM440など(高周波焼入れ)
最大寸法・重量ギヤ φ4,000mm・7.0t、シャフト φ400mm×6,000mm(横焼)、レール 幅300mm×6,000mm
小ロット・試作1〜100,000ヶ/月。標準納期 高周波3営業日・レーザ2営業日
品質認証ISO9001
硬さ測定・検査ロックウェル・ショア・マイクロビッカース硬度計ほか

富士高周波工業株式会社の公式サイトへ紹介ページを読む

※2026年10月1日時点の公式情報

3TANIDA株式会社(かほく工業試験所)

航空機・研究用のアルミ合金を、規格どおりの記録つきで熱処理したいなら

Nadcap認定を掲げ、T4〜T7を最小ロット1個から。1,500×1,500×1,000mm、温度チャート提出可

おすすめの理由

かほく工業試験所(KILT)の熱処理ページで「Nadcap認定を取得」と書き、サイトにAS9100Dのロゴを掲示(リンク先のNadcap認定書は有効期限2022年11月30日のもので、現在の認定は要確認)。軽合金をメインにT4・T5・T6・T7に対応し、AMS 2750・AMS 2771(アルミ合金)・AMS 2768(マグネシウム合金)を規格例に挙げる。最小ロット1個から受け、すべての熱処理に熱処理記録を提供。最大ワークサイズは1,500×1,500×1,000mm、温度均一性±5.5℃、焼入れ遅れ時間13秒。

アルミ合金やマグネシウム合金の溶体化・時効を、航空機の規格どおりに頼むなら、TANIDAのかほく工業試験所に相談してください。理由は、Nadcap認定を取得していると公式に書き、試料や試験片の1個から量産品まで同じ管理で処理し、温度チャートを提出できることです。ただし公式に載っている認定書は2022年11月30日が有効期限なので、Nadcap品として納めるなら現在の認定をNadcapの公開リストか問い合わせで確かめてください。熱処理は後から正しく行われたかを確かめにくい工程なので、記録が出ることは品質書類の面で大きな意味があります。焼入れ遅れ時間や温度均一性の数値も公式に出しています。

決め手

  • Nadcap認定取得と記載(認定書の現況は要確認)。すべての熱処理に熱処理記録を提供
  • T4・T5・T6・T7。AMS 2750・AMS 2771・AMS 2768を規格例に
  • 最小ロット1個から。最大1,500×1,500×1,000mm、温度均一性±5.5℃

向かない人

鋼の焼入れや浸炭・窒化は受託メニューに挙がっていません。インコネルなど超合金の真空熱処理はファインテック、鋼の試作焼入れはアイキン熱処理工業を見てください。

編集部評価

試作・1個対応●●●●●5/5
納期の公開度●●○○○2/5
大物・長尺●●●○○3/5
規格・認証●●●●●5/5
仕様の公開度●●●●●5/5

※編集部評価は、上の選定基準と各社公式サイトの記載をもとにした5段階の目安です。

特徴

  • 最小ロット1個から。試料、試験片、量産品に対応
  • Nadcap認定を取得。すべての熱処理に熱処理記録を提供
  • サイトのフッターにAS9100Dのロゴを掲示(認証範囲の記載なし)
  • 熱処理方法T4・T5・T6・T7。AMS 2750、AMS 2771(アルミ合金)、AMS 2768(マグネ合金)
  • 最大ワークサイズ1,500×1,500×1,000mm、対応温度20℃〜800℃(要確認)
  • 温度均一性±5.5℃、焼入れ遅れ時間13秒、T6処理は2バッチ/日×3機
  • 公式サイトに認定書を見るためのリンクを設置
  • 「認定書を見る」のリンク先はNadcap Heat Treatingの認定書(TANIDA LTD.、金沢市、Expiration Date: 30 November 2022)

主な主な処理と設備

主な処理と設備種類備考
溶体化・時効(T4/T5/T6/T7)アルミ合金AMS 2771
マグネシウム合金の熱処理マグネ合金AMS 2768
歪取り後工程別途相談

基本情報

所在地〒929-1215 石川県かほく市高松ヱ27-1
創業・設立記載なし
主な処理T4・T5・T6・T7(溶体化・時効)、歪取り
対応材質アルミ合金(AMS 2771)、マグネシウム合金(AMS 2768)
最大寸法・重量最大ワークサイズ 1,500×1,500×1,000mm
小ロット・試作最小ロット1個から
品質認証Nadcap(掲載の認定書は2022年11月30日期限)、AS9100Dロゴ掲示
硬さ測定・検査全ての熱処理に熱処理記録・温度チャートを提供
施設名かほく工業試験所(KILT)

TANIDA株式会社(かほく工業試験所)の公式サイトへ紹介ページを読む

※2026年10月1日時点の公式情報

自社の部品に合う熱処理の受託先を、無料で相談する

部品の材質(鋼種)・寸法・重量、必要な処理(または目的: 硬くしたい・軟らかくしたい・歪みを抑えたいなど)、硬さと硬化層深さの指定、数量(試作・量産)、希望納期、納入先の認証や記録の条件を送っていただくと、編集チームが条件に合う掲載会社へ匿名で概要を伝え、試作や見積の窓口をおつなぎします。費用はかかりません。

無料で相談する

熱処理の受託加工の基礎知識

焼入れ・焼戻し・焼なまし・浸炭・窒化・高周波の違いから、硬さと硬化層深さの指定、見積に添える情報、歪みや割れへの備えまで、図面を送る前に知っておきたいことをまとめています。

用途・部品別に探す

航空機・アルミ合金・超合金の熱処理を頼む|Nadcap・AMS規格・記録に対応する受託先【2026年版】

航空機部品や研究用の試料で、アルミ合金・マグネシウム合金の溶体化・時効や、インコネル・ハステロイなど超合金の真空熱処理を、規格どおりの記録つきで頼みたいときの受託先を整理します。Nadcap・AS9100D・特殊工程承認の確認点、温度記録、炉の寸法まで公式サイトの記載からまとめました。

歯車・軸の浸炭焼入れを頼む|浸炭深さの指定・材質・真空浸炭の受託先【2026年版】

歯車やシャフトなど、表面の耐摩耗性と内部の粘り強さが両方必要な部品の浸炭焼入れについて、浸炭深さの指定、向く材質、ガス浸炭と真空浸炭の違い、防炭、受託会社が公開している浸炭深さと設備を整理します。少量から量産まで頼める会社の選び方もまとめました。

長尺・大物の熱処理を頼む|長さ10mのシャフト・10tの焼なまし・大型ギヤの受託先【2026年版】

長さ数mのシャフトやレール、直径数mのギヤやリング、重さ数tの溶接構造物など、長尺・大物の熱処理を受託している会社を公式サイトの数字で整理します。高周波焼入れと炉の熱処理の使い分け、運搬と曲がりの注意点、発注前の確認点までまとめました。

金型・工具鋼の真空焼入れを頼む|SKD11・SKD61・ハイスの受託先と確認点【2026年版】

SKD11・SKD61などのダイス鋼やハイス鋼の金型・工具・治具を、真空焼入れで受託している会社を公式サイトの記載から整理します。真空炉の有効寸法、標準納期、サブゼロや焼戻し回数の指定、窒化やPVDとの組み合わせ、歪みを抑える処理まで、発注前の確認点をまとめました。

窒化処理で歪みを抑えて硬くする|ガス軟窒化・プラズマ窒化・Kn制御窒化の受託先【2026年版】

仕上げ加工後の精密部品や金型、摺動部品の表面を、歪みを抑えて硬くしたいときの窒化処理について、方式の違い(ガス軟窒化・ガス窒化・プラズマ窒化・Kn制御窒化・塩浴軟窒化)、向く材質、炉の寸法、納期の目安、受託会社の選び方を公式サイトの記載から整理します。

熱処理を1個から試作で頼む|受けてくれる会社・納期の目安・量産への移り方【2026年版】

熱処理を1個から試作で受けている会社を、公式サイトの記載から整理します。1個でも割高にしないための方法、試作で確かめる項目、公式に出ている納期の目安、試作から量産へ移るときの注意点、図面がない段階で相談できる会社までまとめました。

新着・更新記事

熱処理 受託 小ロット会社一覧【25社】

調査日時点で公式サイトに熱処理の受託加工と対応する処理の種類、所在地を確認でき、対応材質・炉の寸法や重量・小ロットや試作・硬さ検査の設備・品質認証のうち2項目以上の記載があった会社を掲載しています。熱処理の紹介・比較サイト、熱処理炉の販売のみの会社、ガス等の商社、熱処理単体の受託が確認できない部品メーカー、受託条件の記載が少ない会社は一覧から外しています。

よくある質問

熱処理は1個から頼めますか?

頼めます。今回調査した25社のうち12社が、1個・1点・一品物・単品からの受託を公式に明記しています。アイキン熱処理工業はFAQで「はい、1個からご対応いたします」、横浜高周波工業は「1個からでもOK」、丸眞熱処理工業は試作コンビ二工房で1個から、TANIDAのかほく工業試験所は最小ロット1個から、武藤工業は1個から短納期で多品種と書いています。

熱処理の納期はどのくらいですか?

処理と量で変わります。公式の目安では、アイキン熱処理工業が真空焼入れ+低温焼戻し2回で中1営業日、プラズマ窒化で中2営業日、富士高周波工業が高周波焼入れの標準納期3営業日・レーザ焼入れ2営業日、ファインテックがSKD11の真空焼入・焼戻を最短翌日出荷としています。丸眞熱処理工業は有効硬化層深さ1.0mm程度の浸炭を毎日、1.5mm程度を毎週末に実施しています。

長さ数メートルのシャフトに焼入れできますか?

できます。東海高周波は長尺シャフトを最大10mまでセンタレス焼入れでき、富士高周波工業はシャフト直径〜φ400mm・長さ〜6,000mm(横焼)と公式に書いています。炉で全体を処理する場合は、三和熱処理が長さ4.5m・重さ10tまで、北山熱錬工業所が大型2,500×3,000mmまで対応します。

航空機部品の熱処理を頼める会社はありますか?

あります。TANIDA(かほく工業試験所)はNadcap認定を取得していると公式に書き(掲載の認定書は2022年11月30日期限のため現況は要確認)、アルミ合金・マグネシウム合金のT4〜T7をAMS規格に沿って処理します。ファインテックはAMS2750やAMS2759に対応し、川崎重工業と島津製作所の特殊工程承認を受けています。発注元が指定する規格と記録の形式を先に確認してください。

熱処理の費用はいくらくらいですか?

今回の25社で、熱処理の単価表を公式サイトに載せている会社はありませんでした。アイキン熱処理工業は特急対応に別途特急料金がかかると書き、丸眞熱処理工業は浸炭を抱き合わせ処理にすることで個単価で対応できると説明しています。材質・寸法・重量・数量・硬さの指定・希望納期をそろえて2〜3社に見積を依頼してください。

公開 2026年10月1日